ひとり旅 240403 親中 太陽光パネル 全国旅行業協会 リニア阻止

 

 

< 2024年の現在史 >

2024.03.27

河野太郎大臣が中国企業の “透かし” 問題に関する答弁を「所管外」でスルーしました。資料提供した (謎の人物)大林ミカ氏は、河野太郎氏の推薦で有識者会議(タスクフォース)に名を連ねた人物ですが、透かし発覚後、やめればいいんでしょというノリで有識者会議を辞しました。河野太郎氏は再エネ押しで有名、弟の河野二郎氏は中国と取引のある「日本端子」社長です。探せば今もあるはずですが、かつて再エネ推進の文言を入れるべくドスの効いたダミ声で官僚を怒鳴りつけた音声がYouTubeに流れました。

https://www.youtube.com/watch?v=r7mhGqYjdWI

 

今や日本中の山野田畑を太陽光パネルが埋めつつあり、電気料金の明細書には小さく「再エネ賦課金」と書かれています。つまり日本のカネが太陽光パネルを介して中国に流れる仕組みです。“透かし” 問題についてどう思うかと問われた高市早苗大臣は質疑応答の末尾において小声で「私ならキレます」と答えました。

 

2024.03.25

二階俊博元幹事長が次期選挙に「出馬しない」ことを決めました。なぜ辞めるのか、健康問題か、引責かと問われ小声で「ばかやろう」とつぶやいた音声が残されています。全国旅行業協会会長二階俊博氏の親中ぶりはつとに有名で、訪中時に習近平主席が差し出した右手を満面の笑みとともに両手で押さえた映像がYouTubeに残されています。(何でもかんでも音と映像で公開される恐ろしい時代ではありますね)

 

2024.04.02

川勝平太静岡県知事が「県庁はシンクタンクです。野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりということと違って、皆さま方は頭脳、知性の高い方たちです」と新入職員に訓示してメディアの批判を浴び、辞意を表明しました。野菜(トマト)作りで忙しく野良で深夜の月を見上げるのが日課のボクとしては納得できないものがありますけども、川勝知事の支持者が、言葉の不足を善意で補えば、聞き流してよい程度の発言でしょう。しかしネットの書き込みは騒然としています。事の真意は親中知事によるリニア阻止にあるはず。学生運動の最中に青春を送り、毛沢東語録を全文読んだという川勝平太氏の心の故郷はChinaにあるのだろうか、監視カメラの専制国家に憧れる理由は何だろうとまあ色々考えさせられます。

 

乱文御免

推敲する時間がありません

2024.04.03記 つづく

ひとり旅 240319  現在史(1)  SLIM  H3ロケット 鳥山明 全人代

 

 

宮崎県日南市のモアイ像  (本文とは関係ありません^^)   2023.10.26

 

日に12時間も野良仕事をしていると文作りの時間がありません。記録しておきたいことは山ほどあるのですが、それを経験の裏付けと事実確認をもって肉付けするには結構な時間がかかるものです。トシを取ったら、深山幽谷にテントを張り、漁村の廃屋改⇒釣り小屋をおっ建てて悠々自適を夢見ていましたが諸事情でかなわぬ夢となりました。

 

下記いつかのために個人メモを残しておきます。ご興味の方はネットでご検索ください。Chat GPTやGeminiが使える方はGoogle検索を超えて対話できるかも…兆単位の損益で上がったり下りたりしているSBの孫正義いわく「うちの社員と話すよりChat GPTとやり合う方が面白い」そうです。が、メディアの意図的誤報とAIの暴走は21世紀の核爆弾です。技術の進化はヒトの幸福を突き抜け、恐ろしい時代に差しかかったとも考えられます。こんな時代にぼくらは何を頼りに生きればよいのでしょうか。

 

 

< 2024年の現在史 >

2024.02.01

月探査機SLIMが誤差50mのピンポイントで着陸しました。

地球は太陽の周りを公転しかつ自転し、その地球の動きにピタリと寄り添ってお月様は顔を地球に向けています。燃料を倹約するためSLIMは地球スイングバイをやったそうです。上も下もない宇宙空間にどうやって道を付けるのだろう、不思議なことだと思っていたらJAXAの担当者が「積分するとですね云々」涼しい顔で解説するので目から鱗が落ちました。へえ微積ってこんなとこでも使えるんだと高校時代の教室を悲しく思い出しました。

 

2024.02.12

H3ロケット2号機の打ち上げが成功しました!

初号機の会見で暴言を吐いた共同通信のクソ野郎鎮目宰司は今次会見には不在だったようです。ネットの書き込みに「共同通信社は会社を挙げて失敗祈願していたんじゃないの?」とありました。当日のネット速報で朝日新聞は前回の「失敗」を見出しに置き、かつ記事内で2回も「失敗」の文字を使っていました。成功した日に「失敗」だなんて言霊の悪意で読者を釣ろうとしたのかなと…

 

2024.03.01

鳥山明氏が68歳で逝去されました

その著作は世界で2億6000万部も売れたとか

ネイマールの背中でスーパーサイヤ人がこっちを向いています

 

2024.03.11

北朝鮮最高人民会議を髣髴させるChina全人代が開かれました。

土建業が崩壊し、構造改革が叫ばれながらも習近平主席に権力が集中し、諫言できる側近はいないようです。当然のことながら上海株は下落しましたが、ここに来て鎌首をもたげています。なんで? と思っていたら「売ってはいけない」「買いなさい」という指令が出たらしく逆らうと行方不明になったりするので大陸のヒトは大変です。乱時の独裁は効率的ですが、平時の社会には言論の自由が必須です。千万ていどのカネで不記載だ裏金だと大騒ぎする我が国はむしろ幸せなのかも知れません。

2024.03.19記 つづく

 

 

 

 

 

ひとり旅 240215 日本所々(31) 日高昆布 厚葉昆布 利尻昆布

 

 

 

 

 

日高 釧路 利尻

 

 

北海道様似町の昆布採り2015.10.15

 

フェリーで苫小牧へ渡り海岸線を東に向かうと

日高町新冠町、新ひだか町浦河町、様似町、えりも町とつづき

そこで採れた昆布は「日高昆布」として全国へ配送されます

スーパーの棚には当たり前のように日高昆布が並んでいますが

採取の現場を見たのは初めてでした

 

 

北海道の10月の磯  2015.10.15

 

胴付き長靴を胸までたくし上げ

フードを被ってゴム手袋を付けると

ウェットスーツを着たようなものですが

 

 

2015.10.15

 

寄せる波に洗われると

浮力で重心が上がり足元不如意になります

うっかりすると胸から水が入るので

たまに打ちつける大波には要注意です

 

 

2015.10.15

 

竿を片手に

掻き集めた昆布を提げ

 

 

2015.10.15

 

陸に上がると

仲間が待っています

 

海岸沿いの道路から青い合羽のおじさんたちを見ていると

生業とするにはいささか小振りな作業だなと思いました

自家消費か小遣い稼ぎの昆布拾いなのでしょう

 

昭和30年代ぼくがまだ子どものころ

高知県宿毛市の松田川河口では青海苔(アオノリ)採りが盛んでした

親父とお袋は夜明け前から大八車を押して出かけ

日が上がるととれたての青海苔が滴を垂らして戻りました

それを道端に張った藁縄に干すのが子どもの役割ですが

湿気を帯びた南風まぜ⇒まじが吹くと傷むので

せっかく干した青海苔を取り込まねばなりません

そんなことから東西南北の風をひっくるめて

「ニシキタコチにマジがかり」という

やけくそみたいな風況用語を覚えたものです

 

 

厚岸町の看板より  2016.09.26

 

翌年また車中泊しながら

羅臼根室、釧路とまわりました

 

 

厚岸町の昆布漁  2016.09.26

 

こちらは本気の昆布漁

北方領土が近い根室の昆布船は

長い竿を海底に差し込み

幅広厚手の「長昆布・厚葉昆布」を引揚げます

 

 

帰路を急ぐ昆布漁船  2016.09.26

 

おそらく昆布漁には

時期、時間、場所において

厳密なルールがあるはず

漁を終えると各船一斉に帰港し

 

 

秋の浜で天日干し  2016.09.26

 

浜で待ち受けた、ぢいちゃん

ばあちゃん、おかあちゃん

せっせと昆布を広げます

 

 

厚岸の浜  2016.09.26

 

採ったばかりの

幅広肉厚の長昆布を

強い日差しに晒すと縮んでしまいますが

水で戻すと元の姿になるのは

ワカメと同じです

 

 

厚岸港で天日干し  2016.09.26

 

美味しんぼ」がヒットしたのは

採る、作る、味わう三原則を

絵で紹介したからではないでしょうか

 

高級料理をいきなり目の前に置かれても

美味いかどうかをかみ分けるには経験が要ります

市場を物色し自分で作ってみるのが一番ですが

料理を知識として知るだけでも

盛られたお皿が別物になります

 

そのむかし

蕎麦づくりの名人をお呼びして講習会をひらいたところ

昆布は「利尻昆布」が一番ですと強調するので

昆布にも色々あることを知り

スーパーの棚を見る目が変わりました

蕎麦一杯食べるにしても板場を知ると

知らないとでは味の解釈がちがいますね

 

 

ネットより

 

名人御用達の利尻昆布

暖流と関係があるようです

2024.02.15記 つづく

 

 

 

 

< 2024年の現在史 >

天候の関係で延期になった

H3ロケットの打ち上げが2月17日に行われます

成功を祈ります

ひとり旅 240209 日本所々(30) 幸福駅

 

 

 

 

 

 

北海道帯広市

 

 

2015.10.16 北海道帯広市幸福駅

 

もう9年も前のこと

様似町はアポイ岳から車を走らせ

(ホリエモン他が民間ロケットを飛ばす)

大樹町を越えて帯広市に入ると

記憶の片隅にあった幸福駅に出くわしました

 

 

北海道帯広市幸福駅  2015.10.16 

 

旅行カバンを曳く女性の後を行くと駅舎の壁に

「幸福ゆき」の切符が桜吹雪のごとく舞っていました

なんと言っても幸福駅なので訪れた人はみな

わが人生に幸あらんと祈るようです

 

 

壁に貼られた絵馬代わりの切符  2015.10.16 

 

神社の絵馬には合格祈願、病気平癒、家内安全が多く、ここでも

「受験に受かって将来有望な~幸せになりますように」

という合格⇒出世⇒幸せ願いもありますが

「10年後に自分の家族と一緒に来れますように」

「おじいちゃんおばあちゃんになるまで仲良しでいられますように」と

若い人たちが幸せな人生を願うパターンが多いようです

 

 

幸福駅の現代版”絵馬”   2015.10.16 

 

ちいさな幸せは結婚から始まるのでしょうか

駅舎にはこのような写真がどっさり貼られていました

よかったねケンカすんなよと年寄りの声が聞こえます^^

 

帯広市には愛国駅と幸福駅があり

切符には「愛国から幸福ゆき」と書かれています

人生はいろいろだから期待通りにはならんぞ

というシニカルな声もありましょうが

旅の土産に「幸福ゆき」の切符を求め

結婚前の女性に渡したところ

けっこううまくやっているようなので

それなりに御利益があるのかも…

 

 

駅舎内の展示写真より  2015.10.16 

 

これ以上シンプルな建築はないでしょう

開拓時代を髣髴させる駅舎です

 

 

駅舎内の展示写真より  2015.10.16 

 

「さよなら幸福駅1975年」とあるので

これが幸福駅に向かった最後のSLでしょう

見事な構図の写真です

 

 

駅舎内の展示写真より  2015.10.16 

 

春を愛する人は ♪

「四季の歌」で有名な芹洋子さん

1973年の写真です

 

1972年、日中国交回復 浅間山荘事件 沖縄返還 横井庄一軍曹グアム島より帰還

1973年、変動相場制移行 第一次石油ショック

1974年、小野田寛郎少尉が29年間滞在したルバング島より帰還

1975年、ベトナム戦争終結

 

1955年~1973年までの19年間は高度経済成長期にあたります

敗戦後の復興過程にあって明るい未来が見えた時代ではありました

 

▼昨秋より「特攻」とは何かと考えながら各所の軍事碑を訪ね、平和祈念館をまわり、図書館で借りた本をめくっているうちに梅が咲き桜の蕾が膨らみました。生まれて生きて滅ぶことは命ある存在の宿命ですが、滅びのかたちはヒトそれぞれです。病を得また寿命を迎え、いつとは知れぬ別れがあれば、特攻という名の確定した別れもあります。生存時間を限定された特攻空間には、意識を極限まで煮詰めた言葉の世界があるはず、彼らが遺した文言には検閲の壁を破ってにじみ出る意識が見え隠れします。

 

デジカメが世に現れて以来

パソコンに写真がどっさり溜まりました

事情で長い旅ができなくなったので

しばらくパソコンにタイムスリップする予定です

2024.02.09記 つづく

 

 

 

 

ひとり旅 240204 番外編4  アポロ計画  陰謀論  ひてん  かぐや  SLIM  H3号

 

 

 

 

 

そのむかし天頂衛星の熱関係を担当していたJAXAの女性職員と酒席でお会いしました。滅多にない機会なので野暮は承知で「アポロの月面着陸はウソだという説がありますけどどう思われます?」と問うてみました。彼女そんな疑問は抱いたことさえないという表情で「さあ、行ったんじゃないですかぁ」と戸惑いの笑顔をつくりました。思えばNASAと技術往来するJAXAの職員が「陰謀論」に加担したところで何の益もありません。ひょっと心の底にかすかな疑念があったにせよ、そこに論及することは仕事柄タブーとしたものでしょう。いや失礼なことを伺いましたと心の中で念じて別れましたが、正直ぼくは陰謀論 ⇒推論に与する側です。

 

 

月から見た地球  以下ネットの映像をカメラで撮ったもの

 

忘れもしない1969年の夏、バイトで畳表に使う藺草の刈り入れをしていた昼飯時に、わずかなタイムラグを挟み、ガーピーという雑音の中で、月面に降り立った宇宙飛行士と地球の管制の間で言葉のやりとりがありました。この映像は世界中で5億人ほどが見たらしく、ぼくもまたアメリカのやることはスッゲエと感動しました。

 

1961年,初めて宇宙に出た旧ソ連ガガーリン少佐は「地球は青かった」という簡潔かつ感動的なフレーズを残しました。一方アームストロング船長は着陸船の梯子をゆっくり下りて月を踏み「一人の人間には小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」と述べました。人類が初めて異世界に踏み込んだ衝撃をあらわすには、やや長く、理屈っぽく、事前に考えていた文句かなと思われます。

 

 

陰謀論」によるとこの

ランドローバーは大きすぎて

月着陸船には載せられないだろうとのことです

 

宇宙服に身を包み、真空中を歩くだけで充分な価値のある月探検において

幅と目方のある車をあえて月まで運ぶことに意味があるのだろうか

そもそも丸っこいタイヤで月の砂漠を駆け回ることができるのだろうか…等々

陰謀論」者の疑念は尽きません

 

 

一人は胸にカメラ(ビデオ?)をぶら下げていますが

昼間110℃、夜間は-170℃になる温度差に耐え

ちゃんとした映像が撮れるのだろうか、撮れたにせよ

下手なYouTuberによる目眩がするような

映像になりはせぬかと心配です

 

手前のクルーが背負う荷物の上部には時折

光を反射してキラリと光る線が見えます

コケて起き上がるときの重心移動に不自然さが感じられることから

背中の線が関係しているのではないかと「陰謀論」者は疑念を抱きもします

 

重力1/6の月面では

軽くジャンプするだけで三段跳びの選手になれますが

陰謀論」者がビデオの再生速度を早めたところ

地上の雰囲気になったという説もあります

 

鼻唄まじりに跳び回る月探検者はたのしげですが

故郷を遠く離れた月面から地球へ戻れるかどうか不安はないのだろうか

突然の太陽風に襲われ探査機に異常が発生することはないのだろうか

バンアレン帯を通過するとき健康異常を引き起こす心配はないのだろうか…等々

陰謀論」者の疑念は尽きません

 

 

離陸前の着陸船

 

 

ふわりと浮き上がった着陸船

 

1/6の重力はさておき

55年後の今でさえSLIMの着陸姿勢に問題があったと非難されるのに

生きた人間を載せた機械が降りて、浮いて、母船とドッキングして

ふたたび地球に舞い戻るなんてことができたのだろうかと

フツーの理科知識をもつヒトは考えますね

 

 

アポロ16号で月面のデカルト高地に降り立ち

飛び跳ねながら米国旗に敬礼するジョン・ヤング船長(1972年4月撮影)

 

着陸船を挟んで星条旗が(ゆれる)構図はプロのワザです

かくも見事な映像が生死の境にあるクルーに撮れるものでしょうか

 

では、お前はどう思うのか? と問われたならば

全世界から注視されたアポロ計画を誤魔化すことはできないので

宇宙船は地球の重力を振り切り、月周回軌道に乗ったであろうと

(中学生なみの理科知識で)思いますが、そこから先は

映画監督にお任せしたとしか…

 

月探査において必ずしもJAXAは負けていません

1966年、旧ソ連のルナ9号が世界初の月面着陸を果たし

1969年、アポロ11号が月面有人着陸を決行したあと

1990年、「ひてん」「はごろも」を月周回軌道に乗せ

2007年、「かぐや」がハイビジョンで月面を隈なく探査しました

2019年、中国の嫦娥4号が月の裏側に着陸

2023年、インドのチャンドラヤーン3号が月の南極に着陸

2024年、SLIMがピンポイントで着陸しました

 

メディアはSLIMの月面着陸が世界で5番目であることを強調しますが

着陸序列とは別に文化的・研究的な意味において日本は特殊な位置にいます

前号で述べた「帆立」と「亀」には漫画大国の遊び心が垣間見え

今次SLIMは石に光を照射して律儀に月の由来を調べ始めました

一方、上位4国は国威発揚を事として技術と月利権にこだわりがちです

 

2月15日にはH3ロケット2号が打ち上げられます

1号は惜しくも失敗しましたが、今回は

共同通信のクソ野郎を悔しがらせてくれと願います

2024.02.04記 つづく

 

 

ひとり旅 240201 番外編3   橄欖石 アポイ岳 隠岐島 十勝山脈

 

 

 

 

 

 

北海道アポイ岳のふもと幌満峡で拾った「かんらん石」と

島根県隠岐島、島後の海岸で拾った「かんらん石混じりの火成岩」を

デジカメの先に廃品の標準レンズを付けて覗いたところ

意外にも上等に映ったので魂消えました^^

 

 

幌満峡のかんらん石  2015.10.15

 

日本ジオパークアポイ岳は、上部マントル

「かんらん岩」が路頭した世界的にも珍しい場なのだそうです

 

 

隠岐島かんらん石まじりの火成岩  2017.07.29 

 

写真の写りがいまいちですが

中央のホクロを拡大するとガラス質の鉱物が見えます

マグマが上昇するとき「かんらん岩」の欠片を連れてきたそうで

島後の海岸を散歩するとその辺に転がっています

 

 

大樹町から見た十勝山脈   20150.10.16

 

中学生のころ山地と山脈はちがうぞと習いましたが

四国山地の住民に「青い山脈」はピンと来ないものがありました

それから半世紀ほど経た車中泊の朝、横一列に連なる山々を見て

ああこれが山脈かと深く納得しました

 

 

十勝山脈のアポイ岳隠岐島  ネットより

 

北米プレートとユーラシアプレートの衝突により

地べたが盛り上がって横一列に並んだのが十勝山脈です

…といっても年間数センチののんびりした動きですが

 

 

アポイ岳ジオの案内板より

 

北海道を縦に割って

十勝山脈から大雪山を越え

樺太までのびる北米プレート

 

 

緑の部分が「かんらん岩」の層

 

プレートが潜り込む過程で上部が引き揚げられ

素顔で露頭した「かんらん岩」は世界的にも珍しいそうです

 

 

アポイ岳ジオの案内板より  20150.10.15

 

かんらん石が「腐る」と蛇紋岩に変成します

蛇紋岩なら高知にも一杯あって高知市の水瓶

鏡ダム周辺の岩場も蛇紋岩らしく、その蛇紋岩は

もろくてヤバイぞという声を聞いたことがありますけども

まあプロの土木家の仕業なので大丈夫でしょう

 

 

かんらん岩を切り取った巨大な石柱  2015.10.15

 

高知県室戸岬世界ジオパークには

アポイ岳ジオパークでカットされ磨かれた

緑色の「かんらん岩」が置かれています

 

 

 

かんらん石を磨くと緑色の縞が見えます

緑の縞が純粋な形で取り出されると

宝石のペリドットになります

 

 

アポイ岳ジオの案内板より  20150.10.15

 

かくて地球の「かんらん岩」が月の石の組成と同一ならば

太古のむかし地球に衝突した大隕石が地球の一部をもぎとり

天に舞い上がって月となったことが証明される

…のだろうと思われます

 

でなければ何かの拍子に地球の磁場に取り込まれた天体が

目に見えぬ糸に曳かれて地球を周りはじめたことになります

 

ところでなぜ月は背中を見せないのか…?

一説に月の内部には重い部分と軽い部分があって

重い方が背中なんだという考え方もあるのだそうです

ヘぇ~と思いました

2024.02.01記 つづく

 

 

 

 

 

ひとり旅 240131 番外編2   帆立LIV-1 亀LIV-2 (SORA-Q)

 

 

 

 

左はLIV-1   右下にLIV-2 (SORA-Q)

 

 

LIV-2 (SORA-Q)   タカラトミーの広告より

 

月面に放出されたSORA-Qは

バンと開いて両腕を広げ

砂浜の亀になりました

 

オモチャ屋が作った月面探査機のレプリカがAmazonで売られています

野球のボールが亀に変身した姿が見たくて買おうかなと迷いましたが

「砂場では使わないでください」との注意書きがあり

レヴューを見ると軽くてちゃっちい感じがしたのでやめました

 

 

SLIMの前をジャンプするLIV-1

 

一方LIV-1は海底の帆立貝のごとく空中に舞いました。地上実験なのでちょっと飛んで落ちましたが、重力が1/6の月面では6倍の距離になります。で、亀が撮った写真を帆立貝に転送し、それを地球に送ったところ坂井真一郎教授が「腰を抜かした」ワケです。

 

 

SLIMの着地予定図

 

SLIMが正常なかたちで着陸すればこうなるという絵ですが

片側エンジン不調のため前のめりに90度傾きました

 

 

SORA-Qが撮った月面のSLIM

 

エンジン部が上を向いたことから

「逆さま」に着陸した。成功とは言えない

というネクラな報道がなされましたが

SLIMは勢い余って90度回転したのであり

太陽光パネルが損傷したわけではなく

1月31日現在、電力復帰しています

 

三島由紀夫の絶筆は「豊饒の海」でした

JAXAの職員は酒と犬がお好きらしく

SLIMが着陸した地点は「神酒の海」

散らばって在る6個の石には「プードル」「あきたいぬ」等

好き勝手な名前が付けられています

 

遊び心が生んだ亀と帆立、酒と犬は

漫画とアニメが支配する日本ならでは発案なのでしょう

 

 

月面探査の想像図

 

SLIMが発する赤い光は

「月の起源を岩石分析で探る」のが目的であり

鍵になる言葉は「かんらん石」だそうです

 

2010年はやぶさ初号機が持ち帰った埃のような石粒を

髪の毛1/1000ほどの幅に切って分析したところ

「かんらん石」が確認されたというニュースが流れました

 

石に光を当てるだけで成分分析できるとは驚きですが

分析結果によっては、月が地球から分離した天体であるのか

それとも宇宙のどこかから飛んできた天体であるのか論争に

ケリがつくかもしれません

 

 

北海道様似町幌満峡にて採取した橄欖石

 

旅の記念に石ころを持ち帰っているうちに置場がないほど溜まりました

だあれも褒めてくれませんが自慢のひとつがこれ

日本遺産のアボイ岳の近くで採取した「かんらん石」です

世界遺産隠岐島で拾った「かんらん石の粒付き」火成岩もあります

まあぼくのような素人には何てことのない石なんですけど

SLIMの赤い光を見て嬉しくなったので次回また

2024.01.31記 つづく