台風に追われて長崎→島原と走り
熊本は出水まで逃げ帰りました。
おれらの若いころは「隠れキリシタン」て習ったんだけど近ごろ「潜伏キリシタン」に変わったのはなぜ? 世界遺産と関係があるの?と天草のコレジオ館で担当の女性に尋ねましたがどうもよくわかりません。ともあれ絶海の孤島の断崖に教会があり、今でも船をチャーターしなければ行けない磯の洞穴に隠れ、潜伏して信仰を守る人々がいたことは事実です。
福江島 三井楽は遣唐使が立ち寄った最後の日本でもあります。4艘で出帆し行きに半分帰りに半分沈んでも確率的に1隻は戻ってくるだろうという壮絶なる学問の旅でした。空海、最澄は運良く戻り着きましたが、日本を代表する多くの知性が海の藻屑となったに違いありません。ちなみに「八田與一」を乗せた客船は男女群島の沖で米潜水艦の魚雷攻撃を受け沈んでいます。
ここには空海の碑もあるのですが、
iPhoneでは撮ってなかったようです。
後日Canonの写真を整理します。
それにしても空海という人、香川で生まれ、室戸の洞穴で修行し、四万十川の川下りでもするかという程度の船に乗って海を渡り、帰国後は日本中を歩き回っています。青森は恐山でも碑を見ましたからまあ忙しい人ですね。
文句なしに日本一の海水浴場です。台風が去りフェリーが動き始めた日の空は青く、海も青く、貝殻由来の白砂は清く、夏休み最後の土曜日なのにこんなに美しい渚の遊泳客はあちらに2人こちらに3人という贅沢な海なのでした。湘南の海で芋洗いしてるヒトたち可哀ソ、、
絵葉書のような風景です
アコウ
高知県室戸市の岩にへばりつくアコウも相当なものですが、このアコウは植物であることを超え御神体のようでした。アコウとくればガジュマルを連想します。上五島と福江島の目ぼしい道はほぼ走破しましたが、ゲゲゲの鬼太郎が下駄を鳴らしてやって来そうなガジュマルは見なかったですね。屋久島にはガジュマルの気根が複雑に絡んだお屋敷があり、目玉のお父さんが昼寝してたりしますが、ガジュマルはこの五島列島あたりが北限なのでしょうか、高知にもないです。
200831記 つづく