ちょっと道草 210624  写真で Go to西表島20  戦争マラリア b

 

 

 

 

 

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“戦争マラリア”で検索した

日時・場所不明のネット画像より

 

静止画なのに動きまで捉えた見事な構図です

重いカメラ機材を背負い、戦時

マラリア禍中の西表島または波照間島

訪ねた写真とは思われませんが

熱病に伏した患者と家族を想像するには又とない絵です

 

かつて国際協力で北アフリカを転々とした友人が、セネガルニジェールで2度マラリアを経験したという話を思い出し、電話しました。「ひどい悪寒に襲われた。普通じゃない震えが来た。39~40度の熱が出た。下痢をした。入院した…」というから「それは風邪とは違うのか?」と問うたら、似たような症状ではあってもレベルが違うようです。

 

マラリア対策は?」「どこから湧いてくるとも知れない蚊が媒介する病気だから防ぎようがない。仕事中に蚊とり線香を焚くわけにもいかんし。一番の予防は現地に行かないことだ」「むこうの医者は信用できるのか?」「元フランスの植民地だから医療はしっかりしている」「薬は?」「ネバキンNevaquineを使った。いわゆるキニーネの商品名らしい」等々、マラリア原虫にやられると一定の感覚をおいて高熱と激しい震えに襲われるようですが、「1週間ほど寝て回復した」というから治療法が確立した今は命に関わるほどの病気ではないようです。

 

蚊にも種類があり「壁に止まって尻をピンと立てるのがマラリア原虫を媒介するハマダラ蚊、こいつがヤバイ」のだそうです。が、いかなる存在にも弱点はあり「この蚊は白いものを嫌う」という出所不明の蘊蓄を披露してくれました。

 

電話の声を聞きながらハタと閃き、そうか

マラリア蚊は白いものが嫌いなのかと妙に感心し

佐藤まゆみが やさぐれた声で歌う

カスバの女」を連想し、ひょっとして

外人部隊の「白い服」はマラリア対策かも?

という新説^^! を思いつきました

 

 

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佐藤まゆみ

 

明日はチュニスかモロッコか♪

泣いて手をふるうしろ影

外人部隊の白い服

https://www.youtube.com/watch?v=o0b0Vsl6L-w

 

カスバの女」は北アフリカをあの街この街と流れて暮らす酒場の女の物語です。地中海に面したチュニジア、モロッコマラリアはありませんが、その南のセネガルニジェールは今もマラリアの有病地と記載されています。いずれもフランスの植民地だった国で「外人部隊の白い服」が夜ともなれば裏街の女性と戯れたであろうことは容易に想像されます。

 

蚊が白いものを嫌うかどうかは蚊に訊いてみなければわかりませんが、白を背景にして飛ぶ蚊は目立つので、見る、叩く、燻す、逃げるくらいの対応はできます。医療現場の白衣は汚れを際立たせるところにあり、してみれば白は害虫対策でもあるのかなと、、

 

 

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四万十川上流の沈下橋を行くスペイン人と韓国人2008.08.06

 

以前、スペインから来た青年が拙宅に泊まった折り、ズボンをたくし上げ、膝のあたりを腫らして痛そうでした。当日は蜂も虻もいるようではなかったので蚊に刺されたのでしょう。雑草だらけのウチの庭は蚊の楽園です。縁側で新聞を読んでいると蚊がいっぱい飛んできて刺されると痒いけれども、子どもの頃から蚊に喰われてきたぼくの身体には免疫システムが完成しているらしく、ぽりぽり掻いているとすぐに治ります。しかし地球の裏側からやって来たスペイン人には、日本仕様の抗体は存在せず、強い免疫反応⇒炎症反応を起こしたのだろうと思われます。サンチャゴの道を歩いた彼は、返す刀で四国遍路の途中だったのですが、もう歩きたくないと泣きを入れてきました。

 

 

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四国遍路の途中「よさこい鳴子踊り」に紛れ込んだスペイン人2008.08.10

 

スペイン風邪、ロシア風邪、香港風邪、日本脳炎エボラ出血熱感染症には土地の名を冠し後世の教訓にする暗黙のルールがあります。COVID-19は当初、武漢肺炎、中国ウィルス等の名で呼ばれていましたが、なぜかWHOは出所を曖昧にし、日本では新型コロナというイミフな名称で呼ばれます。WHOと日本メディアはいったい誰に忖度しているのか、、一方で変異したウィルスは(ウィルスが変異するのは当たり前のことです)イギリス型変異株、インド型変異株と国の名を冠して呼ばれます。

 

ろくでもない病気に自国の名を被せられるのは誰も好みません。日本脳炎だなんて言われると日本人の脳には虫が涌いているみたいで子どもの頃から嫌な名前やなと思ってきましたが、そこはどの国も大人の態度で放ってきたようです。しかるに何故「中国ウィルス」がいけないのか? それが自然発生したものであれ、研究室から漏れたものであれ、武漢市を中心に病気が発生したことは事実です。中国政府はパンデミックを恐れて都市封鎖したにもかかわらず2020年1月末の春節武漢空港から世界に向けて観光客を放ちました。あれは何だったのかという迷路にあえて踏み込み、どなたか「コロナウィルスに於ける名称の変遷と背後の政治的意味」とでも題した論文を書いてくれんろうかと期待しています。

 

かつて欧州を席捲したペスト菌に鍛えられたスペイン人は「ペストに強い」、冬になれば流行するコロナ風邪に鍛えられた日本人は「コロナに強い」と免疫システムの由来を分かりやく説いた医学者がいます。白人世界に比べ日本のコロナ禍は2桁も低い! にもかかわらず日本政府は今、中学生にまでワクチンを打たせようとしています。狭い教室に同質集団を隔離した学校において打った人、打たない人という新たな分断を持ち込めば生徒と先生はどう反応するか、ただでさえ窮屈な学校はますます息苦しくなるに違いありません。異常な政治判断です。形を変えた国家総動員法のように思われてなりません。

 

▼たった今届いたニュースによると「萩生田光一文部科学相は6月22日の閣議後記者会見で、中高生を対象にした新型コロナウイルスワクチンの学校での集団接種について『接種への同調圧力を生みやすいといった制約があり、現時点で推奨しない』と述べた」とあります。

 

仮に事実上接種を強要した数年後に予期せぬ事故が発生し、若者の未来を制約することになったらどうするのか、子宮頸がんワクチンの事例を知らないわけではなかろうにと怒りを覚えていた矢先、文部科学省にも良識が残っていたようでホッとしました。

2021.06.24記 つづく

 

 

付記

大谷翔平ダルビッシュ有が大活躍するMLBの観客席を見ていると先週あたりからマスクが消えました。いささかの誤謬はものともしないアメリカ社会の大局観がうかがえます。一方われら日本国においては、メディアに煽られ、細部の正論を積み上げた頂点で大局を見失ったのかなと溜め息ひとつ、、