ひとり旅 220308   プーチンにも言い分は 丸谷元人 オデッサの悲劇

 

 

 

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砲撃されたサボロジエ原発 ネットより

 

ロシア軍が全面侵攻を始めた2月24日からネットに張りつき、3月4日「ウクライナのサボロジエ原発を砲撃した」「爆発したらチェルノブイリの10倍だ」「空間線量が上がった」という一連の報道を見て肝を潰しました。当然のごとく福島第一原子力発電所の悲劇がフラッシュバックしました。

 

はや11年も前の出来事になりましたが、3.11津波後にフクイチから白い煙が上がった映像を見、これで日本は終わりだと腰を抜かす思いでした。やがて東北から西日本に人口が流れる。うちにも泊まってもらおうかなどと無数の想念に襲われたことでした。さいわいサボロジエ原発に大事はなかったようですが、航空機が衝突しても大丈夫なほど頑丈な原子炉も外部電源が止まると施設が水素爆発を起こす現場を見てしまったので、IAEAが「放射能漏れはない」とアナウンスするまでドキドキしました。たまたま大学時代の友人にフクシマ云々のメールを書いている途中で、読み返しもせず送信したメールを開けてみると末尾に「心臓がだいぶ落ち着きました。今は願望でニュースを探しています。信じられません」とありました。

 

プーチンウクライナに侵攻した理由は?  ぼくの知るかぎり多くの識者が、親ロシア派のいるウクライナ東部に入ることはあっても全面侵攻はないだろうと予測していました。が結果として今の状況にあります。アジア太平洋戦争で日本は軍民合わせて300万柱の犠牲を払いましたが、たとえばドイツとロシアの争いはもう一桁多い犠牲者を出しています。人類の歴史は、戦争と平和を繰り返し、ロシアと欧州は血塗られた歴史に覆われています。戦争が避けられぬものなら敵国との間に距離を置くべしと為政者が考えても不思議はありません。ウクライナ侵攻の理由は宿敵「NATOとの緩衝地帯が要る」からでした。とはいえ核大国ロシアを攻めようとする国があろうとは思われませんが、、

 

 

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世界最大の貨物輸送機 アントノフ225  wiki

青と黄はウクライナの国旗色

2022年2月末ロシア軍によって破壊された

 

日本メディアは、英雄ゼレンスキーvs悪党プーチンという単純な二元論を繰り返しますが、いかなる裁判も51対49の争いであるようにプーチンにも言い分はあるはずです。軍事侵攻・核使用は論外として、ゼレンスキー大統領を英雄あつかいする世論は眉に唾して見るべきではないかと思うわけです。欧州の人々にとって極東の国々がもつ微妙な関係式は理解しがたいであろうように日本人にも西側と東側に挟まれたウクライナの事情はよくわかりません。

 

ウクライナ東部には親ロシア派の住民がいます

開戦当初プーチンの言い分は、ロシア語を話し

ロシア国籍をもつ住民に手をさしのべることでした

一方、親ロ派はロシアがウクライナとの対立を煽るため

意図的に送り込んだ人たちだという説もありました

 

国家の内部に深刻な対立をもたない日本人の感覚では

親ロシア派vsウクライナ人という憎しみの構図はわかりません

みんなで仲よく暮らせばよいじゃないかと思うわけですが

それは日本の風土と歴史がつくった特殊な考え方であり

世界スタンダードではないのでしょう

 

プーチンは悪者だ

ロシアよ、崩壊しちまえという

感情論が日本メディアを覆っています

みんなが同じ方向を向くとろくな結果は残りません

 

映像がつくる強烈な印象は

もはや「武器」だという声もあります

戦時のプロパガンダに左右されることなく

むしろメディアは何を語らなかったのかという論点で

ものを考えることも大事ではないでしょうか

下記ご参考になれば幸いです

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=31xYWAEZLaM

松田政策研究所チャンネル 緊急配信!

『本当は何が起こっているのか!?

ウクライナ危機 現地”生”情報から分析する!』

ゲスト:危機管理コンサルタント丸谷元人

 

現場を歩いた膨大な情報量をもって

ゲストは早口でまくし立てますが

耳を澄ますと目から鱗の話が次々と出てきます

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=1EZay_KOxJE

Harano Times Official Channel

ウクライナオデッサの悲劇

 

悪の親ロ派vs善のウクライナという図式を

ひっくり返した【閲覧注意】の映像です

メディアが取り憑かれたように流す

ウクライナ被害者論とは逆の悲劇ですが

これもまたひとつの真実なのかなと、、

 2022.03.08記 つづく