ひとり旅 221122 日本所々(5) 十和田湖 有珠山 蔵王の御釜   田中陽希

 

 

 

 

 

秋田青森の県境 十和田湖  2013.05.25

 

十和田湖は一周50㎞ほどだから

ラソンランナーなら2時間強w

健脚のお遍路さんなら日帰りできます

ダレたら路線バスに乗る手もあるので

やってみようかなと思いましたが…

 

 

ヒメマス漁  2013.05.25

 

水清ければ魚棲まず

山のてっぺんの湖だから

魚種は限られるようです

 

 

むこうの雪山は八甲田山  2013.05.25

 

朝な夕な土佐湾は桂浜街道から

太平洋の荒波を見て暮らす者にとって

十和田湖は眠くなるほど静かです

 

その優美で穏やかな風景とは裏腹に

十和田湖は13000年前に噴火し

陥没して生まれたカルデラ湖だそうです

ヒトの歴史時間でいえば縄文初期の話ですが

地球の地質時間でいえば昨日か一昨日の出来事です

ぼくらが生きたわずかな期間においても日本列島は

地震、噴火、津波に何度も襲われました

 

 

十和田湖カルデラ湖  2013.05.25

 

湖面の標高400m

水深326mなので湖底は海抜74m

あたまに立体図を思い浮かべると不思議な感覚がします

 

 

北海道有珠山の火口  2014.10.24

 

2000年3月27日に噴火した火口

やがてこの火口にも水が溜まり

小さな湖が生まれるのでしょうか

それとも新たな噴火によって

更なる大穴が空くのでしょうか

 

 

宮城県蔵王山御釜 (旧レンズ換算35ミリの風景)  2022.07.30

 

かつて90ccのカブで石鎚山の登山口1492mの土小屋へ向かいましたが、馬力が足らず、頂上付近で坂道をジグザグに上ったことでした。今次110ccの原付二種で標高1800mの蔵王山を目指しましたが、やはり力不足は否めません。若いころ400ccのカワサキGPZで剣山系のダートを走ったこともありますが、オンロードは舗装道路をむしくるバイクであり、それなりの山道を気持ちよくツーリングしようと思えば200cc超のオフロードがお勧めです。

 

 

蔵王山御釜  2022.07.30

 

御釜の写真は何度も見ていますが、そこだけ切り取った写真では、周辺との関係がわからず、不思議な池?湖?やなと思ってきました。モノは二者の関係のなかで分かるのでアップを使いすぎるのは考えものです。御釜ってこんなんだったのかと行って初めて納得しました。

 

水質はPH3.5(レモン水ほどの酸性)なので魚は棲めません。小石の急な崖が湖面へつづくので滑りコケたらヤバイのですが、左端はだらだらと湖面につながっています。入るなと言われると入りたくなるのが人情で夏場に泳いだバカもいるそうな。冬は雪に覆われ湖面は凍結しスキーの途中で(氷が割れ)溺れて死んだ人もいるそうだから桑原桑原です。

 

蔵王山は1230年(鎌倉時代)の吾妻鏡に噴火の記録があり、以降何度も火山活動を繰り返していますが、1897年(明治30年)の「鳴動噴煙」の記録を最期に今は休止しています。だからまあ大丈夫だろうと誰もが考えるわけですが、2014年に御嶽山が噴火し58名の犠牲者を出したように日本の山はいつ暴れるかわからず、登山者は超長期のロシアンルーレットをやっているようなものです。とはいえ人生に運不運は付き物だし、事故があったときだけ「それみたことか」とメディアの味方をするのはやめませう(--!

 

 

新潟県五泉市 田中陽希   2022.08.01

 

本格的な登山となれば覚悟と体力(カネとヒマ)が要りますけどもバスやバイクでちょこっと上って深呼吸するのも人生の清涼剤です。北から南までひと通り走った今、地震津波の日本列島は、海も山もある天然自然のテーマパークでもあることが分かりました。

 

砂漠の国、暑い国、平たい国、監視カメラの国と世界はいろいろ人類は80億を超えましたが、日本三百名山を「一筆書き」したろと着想し、実行した人は珍しい。世の中には大谷翔平とか田中陽希とか変わったヒトがいて愉しいです。

2022.11.22記 つづく