ひとり旅 221126 日本所々(6) 阿蘇中岳 桜島 大野原遺跡 鬼界カルデラ 姶良カルデラ W杯

 

 

 

 

熊本県阿蘇中岳の噴煙  2014.11.30

 

車中泊して目が覚めた朝の一枚

頭部を中岳に向けた”噴煙ドラゴン”です

 

阿蘇の中岳はしょっちゅう噴火を繰り返しています

今のところ火口から煙を上げる程度で済んでいますが

阿蘇市自体が外輪山に囲まれた広大なカルデラなので

地下のマグマが一挙に噴出したら「破局的噴火」になります

 

阿蘇から昇った巨大な火砕流が豊後水道を越え

佐田岬半島を渡って伊方原発を襲ったらどうなるのか?

「んなバカな」と思っていましたが

 

退職前の裁判長は不思議な判決を出すことがあり

広島高裁は阿蘇火砕流を理由に伊方原発を止めました

火砕流が迫れば原発はヤバイってことくらい

子どもでも分かりますけど

問題は発生頻度と確率なわけで...

 

脱線します⇒2017年

NHKの受信料を合憲とした

寺田逸郎最高裁裁判長は翌年定年退官しました

長い判決文をネットで落して眺めましたが

なんぼ読んでもぼくにはイミフなので途中で投げました

事の本質はNHKの政治性にあるのですけど

「それは言わない約束でしょ」って感じです

 

 

鹿児島県桜島  2022.09.13

 

桜島がガンガン煙を吹いていたころ

「夜は落雷みたいな火花が散ってますよ」と

阿蘇で出会った人が教えてくれました

残念ながら自分の目では目撃していません

 

 

桜島の埋没鳥居  2022.09.13

 

1914年(大正3年)

大噴火で埋没した黒神神社の鳥居です

大量の降灰が鳥居を埋め、溶岩流出によって

桜島大隅半島とつながりました

 

 

鬼界カルデラ降灰図  wikiより

 

7,300年前は縄文時代です

屋久島沖の鬼界カルデラで「破局的噴火」が起こり

降灰は鹿児島湾沿いの「大野原遺跡」を埋め

縄文人に「壊滅的打撃」を与えました

 

わが高知県宿毛市でも30㎝の

「アカホヤ」地層が見られるそうだから

圧縮される前の降灰層を10倍とすれば

火山灰が3mほど降り積もったことになります

 

 

鹿児島県大野原(縄文)遺跡展示館のジオラマ  2013.07.23

 

強固な岩盤上で暮らす

大陸のヒトにはピンと来ないでしょうが

日本列島にはプレートの裂け目が4つもあり

構造線がタテにもヨコにも伸びる特殊な地形なので

おのずと自然災害は大がかりになり

 

ジオラマのように長閑な縄文風景が

鬼界カルデラのひと吹きで消滅し

不毛の大地となりました

 

が、話はさらに

過去へと向かいます

 

 

鹿児島湾姶良カルデラ  wikiより

 

鹿児島湾は湾そのものがカルデラであり

南部の桜島を外輪山として含みます

29,000年前「姶良カルデラ」は大噴火し

 

「噴煙柱は3万メートルを超えて、やがて崩れると摂氏800度近い灼熱の火砕流を時速100キロで、半径70キロを埋めつくした。仙台原発は50キロ圏内にある。まさに破局的噴火である」「火砕流圏外の南九州では(降灰が圧縮され)3メートルの厚さで堆積しており、高知県宿毛市で2メートル、鳥取県大山付近は80センチ、京都市で40センチ、東京で1センチ、東北ではミリ単位で地層に残っている」「すなわち姶良カルデラ噴火時は、南九州30メートル、高知県宿毛市20メートル、島根県大山付近8メートル、京都4メートル、東京10センチ、東北数センチとなる」(2015.06.29 author 漆原次郎 ネットより)

  

20mもの降灰が圧縮され2mの地層を残したという「宿毛市の観測地は具体的にどこか?」と地学が専門の知り合いに電話しました。「聞いたことはあるが新しい時代のことはよく知らない」「新しいたって2万9000年も昔の話なんですよ」「いやぼくは3000万年とか7000万年とかをやってきたので」というワケで地質世界のヒトとは話がかみ合いません^^!

 

そこで市議の友人を誘って車でうろうろした結果

ぼくの見立てでは宿毛市錦付近だろうと推定しました

近くには宿毛貝塚なる縄文遺跡もありますが

破局的噴火」は旧石器時代の話なので参考になりません

 

にしても鹿児島湾(錦江湾)から吹き出した火山灰が

豊後水道を渡ってわが宿毛市に20mも積もっただなんて!

 

在るものは

崩れ焼け埋もれ没し

モノは壊れるヒトは死ぬ

そこから文学は世のはかなさを嘆き

社会は生と死の間に特殊な文化を発達させました

元はといえばプレートのもぐり込みに発する

火山活動の結果ではありますが

つくづく日本て変わったクニやなと...

2022.11.26記 つづく

 

 

 

< 2022年の現在史 >

W杯対ドイツ戦が

1-0となったところで

結果は見えたので風呂に入り

出てきたらとんでもないことになっていました

 

短距離選手みたいに足を回し

狭い射角に打ち込んだ浅野のシュートを

YouTubeのビデオを停めながら何度も見ましたが

何であれが入るのかどうしても分かりません

 

ドイツやスペインがいる悪籤を引いちまいましたが

ひょっとすると今年の日本は台風の目になるかも…

 

 

PS

昨朝のブラジルvsセルビア戦では

延髄切りの故アントニオ猪木も目を覚ましそうな

空中回転蹴りゴールが見られました

DFの頭をかすめGKの指先をわずかに離れて

ネットを揺らせた球をカメラが見事に捉えています

 

リシャルリソン選手の空中姿勢を制御する

手足4本の位置をぴたりと収めて漫画に描けと言われたら

天下一武道会鳥山明センセしかいないでしょう^^

 

サッカーは戦争の代理行為といわれます

ロシアとウクライナは武器を捨ててカタールに来い

勝ちが決まったら花火の代わりに

ミサイルを打ち上げて叫べと

思ったりしますけどね