芭蕉が新潟を歩いたのは
旧暦7月⇒新暦8月にあたります
夏の日本海は湖のように穏やかですが
冬場は嵐のごとくです、してみれば
冬の「荒海」と夏の「天の川」は取り合わせが悪く
句は芭蕉の観念的創作ではないか説も成り立ちます
しかし芸術は必ずしも現実を写すものではないから
まあいいじゃんってことで…
新潟港⇒両津港へ向かうフェリーから見たカモメ 2022.08.02
なぜ鳥は風上に向け
羽ばたきもせず浮かんでいられるのか?
ヒミツは羽の形状にあることを近ごろ知りました
上下を流れる風によって気圧差が生まれ
揚がる力と下がる力が拮抗することに
気付いたヒトは天才です
落下傘なら誰でも思い付きそうですけども
パラグライダーで鳥になったヒトは
頭がよくて勇気もあります
離陸失敗 2019.11.10
たまにこういうこともあり
降りようとして木にひっかけたりもしますが
大きな事故は滅多にありません
悟空との闘いを待つセルではなく
風を待つハングライダーです
尾翼付きのハングライダー 2019.11.17
パラグライダーとハングライダーは
どちらがエレガントかと問われたら
1も2もなくパラグライダーでしょう
パラグライダーは上下運動が得意
この日のために山形県からやってきた女性は
上昇気流をつかむなり、あっという間に点になり
「ガーいま1400mですピー」と無線の声を降ろしてきました
ハングライダーは水平移動が得意
100㎞/hも出せるそうですが
空中だと視野に距離があるので
さほどのスピード感はないのかもしれません
まあ乗ったことがないので何とも言えませんけど
( 2019.11.17 パラグライダー ビデオ )
同じ原理でウィンドサーフィンは
風に向かって斜めに進み
背を向ければ空を飛ぶ勢いです
折りあらばオレもと思ってきましたが
体力的にもう無理ですね
若い頃やっとくべきでした
2022.12.27 記 つづく
< 2022年の現在史 >
終わりましたがW杯
モロッコvsフランス
旧植民地vs旧宗主国の闘いは
残念ながらフランスの勝ちでした、が
スペイン、ポルトガルを倒しての対フランス戦なので
モロッコ国民には万感迫るものがあったことでしょう
そのむかし初めてヒコーキに乗り
フランス経由モロッコへひとり旅しました
青年海外協力隊の友人宅に居候しフランス製のボロ車で
各地に分散する協力隊員を訪ねてまわると
空き地で少年たちがボールを蹴っていました
サッカーはボールひとつで22人が遊べます
帰路はモロッコ北部の港から
フェリーで地中海を渡りスペインへ入りました
アフリカ大陸の人々には
海を隔てた欧州の国々に
強者vs弱者の複雑な思いがあるようです
絶対優位のスペインを負かしたあと友人から届いたメールに
スペインに着いたモロッコ人家族の
オドオドした頼りなさそうな風情を見て
モロッコ人だろ!
思い切り胸を張れ! 大股で歩け!
と叫んだ彼(協力隊仲間)の声を思い出す
とありました
最期はイングランドに0-3で負けはしましたが
欧州、南米、アジア、アフリカのうち
いちばん伸び代があったのは
アフリカ勢のようです