230118 ひとり旅 日本所々(16) 承久の乱H   別子銅山 明石海峡大橋 米大統領選

 

 

 

 

愛媛県別子銅山」跡の案内板  2013.07.12

 

別子銅山の坑道は延べ700㎞

山東京間の距離に相当します

高さ1200m、水面下1000m

鉱山内部は迷路のようですが

残念ながら観光地となった今は

坑道に入り込めません

 

 

別子銅山「貯鉱庫」跡  2013.07.12

 

当時はコンクリートより石の方が安かったのか

それとも美的観点からあえて高値の石を使ったのか

貯鉱庫は城塞のような造りです

 

 

別子銅山跡  2013.07.12

 

何の建物わかりませんが

機能むき出しのモダニズム建築は

産業遺産に登録されそうな風情です

 

 

2013.07.12

 

何も知らずに見上げると

教会かと見紛う鉱山の作業場? 倉庫?

内側にまわり込むと

 

 

別子銅山 2013.07.12

 

経済合理でいえば

現場にお洒落は不要ですが

仕事場が機能一点張りでは寂しいと考えたか

それとも西洋で鉱山学を学ぶうちに

ヤマの建築はこんなものだと刷り込まれたのか

ロマネスク様式の半円形アーチが美しい窓です

 

 

別子銅山通洞入口2013.07.12

 

熊本の通潤橋にはかないませんが

鉱石産業が美的な要求をした結果

石を並べた半円形のアーチが生まれました

朝な夕な坑夫たちは石組を見上げ

美的感覚を身に付けたのかもしれません

 

 

別子銅山のお洒落な第三通洞 2013.07.12

 

この通洞が素っ気ないコンクリートで固められていたら

不用になった今は鉄格子で遮断してハイお仕舞いでしょう

ところがここは左右の石組みにさえ風格があるものだから

釣られて曲線を多用するアールヌーボーでお洒落したのかも

ローマ人が発明した石のアーチに敬礼です

 

 

現役時代の第三通洞 案内板の写真より 2013.07.12

 

たんなる懐古趣味ではなく、通洞には

時代の情熱、創世の気合が見て取られます

 

今どきのトンネルは高度な土木技術によって造られますが

主役は機械であり、人間は脇役です

生まれた構造物から機械力を差し引くと

そこに投入された人間力が残ります

橋やトンネルがもつ風格は人間の努力の結果であり

必ずしも規模の大小とは関係がありません

 

 

デカすぎて画角に入りきらない明石海峡大橋  2022.07.21

 

フェリー甲板から見上げる明石海峡大橋

二つの主塔から垂れ下がるケーブルのしなりと

微かに持ち上げられた橋桁のむくりが調和し

視野一杯の大きさと曲線の美しさに圧倒されます

 

規模の大小は別として美的な意味では

巨大な吊り橋もヤマにひっそり残る第三通洞も

そこに籠められた情熱でいえば

同じことだと思うわけです

2023.01.18記 つづく

 

 

 

< 2023年の現在史 >

2020年に行われたアメリカ大統領選をネットで追いかけました。表メディアがあからさまな民主党支持を展開するなか現バイデン大統領の息子ハンター・バイデンのパソコン流出事件が起こりました。修理に出したパコソンからとんでもないデータが出てきた。これが報道されたらバイデンの勝ちはないだろうというキワモノでしたが、いつしかハンター情報はネットから消えました。

 

二大政党が拮抗するアメリカでは激戦州の優劣が結果を決めます。トランプが先行していた開票途中で一夜明けると世にも不思議な「バイデンジャンプ」が起こりました。が、その矛盾を語ることは「陰謀論」として退けられたようです。翌2021年1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件においても様々な矛盾が指摘されましたが、それも「陰謀論」として捨ておかれました。

 

ところが、なぜか今になってハンター・バイデンの「悪行」が浮上し、バイデン大統領の「機密持ち出し」事件と相まってアメリカでは大騒ぎのようです。日経新聞は1月14日11面で「機密文書バイデン氏も捜査」として伝えましたが、その論調は「トランプが持ち出した機密文書が300以上あるのに対しバイデンは10以上」「トランプは1年間文書を渡さなかったがバイデンはすぐに文書を提出した」といった反トランプ⇒バイデン寄りの論調であり、なんだかな~もっと本質に踏み込んでよと言いたくなる報道ぶりです。他紙NHK民放がどう伝えたかは知りませんが、なんと言っても経済軍事で世界を主導するアメリカ大統領の動向なので、バイデンが好きならその理由、トランプが嫌いならその理由をきっちり伝えてもらいたいところです。