ギランイヌビワ140420
幹に実が成るとは何事じゃ?
とびっくりしましたが
探せば高知の海岸沿いにも
小ぶりの幹生果はありますね
不思議なことに
これは実ではなく
花だそうです
花の中では小さな虫と樹木との
神秘的な交歓がおこなわれ
それぞれの生存戦略が展開されています
つくづくいのちの不思議を感じます
クワズイモ140420
里芋の葉に似ていますが
名前の通り食えない芋です
雨の日は傘になります
ヒカゲヘゴ 170709
南西諸島で好きな木を
一本だけ挙げよと言われたら
迷わずこれ!
葉陰で恐竜が首を伸ばしたり
モスラが飛んで行ったりします^^
電線で羽を乾かすカンムリワシ 140426
空の天然記念物と文明との
どこか漫画っぽい共存です
可哀相にも車に踏まれ
ぺしゃんこにされた
地べたの天然記念物を見ました
巨大なハサミを持つシオマネキ170706
砂浜にずらりと並んだ蟹さんが
海に向かって一斉に手を振ると
潮を招いているように見えます
それにしても何のために
これほど大きな手が要るのだろう
生きるためなら左のちっこい手で足りそうですが
浜辺で動くものがあるので 130919
何じゃろと思ったらヤドカリでした
なんだヤドカリかよとフツーは
捨ておかれる存在ですが
よくよく見れば不思議な顔形をしています
彼は何のために存在し、いかなるメカニスムで駆動するのでしょうか? 生命科学はその遺伝子の配列を説明できますが、じゃあ4つの塩基を順序通り並べたらヤドカリが作れるかといえば作れないでしょう。なんで、どうして、いったい誰がと訊ねたとき総ては神の采配だとでも応える他なく、科学の尖端にいる研究者は時として「神が見える」などとおかしなことを呟くのだそうです。
Perseverance が開いたパラシュート *ネットより
2012年に火星探査機Curiosity が見事ランディングに成功したとき隣の席にいたアメリカ人が握り拳で悦びの声を挙げました。新たなフロンティアに挑戦するアメリカと彼の笑顔に100%共感し拍手したことを覚えています。2021年2月19日にはPerseverance が開いたパラシュートに謎を籠め(それはただちに解読されましたが)カッコよく着陸しました。1976年に着陸したViking1号以来9機目になります。
NASAの目的は「生命の痕跡」を探し「証拠となりうる有機物」の探索を目指すことだそうです。ハッブル望遠鏡が宇宙の彼方を覗くのも最終的には生命のルーツを訊ねてのことであり、タヒチ島のゴーギャンが「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」とみずからに問うたことと符号します。
欧露の火星探査はコロナ禍もあり2年後の2023年に持ち越されましたが、Chinaの探査機はみごと火星の軌道に乗りました。着陸は7月になります。三菱のロケットで打ち上げられたUAEの探査機も火星周回軌道にのりました。Indiaは2014年の段階で火星探査機の軌道投入に成功しています。すべての国が文化的な欲求充足のため火星を目指したわけではなく軍事開発の付録でもあるのでしょうが、夜空に輝く一点の星で生命の痕跡を見つけたとすれば「宇宙強国」として国威発揚の大宣伝にはなります。しかし、まあそのようなプロパガンダはどっか別のとこでやってくれやってことで、
ぼくの興味は宇宙の彼方に存在するであろう地球生命のご先祖さまと足元のヤドカリ君が重なります。なぜか煽りたがるマスメディアは、色付きコロナウィルスの写真でおれらを不気味がらせますが、その極小ウィルスでさえ生存の意志をもってヒトとの折り合いを求めているようであり、つくづくこの世はいのちの不思議に満ちています。
210315記 つづく