2022-01-01から1年間の記事一覧
隠岐本新古今和歌集 冬歌末尾 右の歌のお題は「海辺歳暮」 冬と春が交替する年の暮れ 寄せては返す波に濡れ、涙とともに 過ぎゆく年を惜しみました 行く年を雄島の海人(あま)の濡れごろも重ねて袖に波やかくらむ (藤原有家朝臣) 諸行無常は世の常、時は去り…
新潟県出雲崎から見た佐渡島 2022.08.05 荒海や佐渡に横たう天の川 (芭蕉) 芭蕉が新潟を歩いたのは 旧暦7月⇒新暦8月にあたります 夏の日本海は湖のように穏やかですが 冬場は嵐のごとくです、してみれば 冬の「荒海」と夏の「天の川」は取り合わせが悪く 句…
古今和歌集(仮名)序 やまとうたは ひとのこころをたねとして よろづのことのはとぞ なれりける (以下略) 日本の和歌は 人間感情を核として 様々なかたちで概念形成してきた (と現代語変換しておきます) 古今和歌集が成立したのは平安時代の913年ですから11世…
「カナクギ流と言われる定家の文字ですが、なんとPCフォントになったりしてるみたいですね」とコメント欄にありました。定家のカナクギが? PCフォントに?? ウッソーと半信半疑で開けてびっくり玉手箱! 東京の某編集長から上記「コメントがありましたよ」と…
中央の囲みは後鳥羽院の隠岐神社 2019.07.30 30数年ぶりに 連絡がとれた大学時代の友人は 旅先で短歌を詠むのが趣味でした 彼は定家が好き⇒定家は後鳥羽上皇の家来 両者とも歌の名手だよなって遣り取りをしていると そこへ割り込んできた別の友人が、大河ド…
福島県喜多方市 小野小町塚 2022.08.01 喜多方から西会津へ向かう山中で 小町塚に出くわしました、案内板には 「歌風は情熱的で奔放また美人で有名である」 「年老いて出羽に赴く途中、病のためここで没した」 と記されています 誰が決めたか世界三大美女は …
秋田県大潟村 蕎麦の花 2022.07.26 路傍にひっそりと咲くペンペン草に目をとめ 「よく見れば薺(なずな)花咲く垣根かな」 と詠んだ芭蕉は 山の畑の救荒作物にも心が惹かれたらしく 「蕎麦はまだ花でもてなす山路かな」 と蕎麦の花から「おもてなし」を受けて…
熊本県阿蘇中岳の噴煙 2014.11.30 車中泊して目が覚めた朝の一枚 頭部を中岳に向けた”噴煙ドラゴン”です 阿蘇の中岳はしょっちゅう噴火を繰り返しています 今のところ火口から煙を上げる程度で済んでいますが 阿蘇市自体が外輪山に囲まれた広大なカルデラな…
秋田青森の県境 十和田湖 2013.05.25 十和田湖は一周50㎞ほどだから マラソンランナーなら2時間強w 健脚のお遍路さんなら日帰りできます ダレたら路線バスに乗る手もあるので やってみようかなと思いましたが… ヒメマス漁 2013.05.25 水清ければ魚棲まず 山…
奥入瀬川沿の道路 2013.05.25 奥入瀬渓流の緑のトンネルを抜けると 源流の十和田湖に着きます 十和田湖畔の神社参道 2013.05.25 秋田スギ青森ヒバ木曾ヒノキは 日本三大美林と呼ばれ ます ここ秋田と青森の境では立派なスギが 神社の参道をつくっていました …
青森県奥入瀬渓流の春 2013.05.15 何も知らずに迷い込んだ 春の道がえらく綺麗でした 森を傷めないていどに舗装された道路を 遠慮がちに車が行き交い 奥入瀬渓流の散策道 2013.05.15 川沿いにはプロムナードが置かれ 渓流がつくる緑のトンネルを ゆったりと…
五稜郭の秋 2014.10.26 お洒落な洋服の日本女性が 秋真っ盛りの五稜郭へ向かいます 戊辰戦争の決戦場も 今となっては観光地です 秋の夕日に照る山もみじ♪ 山には秋があるものだと信じ、若いころ 山を目指して自転車を漕ぎました しかし小さい秋♪は見つかって…
北海道「萱野茂二風谷アイヌ資料館」周辺の秋 2014.10.21 今となっては8年も前のことですが 日本海フェリーで苫小牧に下り とりたてて目的もなく地図を右へ走ると 平取町を流れる沙流川に行き着きました 1996年に屋久島在住の友人が、タイはカレン族の首長、…
伊方原発のある佐田岬半島にずらりと並ぶ風車 2021.10.09 知り合いのオランダ人が四国の背骨に立つ風車を見上げ「ぼくはオランダ人だから風車は好きだ。だけどあの山に風車が置かれて山が小さくなった。神さまがどこかへ行ってしまった」と悲しい笑顔でつぶ…
福島県飯館村長泥長地区の浸入禁止区域のゲート 2022.07.31 2022年現在 フクシマの道路は ほぼ通行可となりましたが まだ例外はあります 長泥地区浸入禁止区域手前の森の木の下 2016.10.02 事故後4年目の2016年 除染作業をしている友人の案内でここに来まし…
東日本大震災の2011年 2014年、2016年、2022年と フクシマの放射線被害地域を訪ねました 津波被害は核爆発のようなもので目に見える悲劇がヒトの心をゆさぶりますが、見えず臭わず、計測器の数値のみが危険を知らせる放射能禍は何十年、何万年と静かに持続し…
積丹半島からニセコ方面を望む 2022.07.25 中央のドームは泊原発。その奥に青く盛り上がった山が羊蹄山。若いころ何も知らずにカワサキGPZ400㏄で走っていると目の前に美しい富士山があらわれました。なんで北海道に富士が?と一瞬わが目を疑いましたが、富士…
「イージーライダー」 ネットより ヤクザっぽい兄ちゃんが鼻で白い粉を吸い、長いフロントフォークのバイクに跨がって大地を行く映画「イージーライダー」が封切られたのは1970年のことでした。当時はベトナム戦争の最中であり、地球の裏側の知らない国との…
舞鶴港のフェリー乗り場 2022.07.22 北海道でイベントがあるのか たまたま同好の者が寄り合ったのか ピカピカに磨いた大型バイクが 60台ほど並びました 雨よけにゴミ袋を笠にした原付が ぼくの愛車なのですけど^^! 内外の大型バイクに混じるとやや ちぐはぐ…
山形県立石寺 閑かさや岩にしみ入る蝉の声 碑を挟んで左に芭蕉、右に曾良 2013.05.28 草の戸も住み替る代ぞ雛の家 と詠んだ松尾芭蕉は門人の曾良とふたり連れで元禄2年(1689)江戸発⇒福島⇒宮城⇒山形⇒新潟とわたり岐阜大垣で150日2400㎞の旅を終えています。距…
一領具足の碑 2022.08.31 旧豊臣軍vs徳川軍の争いが終わり とりたてて素晴らしい功績を挙げたわけでもない 遠江掛川5万石の領主・山内一豊が論功行賞で 縁もゆかりもない土佐20万石の領主となりました 徳川の威光を背にした山内一豊は「浦戸城の明け渡し」を…
廣井勇先祖の墓から見た佐川町 2022.08.25 明治維新の6年前、文久2年(1862)に脱藩した坂本龍馬は高知市⇒梼原町経由で愛媛⇒下関へ向かいました。海沿いを通れば須崎市から(カワウソが棲息していた)新庄川を上って梼原町へ向かいますが、脱藩は人目を忍ぶ行為…
荒波寄せる小樽北防波堤 *佐川町立青山文庫刊「近代土木の先駆者広井勇」より以下同 コロンボ(スリランカ)港堤防工事図 スリランカは元イギリスの植民地であり 港湾土木においてもイギリスは尖端技術を有していました 軌道起重機でコンクリート塊を運ぶ 富国…
今となっては昔の話ですが、1991年NHKの人気キャスター橋本大二郎氏が落下傘で高知に降りてきました。澱みない語り口で高知県民をとりこにし知事選で圧勝したあと「官官接待」廃止、公設民営方式で「高知工科大学」を開設する等、次々と荒技を繰り出しました…
原付110㏄のクロスカブで7月21日に高知発 日本海をキセルして北海道は小樽へ渡り 18県3524㎞を走って8月10日に戻りました 旅の記憶はヒトそれぞれですが 過ぎてしまえば幻のようでもある旅を意味づけるため 撮り溜めた写真を整理しながら所々ふり返ります 日…
国後島 2016.09.25 経済支援と4島返還をテーマに安倍総理はプーチン大統領と27回も会談したにもかかわらず島は戻って来ない。シンゾーはウラジーミルに遊ばれたのではないかという声もあります。が、ものは考えようで、実のところ安倍総理の対ロシア政策は、…
謹んで 安倍晋三元総理大臣の ご冥福をお祈り申し上げます ネットより 「ドナルド」「シンゾー」と呼び合った 米前大統領は7月8日の銃撃後、真っ先に 「彼は私にとって、そして米国にとって真の友人」 「我々はみな、晋三と彼の家族のために祈っている」 と…
Dragon Ballより 以下同じ 1985年に鳥山明がドラゴンボールを描き始めたころ ヒザ屋の配達バイクに屋根があったろうか? そもそも当時、屋根付きバイクが存在したろうか? ひょっとするとバイクに初めて屋根をのせたのは 鳥山明ではなかったろうか? 屋根付きバ…
Dragon Ball 巻1より 巻1扉に作者は「ドラゴンボールの舞台は、なんとなく中国風ではありますが、とくに中国という限定はしていません。時代も、いったいいつ頃なのか決めていません」と記しています。とはいえ悟空だ飲茶だ烏龍だという人物名からして冒険旅…
鳥山明「ドラゴンボール」より 以下同じ 所詮は金属のかたまりでしかないバイクを これほど情緒的に描ける漫画家が 鳥山明の他にいるのでしょうか? このバイクは大型エンジンと機関銃二丁を搭載しているので、前部が長く、横にふくらむ砲弾型になっています…