ひとり旅 240201 番外編3   橄欖石 アポイ岳 隠岐島 十勝山脈

 

 

 

 

 

 

北海道アポイ岳のふもと幌満峡で拾った「かんらん石」と

島根県隠岐島、島後の海岸で拾った「かんらん石混じりの火成岩」を

デジカメの先に廃品の標準レンズを付けて覗いたところ

意外にも上等に映ったので魂消えました^^

 

 

幌満峡のかんらん石  2015.10.15

 

日本ジオパークアポイ岳は、上部マントル

「かんらん岩」が路頭した世界的にも珍しい場なのだそうです

 

 

隠岐島かんらん石まじりの火成岩  2017.07.29 

 

写真の写りがいまいちですが

中央のホクロを拡大するとガラス質の鉱物が見えます

マグマが上昇するとき「かんらん岩」の欠片を連れてきたそうで

島後の海岸を散歩するとその辺に転がっています

 

 

大樹町から見た十勝山脈   20150.10.16

 

中学生のころ山地と山脈はちがうぞと習いましたが

四国山地の住民に「青い山脈」はピンと来ないものがありました

それから半世紀ほど経た車中泊の朝、横一列に連なる山々を見て

ああこれが山脈かと深く納得しました

 

 

十勝山脈のアポイ岳隠岐島  ネットより

 

北米プレートとユーラシアプレートの衝突により

地べたが盛り上がって横一列に並んだのが十勝山脈です

…といっても年間数センチののんびりした動きですが

 

 

アポイ岳ジオの案内板より

 

北海道を縦に割って

十勝山脈から大雪山を越え

樺太までのびる北米プレート

 

 

緑の部分が「かんらん岩」の層

 

プレートが潜り込む過程で上部が引き揚げられ

素顔で露頭した「かんらん岩」は世界的にも珍しいそうです

 

 

アポイ岳ジオの案内板より  20150.10.15

 

かんらん石が「腐る」と蛇紋岩に変成します

蛇紋岩なら高知にも一杯あって高知市の水瓶

鏡ダム周辺の岩場も蛇紋岩らしく、その蛇紋岩は

もろくてヤバイぞという声を聞いたことがありますけども

まあプロの土木家の仕業なので大丈夫でしょう

 

 

かんらん岩を切り取った巨大な石柱  2015.10.15

 

高知県室戸岬世界ジオパークには

アポイ岳ジオパークでカットされ磨かれた

緑色の「かんらん岩」が置かれています

 

 

 

かんらん石を磨くと緑色の縞が見えます

緑の縞が純粋な形で取り出されると

宝石のペリドットになります

 

 

アポイ岳ジオの案内板より  20150.10.15

 

かくて地球の「かんらん岩」が月の石の組成と同一ならば

太古のむかし地球に衝突した大隕石が地球の一部をもぎとり

天に舞い上がって月となったことが証明される

…のだろうと思われます

 

でなければ何かの拍子に地球の磁場に取り込まれた天体が

目に見えぬ糸に曳かれて地球を周りはじめたことになります

 

ところでなぜ月は背中を見せないのか…?

一説に月の内部には重い部分と軽い部分があって

重い方が背中なんだという考え方もあるのだそうです

ヘぇ~と思いました

2024.02.01記 つづく