ひとり旅 240131 番外編2   帆立LIV-1 亀LIV-2 (SORA-Q)

 

 

 

 

左はLIV-1   右下にLIV-2 (SORA-Q)

 

 

LIV-2 (SORA-Q)   タカラトミーの広告より

 

月面に放出されたSORA-Qは

バンと開いて両腕を広げ

砂浜の亀になりました

 

オモチャ屋が作った月面探査機のレプリカがAmazonで売られています

野球のボールが亀に変身した姿が見たくて買おうかなと迷いましたが

「砂場では使わないでください」との注意書きがあり

レヴューを見ると軽くてちゃっちい感じがしたのでやめました

 

 

SLIMの前をジャンプするLIV-1

 

一方LIV-1は海底の帆立貝のごとく空中に舞いました。地上実験なのでちょっと飛んで落ちましたが、重力が1/6の月面では6倍の距離になります。で、亀が撮った写真を帆立貝に転送し、それを地球に送ったところ坂井真一郎教授が「腰を抜かした」ワケです。

 

 

SLIMの着地予定図

 

SLIMが正常なかたちで着陸すればこうなるという絵ですが

片側エンジン不調のため前のめりに90度傾きました

 

 

SORA-Qが撮った月面のSLIM

 

エンジン部が上を向いたことから

「逆さま」に着陸した。成功とは言えない

というネクラな報道がなされましたが

SLIMは勢い余って90度回転したのであり

太陽光パネルが損傷したわけではなく

1月31日現在、電力復帰しています

 

三島由紀夫の絶筆は「豊饒の海」でした

JAXAの職員は酒と犬がお好きらしく

SLIMが着陸した地点は「神酒の海」

散らばって在る6個の石には「プードル」「あきたいぬ」等

好き勝手な名前が付けられています

 

遊び心が生んだ亀と帆立、酒と犬は

漫画とアニメが支配する日本ならでは発案なのでしょう

 

 

月面探査の想像図

 

SLIMが発する赤い光は

「月の起源を岩石分析で探る」のが目的であり

鍵になる言葉は「かんらん石」だそうです

 

2010年はやぶさ初号機が持ち帰った埃のような石粒を

髪の毛1/1000ほどの幅に切って分析したところ

「かんらん石」が確認されたというニュースが流れました

 

石に光を当てるだけで成分分析できるとは驚きですが

分析結果によっては、月が地球から分離した天体であるのか

それとも宇宙のどこかから飛んできた天体であるのか論争に

ケリがつくかもしれません

 

 

北海道様似町幌満峡にて採取した橄欖石

 

旅の記念に石ころを持ち帰っているうちに置場がないほど溜まりました

だあれも褒めてくれませんが自慢のひとつがこれ

日本遺産のアボイ岳の近くで採取した「かんらん石」です

世界遺産隠岐島で拾った「かんらん石の粒付き」火成岩もあります

まあぼくのような素人には何てことのない石なんですけど

SLIMの赤い光を見て嬉しくなったので次回また

2024.01.31記 つづく