月着陸機SLIM
こんどこそと祈りましたが、月着陸機SLIMの太陽光パネルに問題があったことからJAXA の國中均所長は当初60点の評価を出しました。が、次の会見では3点追加して63点になり、1月29日の今日は電力復帰のニュースが流れたので100点になったかも(^^!
野良仕事を終えた
深夜の田んぼで真ん丸お月さまを見上げ
兎さんが餅をつく臼のあたりにSLIMの写真を重ねて
小さな幸せを味わっています
1月20日、着陸直後の記者会見が始まる前、壇上に並んだJAXAの担当者4名の顔がこわばっていました。これはヤバイ失敗したかとはらはらしましたが、成功と言って良いとの発言を聞いてほっとしました。いかなJAXAの頭脳集団とはいえ月到着後のSLIMの状態を送信された数値で読み取る他なく情的な確信がもてなかったのかもしれません。次の会見では着陸直前に放出された小型機SORA-Qが月の砂場を亀のように這いながら自力で母船SLIMを探した写真を示されました。喋る言葉に一切の無駄がない坂井真一郎教授は絶妙の構図で撮られた写真を見て「腰を抜かすほど驚いた」そうです。タカラトミー、ソニー、同志社大学の関係者はさぞ嬉しかったことでしょう。
忘れもしない2010年6月10日、はやぶさ初号機が小惑星イトカワから数々の危機を乗り越え、応援者の情緒的物語をのせて、サンプルリターンしました。その翌々年、和歌山県で川口淳一郎特任教授の講演を聴きオトコなら人生に一度くらいこのような感激を味わいたいものだと羨ましく思ったことでした。その“はやぶさ初号機”のイオンエンジンを担当したのが国中均所長でした。
その翌年でしたか国中均氏が高知工科大学で講演したときぼくも出かけて聴きました。イオンエンジンが故障したときの絶望と「こんなこともあろうかと」故障を想定した仕掛けが作動したときの希望の物語に心を打たれました。その国中均氏がニコリともせず「これでぼくらも国際会議で発言権を得ました」とつぶやいた言葉がぼくの心にズンと響きました。最高にかっこいい言葉でした。
太陽光パネルが復帰したニュースに触れ
これは急がねばと大慌てで書きました
2024.01.29記 つづく