ちょっと道草 200820  「高知の今」です

 

 

 

 

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スクミリンゴガイの卵 200730

 

ちかごろ稲の茎に付いた赤い卵をよく見かけます。通称ジャンボタニシと呼ばれるスクミリンゴガイは淡水棲大型巻き貝で南米産の外来種だそうです。周辺の水稲は食害され田植え前のように青空を映していました。グローバリズムの時代には動植物も国際交流に励んでいますが、問題は多いです。

 

 

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実りの早稲田 200730

 

 

 

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稲刈り 200812

 

1950年代を境に工業人口が農業人口を超えました。野良仕事を機械が補うようになったからとりたてて食糧生産に問題はないのですが、過酷な労働から解放された農民が幸せになったかといえば、さあどうなんでしょう。若手は都市に向かい、農地に人の姿が薄くなったことは確かです。

 

 

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戦車ではありません。コンバインです 200812

 

1990年代には、パソコンが普及すると過酷な労働から解放されヒトは幸せになると言われたものですが、2020年の今たどり着いた未来社会は、なんか変だぞという気がします。同じように今の農業機械は麻薬みたいなところがあって一度手にしたら離せませんが、大変な物入りであることは言うまでもありません。生産効率が上がれば、人手が要らないので個人の収入は増えるはずですが、それは机の上の計算に過ぎず、せっせと働いて得たもの何? としみじみ掌を見たら借金と孤独だったりします。

 

 

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稲刈り 200812

 

昭和30年代の田植えや稲刈りは、みんなが集まって腰まげて、一斉にやったものです。迎える農家はお昼だ、御八つだと慣れない食事の世話までせねばならず、ウチの母など田植えと聞けば、仕事のつらさより接待の恐怖を思い出すようです。しかし田植えと稲刈りは祭りの一種でもあり、横一列に定規を並べて世間話に花が咲き、秋の収穫が終われば村人総出の神祭すなわち飲めや歌えのどんちゃん騒ぎになるから、まあ見方によっては昔の農業は楽なものでした。

 

 

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生姜畑 200705

 

生姜は高知の特産と言ってよいかもしれません。一時は大儲けした農家もあるようで若いころ生姜をやっていた隣のおじいさんは、トンネルに保存した生姜を軽トラに乗せて農協へ運ぶたびに100万円の実入りがあったと嬉しそうに話していました。もちろん喜びは長続きしなかったようで、いつしか生姜から茄子に転作していましたが、、

 

 

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25日後の生姜畑 200730

 

生姜は気難しい作物で、何年か畑を使うと土が痛みます。かつては土壌消毒に臭化メチルが使われていましたが、それはオゾン層破壊物質であることから1992年のモントリオール議定書で禁止され、「2013年には日本国内から例外なく姿を消し」ました。無くなるものなら有るうちに買っておけということで買い溜めした農家もありますが、使って仕舞えば終わりです。今となっては代替する消毒剤もなく生姜畑は使い捨てする他ありません。そんなわけで生姜農家は、連作障害を避け、新天地を求めて転々としています。

 

 

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オクラの花 200731

 

どんな花でも花は美しく、野菜の花も例外ではありません。ただしオクラは真夏の野菜であり、朝と晩では大きさが違うほど生育が早く、太り過ぎると固くて食べられません。だから農家は「危険な暑さ」にもめげず「いのちを守る行動」もせず収穫に余念がないのです。

 

 

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オクラ 200731

 

アフリカ原産のオクラの実は形が女性の指に似ていることからLady’s fingerと呼ばれるそうです。アオイ科トロロアオイ属の可憐な花は、料理の飾りにでも使うのでしょうか、近所のスーパーでは袋に詰めて150円で売られていました。

 

 

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栗 200705

46日前の栗の実だから8月20日の今日は、

ぽちぽち秋の構えをしている頃かと、、

 

 

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田舎のフランクフルト 200705

熟れた蒲の穂を指で押さえると爆発します!

 

 

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鳥取県鳥取町 白兎神社にて 190727

 

蒲の穂は止血剤になるらしく、因幡の白兎はワニ(サメ)に裂かれた背中を蒲の穂で癒しました。ちなみにワニは悪い奴で白兎は可哀相な被害者かといえば必ずしもそうではなく、先に兎がワニをだまし、だまされたワニがムカついたというのが真相なので、喧嘩の話はどっちの言い分も聞かなければなりませんぞという教えかも、、

 

裁判は作文の上手い方が勝つ。弁護士だからといって人格高潔であるわけではない。中には法律を守る泥棒もいるので気を付けた方がええぞと弁護士の友人(外国人)が教えてくれました。キリがないのでこの辺で、、

200820 つづく

 

 

 

いらんことですが、

3日連続暑さ日本一を記録した高知県四万十市でお中元を配り、過去最高気温を記録した隣の宿毛市でお線香をあげた翌日、午後2時には43度を超えるかなというトマトハウスで苗5000本の植付けを終えてへろへろになりました。つくづくわが身のふがいなさを嘆いていると手元のiPadが真っ暗になりました。もはやぼくはiPadなしでは生きていけないのでうろたえ(近頃やっと税金を払おうかなという気になった)Amazonに悔しいけど注文を入れました。ところが翌朝の今ためしにiPadのホームボタンを押したらちゃんと動作するではありませんか! 暑くてダレてたようです。あのとき冷蔵庫に入れとけばよかったかなと反省しきり、、