210413号で紹介した梨園へ
2週間ぶりに出向いたら
若葉はやや繁り
実はだいぶ太りました
梨の実 210425
今年はコロナで外食産業の需要が減り
野菜の市場価格はさっぱりです
集近閉~~! はいかんというから
冠婚葬祭が盛り上がらず
真っ先に花卉農家がやられました
「梨はどんなことですか?」と聞きましたら
「久々の高値だった」
「へえ! なんで?」
「温暖化の影響で梨全体の収量が減ったから」
「儲かりました?」
「いやあウチは……」ってことで梨価格は
コロナとは関係なく高値で推移したようですが
みんなが採れないときは自分も採れないので
いかなるときにも農業は儲からない
仕組みになっています
風に煽られるケシの花 210425
タンポポ 210425
蕪村に「北寿老仙をいたむ」と題した追悼詩があります
タンポポを見るたび、しんとした静けさの中で死者を想起した
「蒲公英の黄になずなの白う咲きたる見る人ぞなき」
の一節が思い出されます
波介川で(たぶん)バス釣り210425
淡水用の遊び舟は
前後の電気モーターでプロペラを回し
足で操舵し、手で釣りをする
ドラマーみたいなスポーツです
波介川 210425
こちらはエンジン+電気モーター
川べりを狙って春の休日をひたすら
投げちゃ引き投げちゃ引き
釣れてもリリースするのだろうに
ご苦労なことです
枇杷 210425
花はどんな花でもきれいですが
枇杷の花だけはちょっとナです
でも実に色が付くと風情がありますね
アヤメ 210425
「いずれアヤメかカキツバタ」と言われるくらいだからぼくには両者の区別はできませんが、「からごろも 着つつなれにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ」と詠んだ伊勢物語の歌は知っています。五七の頭にカキツバタを織り込み、とんでもない技巧を凝らした恋の歌です。敢えてこのワザに匹敵する歌を探すなら「いろは歌」くらいのものでしょう。「いろはにほへと」の各文字を重複することなく使い、深い哲学を織り込んだ離れわざです。
富嶽にAIを乗せて走らせたら「かきつばた」や「いろは歌」の解読はできるかも知れませんが、スーパーコンピュータが量子コンピュータになっても機械が歌を詠むことはありません。価値を創るのはヒトの心であって機械は道具にすぎないからです。
満開のアケボノツツジ 210425
210425
波介山展望所より210425
向かいの山のてっぺんに
何があるかというと
ソーラーパネル 210425
太陽光発電が悪いとは言わないけれど、
木を伐り、森を剥ぎ、泥土を流出させてつくられる
電気って何だかな~と考え込んでしまいます
USA 210425
海の向こうは太平洋
その向こうにUSA があり
こっちにもUSA があります
宇佐って名の町ですと
高知新聞に書いていました
そのUSA中学校の背後地の山に
太陽光を建設する案が出されましたが
地元に反対運動が起こり
擦った揉んだのあげく中止になりました
足摺岬の手前に美しい砂浜があります
その大岐海岸の近くでも太陽光が云々されましたが
どうやら中止と相成ったようです
しかし高知さいごの秘境ともいえる
宿毛湾側の照葉樹の森が伐採され
薙ぎ倒されているのは見るに忍びないです
今ごろ禿げ山にサロンパスよろしく
シリコンが貼られたことでしょう
飛行機で関空へ向かうと窓の下に
ゴルフ場とソーラーパネルが見えます
山々のいたるところに十円玉ハゲがつくられ
夥しい数のパネルが置かれました
モノには似合う場があります
拙宅の近くにゴルフ場がありました
今はソーラーパネルで埋めつくされています
ゴルフ好きに恨みはありませんが
見るたびにああよかったと思いますね
サクランボ 210425
サクランボ 210425
畑 210425
ビニールの下に何が植わっているか
わかった人は農村検定1級合格です
210425
答は葡萄です
210425
早くも実を付けました
土佐市の田んぼ 210425
植えたばかりの苗は
頼りないものですが
あっという間に分けつを繰り返し
稲穂を垂らします
210426記 つづく