ひとり旅 211104  対馬のイカ イズスミ 漁礁 沖縄の魚屋 奄美の夜光貝

 

 

 

 

f:id:sakaesukemura:20211104084350j:plain

ネットより

 

足摺岬の近くに松尾があります

マツオはカツオにつながり

鰹節の産地でもありました

 

生きのよい鰹を4つに割って黴付けし

カンナで削れば出汁がとれます

藁火で炙りニンニクを添えたタタキよし

脂の乗った戻り鰹の刺身よし

カツオを運ぶ黒潮はめぐみの海です

 

栄養豊富な海流はカツオのみならず

様々な魚種を育むのでオレら高知の釣り好きは

黒潮接岸と聞けば矢も盾もたまらず釣り竿片手に

仕事を放っぽらかして海へ向かったものです

 

本流から分岐した黒潮東シナ海へ向かい

対馬海流となって日本海へ流れ込み

寒流と混ざって豊かな海をつくります

 

 

f:id:sakaesukemura:20211104084416j:plain

対馬の漁港 2021.10.03

 

リアス式海岸がつくる複雑な入り江には至る所に港があり

ずらりと電球をぶら下げたイカ釣り漁船が浮かんでいます

小回りの利くバイクでこちらの港あちらの港と渡りながら

これが噂に訊く対馬イカ漁船かとわくわくするものがありました

 

が、どうも様子がおかしいのです

港に人影が薄く、たまにすれ違う漁師の表情は冴えず

船はいたずらに係留されているかのごとく微かにゆれるばかり

競馬でいえば出走間際の荒い鼻息が感じられません

 

イカ漁は夜の仕事だから

真っ昼間に出歩く漁師がおらず

昼間の港が静まりかえっていても不思議ではないのですが

港と見れば寄らずにはいられない自分には

どこか元気がないように思われました

 

残念ながら今次の旅では

漁火がゆれる夜の海を見ることも

海鮮市場に出向くこともなかったので

はっきりしたことは分からないのですが

厳原は半井記念館でご案内いただいた学芸員の女性から

対馬の漁業事情を訊くことができました

 

結論をいえばイカ漁は極度の不振です

温暖化のせいかどうかは不明ですが

海水温が上がったことは確からし

魚種が変わりイズスミの群が

海藻を食べ尽くし、磯焼けし、まわり回って

イカにも影響したのではないかという推論でした

 

対馬の人は、イズスミは食べないのですが

うまく流通に載せれば販路は開拓できるだろう

漁協を通さずネットで販売する手もある等々

ひとりの市民として漁業の先行きを占っていました

 

日中韓北による獲りすぎも大いなる理由のはずですが

短い時間のお話であり、対馬独得の対外深慮もあってか

外国船にふれることはなかったです

 

 

f:id:sakaesukemura:20211104084726j:plain

那覇の魚売場に隣接した屋台にて 2013.09.29

 

うわさのグルクンと

ぷちぷちはじける海ぶどう

久米仙をやりすぎると仙術が弱って雲から落ちたり

強いわりには問題行動の多い亀仙人のようになります

 

高知の釣り好きはキツ(イズスミの高知名)と聞けば

やや首を傾げて複雑な笑いを見せます

釣れば仲間の賞賛を浴びるグレに似た魚で

引きも強く磯で顔を見るまではドキドキしますが

タマで掬い揚げたとたん嫉妬含みの仲間の眼差しがやわらかくなります^^

「なんじゃキツかよ」というワケで食べて美味い魚ではないのです

 

ぼくが初めて磯に渡って釣り上げたのも良型のキツでした

いわゆるビギナーズラックというやつで、引きに興奮し以後

ひまさえあれば釣り三昧の青春を送ることになりますが

その後の推移はだれもが経験するところです

パチンコでも似たようなことが起こりますネ

 

 

f:id:sakaesukemura:20211104085431j:plain

那覇の魚屋にて 2013.09.29

 

グルクンは沖縄の県魚、高知で言えばアジかサバみたいな扱いです

棚の向こうにおかれた青い魚はアオブダイ⇒頭部にコブがあり

デカいのはナポレオンフィッシュのような風格があります

 

むかし土佐清水市で働いていたとき潜水の得意な若い子が

ドヤ顔で訪ねて来て、尾で持ち上げると、おっと

これがたまるかというほどの大物を見せてくれました

ウロコが靴べらを思わせるアオブダイ

彼のおっかさんが、切ったり炙ったりした料理を

仲間と一緒に卓を囲みヌタや醤油でいただいたものです

 

正直なところ身は大味で町場の者にはちょっとなという魚ですが

美味い不味いは趣味と習慣がつくるワザであり

沖縄の店頭には色の付いた魚が所狭しとならび

高知ではナメられるアオブダイもイズスミも

沖縄では高級魚として扱われるようです

 

高知はカツオに象徴される回遊魚が好まれますが、市民大学

高知大学農林海洋科学部の先生が講演した長い話のシメは

やがて海水温があがり魚種が変わる

いつまでもカツオが食べられるとは思うな

色の付いた魚の調理法を考案しておけ、とのことでした

恐ろしい時代になったものです

 

 

f:id:sakaesukemura:20211104084506j:plain

那覇の魚屋にて 2013.09.29

 

これぞ沖縄!!

なんと魚屋にシャコガイが並んでいました

店の奥でおばさんが貝の口に包丁を差し込んでいましたが

うっかり指を挟まれたりするとえらいことになりそうです

 

 

f:id:sakaesukemura:20211104084758j:plain

これも沖縄!!  2013.09.29

 

夜光貝は真珠と同じ光沢をもちます

奄美大島のスーパーでは身と殻が分けて売られていました

身より殻の方が高いのは土産品になるからでしょう

 

 

f:id:sakaesukemura:20211104084852j:plain

奄美博物館 1707021

 

奄美市小湊フワガネク遺跡(弥生期~古代)から出土した夜光貝匙(下)

それを現代作家がコピーした夜光貝匙(上)

 

 

f:id:sakaesukemura:20211104084917j:plain

現代作家の作品 1707021

 

言ってみれば夜光貝匙は真珠の匙だから

色ツヤ照りハリとも貴婦人の趣があります

オレもやってみたろと夜光貝を2つ買い込みましたが

割るのはもったいないしヒマもないしで

花瓶になりました⇩

 

 

f:id:sakaesukemura:20211104084938j:plain

御不浄の花活け^^  2021.11.03

 

夜光貝の外殻は伊賀焼の壺を連想させますが

人間国宝の陶芸家でも天然自然の芸術には勝てないでしょう

 

 

閑話休題

イカにもどって

f:id:sakaesukemura:20211104084959j:plain

回転式イカ干し機 2021.10.03

 

高知のイカは洗濯物みたいに干しますが

対馬の漁村ではブン回します

 

 

f:id:sakaesukemura:20211104085018j:plain

ここにも回転式イカ干し機 2021.10.03

 

いかにも漁がなさそうで

写真に撮っても絵になりません

 

 


錆びたモーター音とともに

わびしくまわるイカ干し機  2021.10.03

 

 

f:id:sakaesukemura:20211104085118j:plain

大型の回転式イカ干し機 厳原 2021.10.03

 

最盛期にはこのような風景が

対馬の至るところで見られたはず

イカも不漁つづきのように思われました

 

 

f:id:sakaesukemura:20211104085152j:plain

漁礁造り2021.10.02

 

では対馬の漁業はどうあるべきかと

侃々諤々の議論が展開されたにちがいありません

どこかの政党みたいに対案なしの批判でお茶を濁さず

魚の棲み家をつくれという具体策が出されたのでしょう

漁礁をつくる現場を初めて見ました

 

漁礁とは何か?

それは海の生き物が身を隠す場なので

かたちの美的形体に囚われる理由はありません

 

なんとアメリカでは

ご用済みの電車600輌、上陸用舟艇200隻

もちろん海を汚さぬよう清掃した上で

戦車、艦船、空母まで漁礁として海に放り込みました

その漁礁は、魚のみならず海好きの

ダイビングスポットにもなったようです

 

 

f:id:sakaesukemura:20211104085219j:plain

完成した漁礁は

クレーン船で沖へ運ばれます 2021.10.02

 

対馬の港にも、イカを含めて、現代を読み解くテーマが山と積まれています。ネットを探ればそれなりの情報は手に入りますが、忙しい記者がちょこっと話を聞いて記事化してもまあ悪かないけどという程度のものです。テレビクルーがチーム取材したにせよカネと人生を賭けた職業人の真実に迫ることがたやすくできるわけもなく、メディアにはおのずと限界があります。逆に職業人が内部事情をわかりやすく解説してはどうかとも考えられますが、それは原理的に無理です。暇がない説明する理由もない。そもそも業界用語を駆使して精密に解説したところで一般人にはちんぷんかんでしょう。

 

そうはいっても一定の漁業事情を外部の人間が共有することは大切なので、この辺りに大学人の登板チャンスが生まれます。大学という恵まれた場を活かし、学生を連れて住み込みで取材に没頭すれば、イカにかぎらずぐんと視野が開けるはず、研究成果は社会に還元できるし気の利いた学生なら博士論文だってものにすることでしょう。若い世代は燃料満タンなので、きっかけが与えられれば年寄りとは違う動きをするものです。人生が繰り返せるならオレもあんなことこんなことをやってみたいものだとバイクで走りながら考えました。

2021.11.04記 つづく

 

 

追記

よそ事のように対馬イカ漁に触れましたが、経営危機はなにも漁業にかぎったことではありません。コロナ禍のいま街を歩けば、あったはずのお店が更地になっていたりします。高知空港の前を通って仕事場に向かう毎日ですが、心なしか以前より発着する飛行機を多く見かけるようになりました。コロナ後は爆発的に需要が伸びるという嬉しい予測もあります。めげずに頑張るほかありません。

 

日経新聞2021.11.03に「モデルナ首位15兆円増」とコロナ禍における稼ぎ頭の一覧表が載っています。ふざけんな! と心の中でつぶやき、1000人をはるかに超える隠しようのないワクチン犠牲者の方が、数字の扱いが怪しいコロナ死より多いのではないだろうかと思いました。数えてみれば身近な知り合い10中4人までもがワクチンの副反応で苦しみましたが、コロナに感染もしくは亡くなった人が身内にいたという人はおりません。要するにワクチンで稼いだのはアメリカ、中国、スイスその他の国であり、ぶっちゃけて言えば、ネットで世界が結ばれ、詐欺師が地球規模で展開したのではないかと疑っています。桑原桑原です~~!