230112 ひとり旅 日本所々(15) 承久の乱G 佐渡金山 尾去沢鉱山 ブラジル議会襲撃

 

 

 

 

 

新潟県佐渡金山」道遊の割戸   2022.08.03

 

観光パンフでよく見かける佐渡の相川金山です

なんで真ん中が割れてんだろ

けったいな山やなと思ってましたが

やっと意味がわかりました

金の鉱脈めがけて堀り進んだら

こうなったのでした

 

 

佐渡金山全体断面図  2022.08.03

 

金山のふるさとは?

ぼくのはかない知識によると

熱水に溶けた金が何かの拍子に固まって金鉱脈をつくり

プレートのもぐり込みによる造山活動によって隆起した

日本列島は災害だらけのクニだけど

じつは宝の山なんだとまあ考えておきます

 

 

観光用に整備された佐渡「相川金山」の坑道  2022.08.03

 

天井が落ちぬよう木で支えたトンネルですが

切羽の大半は岩石が剥き出しです

当時は電球などあろうはずもなく

わずかな明かりを灯し闇でツルハシをふるう

地下の仕事には危険がつきものです

 

 

金山堀子之図 2022.08.03

 

蟻塚の断面図のような地下空間です

相川金山は1601年開山というから

明かりといえば油に灯をともす他なく

堀子は蟻のごとく土竜のごとく

闇の坑道を這い回ったことでしょう

上図の右下に描かれているのが、下のジオラマ

水上輪⇒揚水ポンプ⇒人間水汲み機です

 

 

水上輪 (すいしょうりん)   2022.08.03

 

円筒形の木枠の中で坑夫がスクリューを回し

地下水にわずかな高度を与えて次の水上輪に渡します

紀元前3世紀に「アルキメデスが考案した」とありますが

どういうルートで日本まで伝わったのでしょうか

同じものが高知の農地でも活躍したと

郷土資料館に展示されていました

 

 

秋田県尾去沢鉱山」跡入口  2013.05.06

 

尾去沢鉱山は1978年の閉山後「マイントピア尾去沢」という軽い名前のテーマパークになりました。切符売場で「あちらへどうぞ」とトンネル入口を指差され、一人で入った坑道はしんとして暗く、自分の足音がかすかな残響をつくるばかりでした。地底の穴蔵を行くのは心細いものですが、奥まったところで二手に別れる片側の入口は閉鎖されており、真っ直ぐ歩けば出口へたどり着く仕掛けになっています。観光施設だから安全に決まっていますが、光降る地上から黄泉の国へ潜り込むと、頭と体が別々のことを考えるらしく、邪念が脳裏をよぎります。そういえば古事記にこんな場面があったな。迷子になったらどうしよう。脱出はかなわず、闇の中で朽ち果てる他ない。進むべきか、戻るべきかと下らない言葉が群がってきました。

 

 

尾去沢坑道のジオラマ  2013.05.06

 

ヒトの目のASO感度は当節のデジカメなみ

闇に目が慣れると微かな光でも見渡せます

とはいえ窓のない通路は地上でも恐ろしく、まして

いつ落盤事故があるかもしれない地中の作業は死と隣り合わせです

 

愛媛県別子銅山の案内板に下の歌が置かれていました

「地中にはたらくことは慣れながら皆大山祇に礼して這入る」

神学論争は頭の運動です

本当の神さまは、頭(こうべ)を垂れ

肉体で読み取るべき存在なのでしょう

人為を超えた力と対峙するとき人は謙虚になります

 

 

尾去沢鉱山内の神社  2013.05.06

 

地の底にも神は坐します

二礼二拍手あるいは

十字を切ろうと大地に額ずこうと

まだ誰も見たことはありませんが

人がいるかぎり神はいつもどこかにいます

 

この段「承久の乱」に破れた後鳥羽上皇とふたりの息子が隠岐島佐渡島、土佐に配流されたことに触れたくて昨秋から書いているものですが、だらだらと周辺を描いているうちに長くなりました。たぶん春までかかります^^!

2023.01.12 記つづく

 

 

 

< 2023年の現在史 >

1月10日の日経新聞にブラジルの議会、大統領府、最高裁が襲撃された記事が置かれています。トランプとバイデンが争った米大統領選と全く同じ構図なので強い既視感に襲われました。同時にフェイスブックツイッターが特定の見解を排除するという民主国にあるまじき独裁行為を平気でやってのけたことを想起しました。表メディアは触れもしませんがネットには「それはおかしいぞ」という論調が鉱脈のように細く流れています。どちらが正しいかは読み手が何を信じるかによりますが、メディアは襲撃者が何を不満に思って行為に及んだかについては深く掘り下げようとせず、記事はいつも一面的です。

 

愚かにもぼくは、テレビ新聞は正しい情報を伝えるものだと信じていましたが、10年ほど前から何か変だぞと疑念を覚え始めました。2014年にSTAP細胞の論文を発表し時の人となった小保方晴子氏をメディアはノーベル賞間違いなしといった論調で賞賛しました。ところが突如として猛烈な批判に転じ、共同研究者たる理研笹井芳樹博士は不審死を遂げ、合理的な説明も続報もなく事件は人々の記憶の彼方へ押しやられました。強い口調で「STAP細胞はあります」と断じた小保方晴子氏は、STAP細胞とは直接関係のない学位論文における不備を突かれ、いつしかSTAP細胞はないことにされ、彼女の話題はメディアから消えました。しかしネット情報を見るかぎり、どうやらSTAP細胞は存在したらしく、かつ研究成果は外国へ持っていかれたようです。(ウソか本当かは闇の中です)

 

コロナについては申し述べるまでもありません

世界中のメディアが目に見えない恐怖に囚われ

一斉に同じ方向を向いたのではないかと…

数字の扱いが素人目にも異様です

 

巨額の利権が動くという意味において医療と軍事は双璧を成します。日本メディアはロシア(悪)vsウクライナ(善)の構図で戦争を伝えますが、そもそもロシアとウクライナは民族的に不可分でありウロ戦争は内戦に近く、したがって日本人は「近寄らん方がええぞ」という声もあります。プーチンウクライナへおびき寄せられ、バイデンは武器を小出しに提供することによって戦争を長引かせているという説もあります。軍事産業は戦争を必要とするからです。

 

香港はもはや話題にも上りませんが、台湾には緊張がつづき、直近の選挙は「なんかおかしいぞ」という雰囲気でした。台湾と尖閣は目と鼻の先であり、沖縄メディアの論調は反米一色です。愛ちゃんの元旦那さまが所属する卓球チームには沖縄ではなく「琉球」が冠せられています。バスケットボールは「琉球ゴールデンキングス」China由来の金の王とはまた…戦争は言葉がつくります。時代の動きは急です。