ひとり旅 220222 (番外編)   全ロシア将校協会のウクライナ侵攻は「ある」

 

 

 

 

2014年のソチオリンピック後ロシアがクリミア半島に侵攻したのは2月27日のことでした。それから8年を経た2月20日北京オリンピックが終了し、2月も残すところわずか、一説によると凍結したウクライナの大地を戦車が自由に動きまわれる季節は長くないそうです。だから急げということか、プーチン大統領は2月22日の今日「ウクライナ東部、親ロ派支配地域の独立を承認」しました。NATOおよびアメリカに対し「核戦争に勝者はいない」という人類破滅の声明をもって反撃を塞いだ上、ウクライナ東部に在住するロシア人を保護することはロシアの軍事的義務だというロジックです。日本の歴史においては「満洲」を支えた関東軍に既視感があります。

 

それに対しロシアの退役将校イヴァショフがプーチン辞任を要求しました。「全ロシア将校協会が「プーチン辞任」を要求…!キエフ制圧でも戦略的敗北は避けられない」現代ビジネス 2022.02.16(水) 6:03配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/1c2aed745c6a6ff05ac648bd75facca32c8a5577

 

よく整理された論文で勝手な抜粋は憚られますが、

あえて要点を引用列挙します

          *****

ウクライナはロシアとNATO勢力の間にあり、プーチンは”最後の緩衝国家”とみている」「米国は、中国とロシア、二大国を同時に敵に回したくないはずだ。今ならウクライナ問題で妥協を引き出せる」

 

「イヴァショフは、プーチンが強調している”外からの脅威”を否定しない。しかし、それはロシアの生存を脅かすほどではないとしている」「ウクライナにはNATOに加盟する権利がある」「ロシアはウクライナを自分の勢力圏にとどめておきたい」のだが「ロシアは魅力的なシステムを作ることができなかったので、ウクライナは、欧米に行ってしまった」 

 

東欧バルト三国NATO加盟を望んだのは「ロシアが怖いから」だ。「世界のほとんどの国がクリミアを今もウクライナ領と認識している。このことは、ロシア外交と内政の失敗をはっきりと示している」

 

イヴァショフがロシアのウクライナ侵攻に反対する理由は「 第1に国家としてのロシアの存在を危ういものにする。第2にロシア人とウクライナ人を永遠の敵にしてしまう。 第3にロシアとウクライナの若くて健康な男性が、数万人亡くなる」ことだ。

 

イヴァショフは「NATOが結局、ウクライナ側に立ち、ロシアに宣戦布告。ロシア軍はNATO軍と戦い」結果としてロシアは「国際社会で孤立し、おそらく独立国家の地位を奪われるだろう」と予測している。

 

公開書簡は「ウクライナ侵攻をやめること」だけでなく”プーチン辞任”も要求している」「彼と将校協会から見るとウクライナ侵攻はプーチンが自分の権力と富を守るためだけの戦争なのだ」

 

「イヴァショフと全ロシア将校協会は、完全な保守派で、今までプーチンを支持してきた」「そんな強固な支持層だったはずの将校軍団から辞任要求を突きつけられた」「ロシア軍のかなりの数の将校がウクライナとの戦争を望んでいない」「将校たちがプーチンへの忠誠心を失っている」

 

プーチンは「ほぼ無傷で、クリミアを奪った。これは、ロシアから見ると、戦術的大勝利だった。しかし、その後の欧米日の制裁で、ロシア経済はまったく成長しなくなった」「人口1億4600万人のロシアのGDPは、人口5200万人の韓国よりも少ない。つまり、プーチンは戦術的には勝利をおさめたが、戦略的には負けている」

 

ウクライナ侵攻の結果「ロシアは、ドネツク、ルガンスクを完全支配できるようになるだろう。おそらく両州の独立を認めるという形になるはずだが、実際は”完全属国化”だ。 だが、欧米(そして日本も)ロシアに強力な経済制裁を科す。欧米では”ロシアのドル取引を禁止する””SWIFTから除外する”などが検討されている。

 

「ロシア経済が今以上にボロボロになることだけは間違いないだろう。だが、一番悲惨なのは、NATOとロシアに挟まれて翻弄されるウクライナだ。米国情報機関の分析によると、ウクライナ侵攻で首都キエフは2日で陥落。5万人の市民が死傷し、最大500万人の難民が発生するとみられている」

 

「悲劇以外の何物でもないロシアのウクライナ侵攻。プーチンが、将校たちの警告を聞き入れ、思いとどまることを心から願っている」

             ****

以上、本文もさることながら諸氏の書き込みに鋭い見解が置かれています。「ロシアには英雄がいるけれども日本にはいない。しかし日本には智恵ある大衆が控えている」という何かで読んだ文句を思い出しました。ご興味の方はぜひ。

2022.02.22記 つづく

 

 

ひとり旅 220219 (番外編)  オミクロン STAP細胞 ウクライナ

 

 

 

 

 

【新型コロナ】全国の感染者9万0904人 4県で過去最多

「NNNのまとめでは、16日、全国で確認された感染者は9万0904人となりました。青森、岩手、富山、香川で過去最多となっています」(日テレNEWS /YouTube 2022/02/17)

   **  **  **

上記ニュースの書き込み欄より以下↓抜粋しました

 

だから何?

対策しないで規制だけして人数を読み上げて

国民にこれ以上何をしてほしいの?

 

いい加減数で煽るのはやめろ

 

毎回毎回、検査分母も発表せず よくやるわい

 

全国でインフルエンザが

1週間単位で100人未満って現状が本当か

すごい気になるので取り上げてください。

 

先週、ヨメは感染。(濃厚接触で家族は1週間外出自粛) 介護職で3度目の接種済でしたが... 濃厚接触後、2日で発症、3日目から薬投与(飲み✕3、解熱剤だったと思う) 5日目にはケロッと回復、7日後には陰性。 隔離が効いたのか、家族3人感染無しで(今回は?)収束でした。

 

老いぼれの命のために学生の

思い出を作る時間が取られていきます。

 

感染症で累計感染者数出す意味ってあるか?

重要なのは現在症状がある人の数とかやないんか

 

12月14日から2月15日迄の64日間で亡くなったと*される方*は1,923人です。 この期間にECMO装着後亡くなった方は5名、人工呼吸器装着後に亡くなった方は21名です。 ※1日平均30人が亡くなったとされています。そしてその死亡者の年齢の中央値は【84歳】です。例年肺炎で亡くなる方は、年間通して※1日平均273人です、季節性を考慮すると273人より多いと想像できます。■2019年の日本人の平均寿命は【84.36】歳です♪ 1日平均30人の後期高齢者が風邪を拗らせて亡くなる事に何か問題でもあるのかしら? 2019年迄はその出来事を自然の摂理として受け入れてきた筈です。2020年~からは、後期高齢者は風邪を拗らせて肺炎になり亡くなる事が許されない時代に突入したのでしょうか?今後いったい後期高齢者はどの様な死に方が望まれているのでしょうか? この惑星の住人はいつからそんな勝手な理屈を捏ねるようになったのでしょうか?もし後期高齢者が自らの死に方を選択できる方法があるのなら教えて頂きたいものです。

 

死亡との因果関係は?(笑)

知ってるくせに

 

今後こういう事例(接種者の血液が凝固する)が増えるでしょう。

知識と良識のある医者や研究者は、そう言っていますよね。

 

10代が血栓できて死亡!?

おいおい、ワクのせいじゃないか?

 

さあみんな オミクロンごときにビビらず

どんどん旅行しましょう

  **  **  **

以上やけくそめいた文体で綴られていますが

日本の正気は庶民に溜まっているとも考えられます

逆にいえば政府・厚労省は、正気に対抗できない何かを

背負っているとも考えられます。

 

厚労省は2月15日保育所でのマスク着用に関し「室内で密集が裂けられない場面」を挙げ、屋外で保育を行う場合は「着用を勧めない」と明記。「2歳未満には推奨しない」ことも改めて求めた。(「屋外保育時は着用推奨せず」時事ドットコム2022.02.15配信)

 

要するに国としては、幼児の健康が心配なんだけどマスク着用にも問題はあるので「勧めない」「推奨しない」としたものです。では現場の保育士はどうすればよいのか? 「勧めない」けど問題はあるよって言われたら、複数の幼児を四六時中観察せねばならず、もしも事故があれば責任を取らなければなりません。つまるところ厚労省の通達は、善意めかして現場に責任をかぶせたわけです。何という無責任な省政府・役人政治家なのでしょうか!

 

たった今入った地元ニュースによると「高知県で新たに222人が新型コロナウイルスに感染していることがわかりました。4日連続で3人が亡くなっています*」とあり、末尾に「基礎疾患のあった3人の高齢者の死亡が発表されました*」とも~~! 過疎県高知とはいえ人口は76万人を数えます。病気持ちの年寄りが3人死んだことに何の問題があるのか? 正気に返れと思うわけです。

 

が、余程のバカでないかぎり事の本質は分かっているはず、すると行政ないし事業者の本音は蔓延防止策に付帯する病院、飲食業界への補助金がテーマではないかとも邪推されます。「メーカーにこだわることなくできるだけ早く3回目のワクチン接種をすること、などを県民に要請しました*」とあることから高知県知事の忖度は、海のむこうの医療メーカーにまで及び、問題のモデルナも在庫があるので頑張って欲しいということなのでしょう。(*2022.02.19MSニュース)

 

飛躍しますが、

2014年「STAP細胞はあります!」と断言した小保方晴子さんの一件を追う中でメディアと医療に関する素朴な信頼が急速に薄れたことを覚えています。一時はノーベル賞まちがいなしと持ち上げたマスコミが、突如として反転し、小保方晴子笹井芳樹両氏を犯罪者のごとく追求しました。渦中において笹井氏は検証もできない不審死を遂げ、小保方氏は研究者としての人生を閉じました。ハーバード大学で小保方さんを指導したバカンティー教授もその後の消息はネットから消えています。

 

https://www.youtube.com/watch?v=xu-XUie-Hbc  (笹井芳樹氏の記者会見)

 

書き込みの中には、

「結局この後、スタップ細胞は各国で認められる事になりました。 亡くなった笹井さんや小保方さんに対して各メディアの皆さんは謝罪するのが人として当たり前ではありませんか? 特にNHK毎日新聞は小保方さんを人格否定までする内容の報道をしましたからね。自国のメディアが日本の天才を殺したという事は悔やんでも悔やみ切れないです」ともあります。何が真実かは不明ですが、一連の報道を追う中で、小魚の群のように方向を変えたメディアにぼくは強い不信感をもちました。

 

この世の真実は多くカネで説明できます。カネがふくれて資本になると個人では太刀打ちできない磁場が形成されます。石油、軍事、医療は世界の巨大資本であり、資本の本能を考えるとき、そこから先の出来事は想像の世界に迷い込むほかなく、おのずと虚実まじえた推論が展開されます。わけ知り顔で「それは陰謀論だよ」と他者の言論を封じるムキもいますが、であるならそれが陰謀である論拠を示さねばなりません。論拠を示さずタブーをつくり無言の圧力を強いるのは邪教のやることです。

 

ふたたび飛躍しますが、

広大な国土をもつロシアは石油と軍事が富の源泉であり、ロシア対ウクライナの緊張は石油価格に反映します。いわゆる先進国は、ほぼ例外なく死の商人であり、危機が迫れば軍需産業は潤います。資本の論理が人々の喜怒哀楽を食い殺して進撃する図が見えます。(むろん戦争理由は複雑ですが)同じ構図で医療世界も説明できるのではないかと、、

2022.02.19記 つづく

 

ひとり旅 220217 China編(7 インド ベトナム

 

 

 

この段「峠」でつなぐChina編です

紆余曲折しますがインド、ベトナムをだらだら描いて

Chinaに戻る予定です^^!

 

土地の者が旅行者に近づくのは胸に一物秘めているからで、それは分かっているのだけれど不逞のやからを無闇に拒否すると旅は貧しくなる。引き際を心得た上でお付き合いするのがディープな旅のコツなのだろうと、、

 

インド

1993年の夏ニューデリーの街を歩いていると靴先に異物を感じました。○○コではないけれど野菜をすりつぶしたウグイスの餌みたいなのものがくっついており、いや困ったどうしようと思っていると痩せて顔の黒いおっさんが現れ親切にも雑巾で拭いてくれました。えらく手回しがよいなと訝しみつつ「サンキュー」を言うとおっさんは物乞いの姿勢で掌を差し出しました。それで分かりました。これは2人で組んだ芝居だ。どっかに隠れていたヤツがおれの靴を汚し、次のヤツが親切めかしてカネを取る連携プレーなのだ。ふざけんなと思いながら「そんなカネあるわけねえだろ」と両手を広げて拒否すると、仕掛けがバレちまったおっさんは、だけど「まあ怒んなよ」というような顔をつくり子どもでも分かる英語で「おまえは飛行機でここへ来た。飛行機に乗れるのだからカネはある。だから」と手を伸ばしたままです。やれやれと思ったことですが、その後どうしたかは忘れました。芝居の見物料ないし参加料としてちょっとだけ渡したような気もします。

 

ニューデリーからさほど遠くないアーグラーの食堂で同行の友人と飯を食っていると兄ちゃんがふたり寄ってきました。カタコトの日本語で仲よくなり、どこに行きたいかと問うので「大学」と言ったら親指でバイクの後部座席を指しました。2台のバイクに分乗しフツーの旅人にはなかなか行けない場所を転々として日も暮れ掛かったころ兄ちゃんは「お店」へ行こうと切り出しました。ピンと来ました。ここから先へ行けばたのしい旅がおじゃんになる。事態を察知した友人が拒否の目配せをしたので、ぼくはポケットから小銭を取り出し、嫌がる彼にむりやり掴ませ、すたこらさっさと逃げ出しました。ぼくらを見送る彼の瞳には微妙な影がありました。

 

後日、高知新聞の論説員とインドの話で盛り上がったとき「いやあぼくはね」と切り出した氏は「インドで仲よくなった人たちと公園で酒盛りした。目が醒めたら財布がなかった。酒に睡眠薬が入っていたようだ~~!」パスポートと航空券がどうであったかは聞きそこねましたが「すってんてんにされて路頭に迷い地元の新聞社に相談し…」と笑い話はつづきましたが、それは振り返って言えることであって、ボケットをさぐったときの氏の顔がどんなであったかは容易に想像できます。

 

ベトナム

詐欺師とバイクには妙なとりあわせがあるらしく、2019年の夏ハノイの街を歩いているとバイクタクシーの運ちゃんが寄ってきました。彼は英単語を少しだけ知っており、語彙が尽きると身振り手振りの肉体言語で付きまといます。「ノーサンキュウ」にもめげずしつこく食い下がるので、ついに根負けし値段交渉すると日本円で1200円ほどを呈示しました。「おいおい冗談じゃねえよ」って渋い顔をしたら1000円になりました。それでも高いので「じゃ、またな」と手を振ると700円になりました。心の中でしめしめと思いながら、しゃあねえ行くかとバイクにまたがり、左手で彼の腹部を押さえ、右手で座席シートをしっかり掴んで旧市街の名所旧跡を回りました。

 

ハノイの街角バイクの洪水2019.10.16

 

ハノイには路面電車も地下鉄もなく移動はもっぱらバイクに依存します。信号は交通渋滞のもとだから大きな交差点で見かけるだけ、表通りも裏通りも洪水のごとくバイクが流れ、止むことがありません。そのバイクの群に身を任せ、ライダーと気配のやりとりをしながら道を渡れるまでにはかなりの修練を要しました。

 

詐欺師があやつる英単語には片寄りがあり、少ないボキャブラリーの大半は卑猥な英語なのでした。単語を使い果たすと指ランゲジで不謹慎なしぐさを見せます。道行く女性を見て後部座席のぼくを振り返り「オンナが(なぜかオンナは日本語なのでした)どうしたこうした」といやらしく笑い、ついには道端にバイクを停め、スマホを探ってとんでもない画像をさらしました。客たるぼくを喜ばせようとした一心なのでしょうが、真っ昼間にそんなもん見てどうすんの呆れた野郎だぜと思いながらも、いつしか電子ネットは世界を覆い、男の興味は普遍化し、スマホを持たなければ商売も猥談もできない時代であることを知りました。今や地球のどこに居ようとメールが届きます。月へ行っても火星へ逃げても電波は追い掛けてきます。恐ろしい時代になったものです。

 

その詐欺師に「じつはディエンビエンフーに行きたいのだが、どこで切符を買えばよいか分からない」と相談すると彼の目がキラリと光り「バスより飛行機の方がよい。オレが買ってやる」ということで旅行代理店に連れて行かれました。その間の微妙な精神劇を端折り、結論だけ言うと彼は、ぼくから1万円札とパスポートを掠め取るように受け取って外に出、バイクに乗りました。カネとパスポートは命の次に大切な旅人の宝です。ベトナムで1万円は安くないカネだし、パスポートは偽造できるかもしれない。奴が戻って来なかったらどうしようかと不安に駆られ、みずからの不明を恥じました。

 

結論をいえば、小さな代理店では円が使えない⇒銀行でドンに両替するにはパスポートが要る⇒だから円とパスボートをもって出た⇒戻ってきた彼は代理店の窓口にドンとパスポートを差し出し、無事ディエンビエンフー行きの航空券が手に入ったという経緯でした。

 

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ディエンビエンフー空港 20019.10.17

山の向こうはラオス

 

なぜ見も知らぬ彼を詐欺師と呼ぶかといえば1万円のお釣りがもどって来なかったからです。後日ハノイディエンビエンフー間の正規料金? を調べたところ1万円近い値段ではありましたが、航空料金は絶え間なく変動するものだし、事情を知る地元民が高い値段で買うわけもなく、したがってその差額は結構なものであったはずですが、そこを追求すると作り笑いで逃げられました。このヤロと思いながらも旅が破綻するほどのカネではなし、パスポートは返ってきたことだし、苦笑いして別れました。その後サギシとは英語⇒機械翻訳でメールのやりとりをし、いつかまた会おうと約束したことでした。

 

 

以下たまたま出てきた内陸の田舎町

ディエンビエンフーでの料金日記です

滞在費はざっくり以下のごとくでした

 

ホテルは広々としたお部屋にダブルベットがでんと坐った快適な空間です。朝食付きで2500円ほど。東京でこの値段だと場末のドミトリーでも厳しいでしょう。▼今日は道端で買った茹でピーナッツ、チマキ、サトウキビ、締めて200円のお弁当を700円/日で借りたバイクのハンドルにぶら下げて標高1000mほどの峠を越えました。晩飯は食堂でチャーハン+野菜炒め+スープ=200円。対仏激戦地の遺跡の入場券が70円⇒3670円の一日でした。▼あすは標高1500mのサパに行きます。Booking comで宿を探していたら1泊290円朝食付きというドミトリーがありました。いくらなんでも290円で朝メシ出していいの?と思うので覗いてみます。▼フツーにベトナムを歩いて宿代2〜3000円+飯代1000円+足代1000円=5000円/日くらいのものですね。2019.10.20

 

2022.02.17記 つづく

ひとり旅 220212 China編(6 中華思想と小中華

 

 

 

日本語で同胞といえば全人口1.2億人を想像しますが、東で震災があれば西の人々が誠心誠意で駆けつける国家共同体は、世界の常識でいえば珍しいのではないでしょうか。気がつけば10年も前の出来事になった東日本大震災の夏、韓国の友人と連れ立って津波の痕を訪ねフクシマ宮城岩手と上がりました。

 

 

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岩手県平泉中尊寺の参道 20011.08.18

 

ウクライナに火を放つより

巨樹のトンネルを行く方が

人生は愉しい

 

岩手県の宿で早起きした彼が朝の散歩から戻って言うことに「川沿いを歩いていたらヒトとすれ違った。知らない人なのに誰もが挨拶してくれる。韓国ではないことだ」としきりに感心していました。そんなん当たり前じゃんと思って聞き流したことですが、ふと韓国を歩いた自分の経験を思い出し、知らないヒトがオレに対して心を開いてくれたって経験はないなと思いました。

 

 

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中尊寺にて芭蕉翁と友人 20011.08.18

 

いずれは心ある韓国の人たちに

俳句のひとつも紹介しようと

後半人生を夢みていましたが

諸々の事情ですべてはおじゃんになりました

 

たしかその年のこと、Chinaの路傍で事故に遭った子どもが倒れていた。その前を多くの人が流れたにもかかわらず誰も助けようとしなかったことが監視カメラの映像付きでニュースになりました。可哀相な少女を前にひどい話だ。日本ではありえないとヤマト共同体のわれわれは憤りましたが、大陸的思考でいえば倒れた少女に哀れを感じぬわけではないにせよ、彼女が農村戸籍の貧しい家庭の子だったら病院に運んでも診てもらえないだろう。助けた相手に逆恨みされ訴えられることだってある。さわらぬ神に祟りなしという事かなと思ったことでした。

 

Chinaに14億人(一説に9億人とも) Koreaに5000万人強が存在し、それを一括りに国家と呼びますが、国家構成員だから皆平等に権利と自由が保障されているかといえば、そんなことはありません。Chinaにおける都市戸籍農村戸籍は明確に分離されており、ミヤコとヒナの関係は宗主国と属国くらいの違いがあるはずです。

 

 

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友人女性に案内してもらった

Koreaの田園風景 2002夏

 

すべての投資はソウルに集中し

山と田んぼに囲まれた韓国の農村には

いっそ清々しいほど何もありません

 

かつて女子卓球をリードした丁寧選手が平野美宇に破れたとき怒り狂ったChinaの丁寧ファンが「おまえはクニに帰って子を産め」と書き込みました。その「クニ」は東京に対する田舎の高知というレベルではなく、都市文化の影もない広漠たる貧困の大地を意味するはずです。「クニ」と訳した原語が何であるかは知りませんが、それは序列を原理とする朱子学が導いた中華思想に発する言葉であり、うまい訳なのだろうと思いました。

 

親方Chinaの中華思想をもらって「小中華」を自称するKoreaもまた上か下かの序列で世界を組み立てます。自分が上下のどこに位置するかで秩序が決まり、話はそこから始まるわけです。Koreanの誇りは親方の中華思想にありますが、その親方がモンゴルに滅ばされた元の時代ひそかに中華思想をあたためたことも彼らの誇りです。小中華の「小」はChineseが小日本シャオリーベンと呼ぶときの蔑称の小ではなく、中華思想を「純粋」に守ったという誇り高い意味です。

 

ついでにいえばモンゴル「元」は、漢民族「明」に代わり、つづいて満洲族(女真族)「清」に移ります。現代Chinaはむろん漢民族の国です。よしんばそれが歴史上の事実であれ王朝の交替にあたって他民族の支配を受けたことはメンツにかけて許しがたく習主席の今、異民族の「清」は漢民族の文化によって薫陶された⇒したがって清は漢民族の国であるという教育が行われているのだとか。このあたり万世一系のヤマト国民には想像の埒外です。

 

歴史は言葉だ。言葉は必要に応じて書き換えればよい。それが不可なら意識を切り換えれば事は済むという魔法を使った小説が魯迅の「阿Q正伝」です。シバかれてボコボコにされた男がむっくと立ち上がり「しゃあねえ今日はこのくらいにしてやるか」とうそぶくギャグはこの小説がルーツかも、、

 

世界を7つの文明に分けたハンチントン教授によるとKoreaは儒教圏に括られます。ChineseとKoreanは似たような精神世界の住人であり、すべての存在に上下があり、中心と周縁があります。Koreaにおいてはソウルが世界の中心です。中心から遠い全羅南道は差別の対象であり、海の向こうの日本列島に至っては蛮族の住処だという意識上の落差があります。「おいおいふざけんなよ」とオレら日本人は思うわけですが、それが「小中華」思想なので筋立てて理を説いても無駄です。だからドクト、イアンフ、チョーヨーコー、佐渡のキンザン等々蔑視の対象は次々とあらわれ、消えることはありません…という出口のないハナシは場を変えて論じます。

2022.02.12記 つづく

 

 

ひとり旅 220204 China編(5 田中陽希 千日回峰行 China  Russia 台湾 マスク

 

 

 

辛気くさい世の中にも陽気なヒトはいるもので登山家の田中陽希は、屋久宮ノ浦岳に始まる「日本三百名山一筆書き」(2018~21)を3年7ケ月かけて北海道利尻島で終えました。山は足で登り、海はカヤックを漕ぐ人力の旅です。機械力を使わないスポーツの原点であり、ヒトのやらないことをやるフロンティア根性丸出しの登山行でした。

 

 

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山頂が雲に覆われた利尻島 2015.10.10

 

ひと筆書きの最終目的地⇒利尻山1721mを

サロベツ原野から見れば

海に浮かぶ小島にすぎませんが

波間の小舟から仰ぎ見ると

ヤッベぇ急がねば! と焦るかも

 

ふつう海峡はフェリーで渡りますが

田中陽希は大隅海峡津軽海峡

ここ利尻水道の最峡部19㎞も

カヤックを漕ぎました

 

2014年に始まる「日本百名山一筆書き」「日本二百名山一筆書き」につづき「日本三百名山」を足と手でつないだGreat Traverseは10,000㎞を超えるそうです。ほぼ平坦な道をゆく四国遍路が50日程かけて1200㎞、地球をひと回りして40,000㎞ほどですから、山あり谷ありの野道を筋肉で移動した肉体は凄いです。それにしても、眠れぬ夜の山小屋でふと「おれは何をやっているのだろう」と自身の行為に疑念が差すことだってあったろうに、そこを突破する精神力はどこから湧いてきたのでしょうか?

https://www.greattraverse.com/movie

 

田中陽希が1310日を掛けた

日本三百名山一筆書き」の旅から

比叡山の修行僧による「千日回峰行」を連想しました。

 

しかし千日回峰行は桁外れに凄まじく「行者は生き葬式(生前葬)を行い、無動寺明王堂で足かけ9日間にわたる断食、断水、断眠、断臥の4無行に入る」「深夜2時に出発、真言を唱えながら260箇所で礼拝し、約30㎞を平均6時間で巡拝する」「途中で行をつづけられなくなったときは自害する。そのための死出紐と、降魔の剣(短剣)、三途の川の渡り賃である六文銭、埋葬料10万円を常時携行するwiki」等々生死をかけた求道と現代の山岳スポーツは別もののようです。

 

とはいえ堂入りを満了した行者が「自分のための自利行から衆生救済の利他行に入る」ことと田中陽希の「一筆書き」の間には「利他」という共通項があります。

 

「何のため?」と問われた田中陽希が「衆生救済のため」と応えるわけはありませんが、山好きの大衆は7年前から田中陽希の挑戦に注目しており、とても自分にできることではないけれど、常軌を逸した登山行をやってのけた若者を見て胸がすく思いでしょう。「日本中の山を歩いてんだとさ。変な兄ちゃんだ。カネはどこからもらってんだろ」と下世話な興味をもつ人でも「そういえば設楽悠太が…」42.195㎞を2時間6分で走りきったことを思い出し、もの思う瞳に変わるのかもしれません。

 

コロナだ、尖閣だと鬱陶しい報道ばかりの2021年に大谷翔平が達成した偉業もまたぼくらに一服の清涼感をもたらしました。その大谷選手は記者会見で「感動をもらいました」との発言を受け「人を感動させようとしてプレーしているわけではありません」と返答しました。愚問に対して爽やかに返した若者が「自利」のためではなく理想のために努力する姿を見てぼくらは、生きることは何のため? カネのためだけじゃねえぞって思うわけです。田中も大谷もやりたいからやっているに過ぎませんが、その行為が意図せず他者を奮い立たせることだってあるわけです。してみれば行為者と目撃者は目に見えない糸でつながっており、結果として彼らは、比叡山の行者と同じ「利他」の道徳を実現したことになります。

 

2008年の四川省地震で日本隊が救援に向かったとき

日本人の圧倒的多数が心からChinaに寄り添いました

習近平国家主席に就任した2012年

China全土で反日運動が荒れ狂いました

国家主席が語る「中華民族の夢」が形を見せるにつれ

「どうも変だぞ」という気持ちが

「危険な国だ」という認識に変わってきたように思います

いま日本人の9割がChinaを嫌っています

 

田中陽希がカヤックを漕いだ津軽海峡大隅海峡を2021年10月18日ChinaとRussiaの軍艦10隻が同時に通過しました。両海峡は国際法上他国の軍艦が通過することに問題はなく、自衛隊もまた南シナ海で英仏豪米他と合同演習しているわけですが、それにしても狭い海峡を他国の軍艦がこれ見よがしに遊弋するとは! すべての統治者が内政を抱えているようにChinaとRussiaにあっても政治的・経済的な内圧を押さえきれず、他国の犠牲もものかは、釜の蓋が吹っ飛ぶ寸前かもしれません。

 

今日2月4日から北京オリンピックが始まります。

Russiaの軍隊はUkrainaを包囲し

Chinaは台湾に向け軍備を整えたようです

2008年のリーマンショック以来体力を落としたAmericaが

かつてのAmericaでないことはAfghanistan撤退の一件を見てもわかりますが

それでもAmericaが圧倒的な軍事力をもつことに違いはないので

新たな冷戦が熱い戦争になれば世界は大混乱に陥り

核をもつ3国が本気の戦争をやればこの世は終わります

 

ヒト、モノ、カネが網の目のようにつながった今

自国は他国との関係の中でしか存在しえません

他国を滅ぼせば自国も衰弱するので

億の国民を率いる統治者が

不合理な判断をするわけはないと信じたいのですが

 

この先どうなるかは誰にも分からないでしょう

ぶじオリンピックを終え、面子を保った習Chinaが

Russiaによるウクライナ侵攻と軌を一にして台湾を武力攻撃し

尖閣に上陸し、沖縄に侵入する図式もなくはありません

 

日本人が歴史・文化において師と仰いできたChinaは

文化大革命を経て何を失い、どこへ行こうとしているのか

そのChinaに取り込まれた日本の政財界は

米中対立の狭間でどちらを向いたのか

「利他と道徳」という座標で

だらだらと点描する予定です

冬季オリパラ開会式の日に

2022.02.04つづく

 

 

 

 

付記

南ア、イギリス他の国々でオミクロンはピークアウトしました

フツーに考えてコロナは弱毒化し風邪化したと捉えるべきですが

クニは5歳の子に注射せよ、園児にマスクをさせよと

正気の沙汰とも思えない議論をしています

Yahoo!ニュースの書き込みを一部引用します

 

「大人が笑うのを見て子どもが笑う。感情を伝えあって心が育まれていく大事な時期だ」「反対されたら引っ込める。その程度の提言ですか…」「年齢を削除という曖昧な対応、曖昧な要請は現場への責任転嫁です」「7月にはマスクを外さないと幼い頃に感染しておくべきウィルスに感染できず、大人になって深刻な事態を引き起こす」「保育士です。2歳以上となると少し前まで1歳だった子も含まれるので正しく着用管理は難しいです」「顔の表情や口の動きがわからないことによってコミニケーション能力を育む機会を奪っています」「マスク内で嘔吐したら窒息の可能性もあります」「むかし要らない子どもが生れて間引くとき湿った和紙を被せて窒息させた… マスクが湿ったら怖いよ」

 *  *

井上正康医師は当初より子どものマスクに警鐘を鳴らしています。「発育期の子に充分な酸素が届かなければ脳の発達にも影響する」といった記述もありました。そもそもマスクとウィルスの関係は「鳥小屋の隙間から蚊が出入りするようなものだから唾が飛び散らないという程度の効果しかない」とも。たかがマスクでコロナが防げるものなら世界中が大騒ぎすることもないわけです。

ひとり旅 220131 China編(4 風間深志 開高健 モンゴルのイトウ コロナ

 

 

おれらバイク好きにとって風間深志はオフロードの神サマです。1984年にネパール側からエベレストへバイクで標高5880メートルまで、翌1985年には中国側からチョモランマへ6005mまで駆け上がりました。北タイの住人が「息ができるか」とご心配の^^! のカラコルムのクンジュラブ峠4693mから更に1312m上昇するには、ガソリンと空気を混合させるキャブレターの調整さえ必要らしく、薄い酸素はライダーの肺機能にも影響するので肉体的にも難事業のようです。

 

 

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南極? 北極? 氷上を行く風間深志 

ネットより

 

1911年にノルウェーの探検家ロアール・アムンセンが南極点に向けて橇を引いた81年後、バイクのタイヤにスパイクを付け、零下ン十度の氷上を走る日本人があらわれました。風間深志は1987年にバイクで北極点へ、1992年には南極点に到達しています。「そんなことをして何になる?」と問うことなかれ、ヒトがやっちょらんことをやるところに人生の妙味があるからです。そして一番乗りだけが歴史に名を刻みます。

 

 

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パリ・ダカールラリーのひと幕か? ネットより

 

今にして思えば経済絶好調の1980~90年代は、カネの上に文化の花が咲き、社会が常識を超えた遊びをおおらかに認めた時代でもありました。「そんなことをして何になる?」と他人の勇気を阻害するのではなく、オレもやってみたいけど叶わぬ願いを他者の冒険に託したわけです。強制されたわけでもないのにベトナムの戦場へ向かった開高健は「輝ける闇」を上梓したあと、アマゾンの樹上で銛を片手にピラルクーを狙い、モンゴルの川でイトウ狙いのルアーを引きして多くの読者を魅了しました。

 

 

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モンゴルのイトウ!!!

 

職場の同僚にもらったリリース時の写真

まぼろしのイトウをいきなり見せられたので

どう反応したものか戸惑いました

 

開高健の釣行に触発され、オレも一発モンゴルでイトウをと夢見た読者は多いはずですが、本当に現地に行って竿を振ったヒトは珍しいです。書き手の遊びは原稿のタネ探しでもありますが、只のサラリーマンがジェット機で中国へ飛び、レシプロ機に乗り換えてウランバートルに降り、凸凹道をランドクルーザーで揺られるには、カネと時間とカテイの諸々を突破せねばならず、まあ大変といえば大変ですが、そこらあたりが時代と人生の興味深い関係式ではあります。

 

経済が収縮し、善男善女が掌の小世界に没入する時代には、どうしたって思考がうつむきがちになりますが、斜にかまえて他人の冒険を羨むより「あんたもやってみたら? スマホなんか放っぽってさ、面白いことがあったら教えてよ」と背中を押したい気持ちがぼくにはあります。

 

 

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釣り上げたイトウをリリースする元同僚

写真同上

 

 

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草原を行く、たぶんロシア製のランクル

写真同上

 

 

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草原の羊  写真同上

 

ずっとまえ日本でいえば高校生にあたるモンゴル人女子がふたり拙宅に1週間ほど滞在し、別れの日にモンゴル式ハンバーグを作ってくれました。座卓を囲み怪しい英語で訊いたかぎりモンゴルでは肉が主食らしいのですが、ネットをさぐると今どきの食卓には米も麦もあるようです。ジンギスカンの時代がずっと続いているわけではないから当然のことでしょう。それにしても、この風景から稲作を連想するのは困難です。

 

 

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船ではなく舟橋?

写真同上

 

やまとことばで川を「わたる」といえば、小舟でゆられたり、ヒトの背に乗せてもらったり、上下する浮橋でバランスを取ったりすることです。わたれば小一時間かかる川幅を機械ですっ飛ばす動作には別のことばが要るのかもしれません。

 

見たことはないけれど

なぜか懐かしい風景です

 

 

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これぞ草原w 写真同上

 

ぼくの父はこの草原の向こう

満洲側のチチハルで兵隊をやっていました

一昨年は、父が残したわずかな言葉をたどり

木のない大地を馬の背の高さで見渡したあと

日ソが争った「ノモンハン」の周辺を

車で揺られる予定でしたが

コロナでおじゃんです

2022.01.31 記 つづく

 

 

 

 

 

付記/ しつこくコロナ記

「進まぬ3回目接種 遅れた前倒し判断 副反応忌避感」と題した産経新聞2022.01.30/ 20:13配信のYahoo!ニュースがありました。例によって「早期接種の必要性」を強調した誘導記事なので中身は読まなくてもわかります。サンケイは硬派右派の頑固新聞かと思っていましたが、一昨年の米大統領選で朝日毎日共同時事と同じ路線を歩み始め、あれあれお前もかと思っていたところ根拠不明のコロナ⇒ワクチンのすすめ記事を流すに至り、下記引用のごとく書き込み諸子の反感を買っています。

 

憲法が補償するところの思想信条の自由はとても大切です。その思想信条という名の思い込みは、ヒトが見たり聞いたりする言葉でつくられ、やがて宗教的信念へと変わります。すると違う言葉で正義武装した人々との信念の争いに進展することだってあるわけで、過去ご紹介してきた井上正康医師の見解を感情レベルで否定する人もいます。

 

話を単純化し、政府医師会系の「ワクチン推進論」vs YouTubeにも睨まれた井上医師による「オミクロンはもはや風邪説」のどちらが正しいのか? その多くがワクチンを打ちかつ苦しんだ人々の声を引用します。▼この手のネット記事は夜間に流通し昼間は見えないところに置かれがちです。ご興味の方は検索してください。記事よりはらはらする書き込みの山です。ぼくが読みたいのは「もはや風邪」説への筋立てた反論なのですが、どこにも見当たりません。

 

浜松市の公式感染者動向では接種未接種の差異なし」「ワクチン3回でも4回でも海外では感染拡大~話の辻褄が合わないんだよな」「国会議員や厚労省の職員の多くが接種していないことがわかり」「打てば打つほど自分の免疫系統を破壊するという説の方がよっぽどしっくりくるのです」「ワクチン未接種で只今発症して3日目、熱も下がり食欲もあり元気です~親戚からワクチンを打たないからだと非難されています」「モデルナ打って高熱出して結局感染して熱出して???」「発熱、倦怠感ならまだしも脳梗塞、心筋炎、大動脈解離、心筋梗塞、失明などの報告もたくさん挙がっているし」「コロナだけが病気ではないので」「3回目をなんとしても打たせたい政府や厚労省は異常。ちゃんとした説明が必要」「医師ですが、1回目接種で翌日に胸部絞約感が出て、死を意識しました」「医者ですが~mRNワクチンはそもそも癌ワクチンとして開発されてきた経緯がありますが、効果以上に副反応の強さが著しく、治験が中止になったものが殆どと聞いています」「副反応という言い方すらおかしく、普通なら副作用ですよね? 一般的に副作用はデメリットばかりなんだけど」「インフルエンザでの死亡率0.1%、オミクロン株での死亡率は0.003%だそうですよ」

 

「現行のワクチンは、

免疫反応を起こすもととなる物質がちがいます

従来のものは死滅・弱毒化したウィルス

現行のものは遺伝子のみを注入し、自細胞でつくり上げます

それで炎症が起こりやすいのです

 

しかも遺伝子は初期株のものですし、抗体もオミクロンには対応しない

重症化を防ぐとか、後遺症を防ぐとかTV では言われますが

説明書き・メーカーの添付文書にはSARS-Co-2による感染症の予防

としかありません。そういった効果をめざした薬品ではない

 

メーカーの添付文書にはこうあります

12歳未満を対象にした臨床試験は実施していない

本剤と他のSARS-Co-2に対するワクチンの互換性に関するデータはない

厚労省のHPで閲覧できますので、配布された説明書き

メーカーの添付文書にしっかり目を通すことをお勧めします」

          * * *

以上無数の書き込みの極一部です。

もし以上のつぶやきに対する筋立てた反論がありましたら

お教えいただければ幸です

 

 

 

 

ひとり旅 220127 China編 (4 カイバル峠⇒カラコルム  石鎚山 槍ヶ岳 コロナ

 

 

たまぁにもらうコメントの中に北タイの友人から「カイバル峠は通りません。カラコルムハイウェイ、標高4600メートルです」とありました。長いメールの一部とはいえ了解なく引用したことを反省しつつGoogle mapでカラコルムを調べると真っ白けの雪景色です。海抜4693mのクンジュラブ峠はパキスタン中華人民共和国新疆ウイグル自治区」の国境にあります。友人は「息が出来るだろうか」と冗談まじりに心配していますが、富士山のてっぺんから更に1000mも上がった峠なんてぼくには想像もできません。

 

で思ったことですが、たぶん息はできるけど「禁煙禁酒!」まじめにトレーニングせねばと申し上げます。小さな経験ですが、学生のころ槍ヶ岳3180mの山小屋にたどり着いたところで頭が痛くなりました。日本の夏山だからと舐めてかかったのが間違いで振り返って思えばあれはまちがいなく高山病の初期症状でした。

 

 

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石鎚山頂2013.08.06

 

四国の最高峰は石鎚山1982mですが、日本アルプスには3000m級が21座もあります。標高2500mあたりで森林限界になりハイマツの間をまだらのライチョウがヒトを恐れもせず歩いていました。頂上ちかくで腰を下ろしリュックから缶ビールを取り出すと泡になって半分くらい消えました。深呼吸しても胸のあたりがすかすかです。

 

9月初旬の東京で登山の荷物を整えながら考えました。100m上がるにつれ気温は0.5℃下がるので3000mだと15℃ 、4600mなら23℃!!もの温度差がある、そんなことは理科の時間に習ったのでアタマでは分かりますが、ヒトの想像力ははかなくて、くそ暑い日に毛糸のセーターをリュックに入れる気はしないものです。で⇩こんなカッコで登ってしまい、狭いテントに男2人で枕を並べましたが、背中が冷えて眠れず、安物の寝袋にちぢこまり、うとうとしては目が醒めたものでした。

 

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たった1枚残っていた学生時代のぼく

こんな格好で槍ヶ岳に登ったらしい

 

そこで得た教訓です。人間には、痛い目に遭うまで理解できないヒト、知の世界をすいすい取り込めるヒトの2種類ある。痛い目派のぼくは知らない山へ入るとき身構えますが、すいすい派の友人は初めての山でも地図を広げて時間を測り、見たこともない山小屋が確実にあることを信じてさっさと歩けるのでした。地図がまちがっていたら、山小屋がなかったらということは考えないようです。

 

21世紀の人間は、スマホがあれば切符が買える、飯さえ届くという魔法の世界を生きていますが、火山が大噴火したトンガのごとく海底ケーブルが切れたとたん闇に放られることだってあり、利便と危機が背中合わせであることは言うまでもありません。

 

今日は1月27日だから北タイ在住の友人は、広い農地の片隅にポツンと立つお屋敷にもどり、農の原点とスマホ世界を行きつ戻りつしていることでしょう。恐るべき技術を掌に載せ、その足で畑仕事に向かうのだから彼の中には都市と農村のふたつの人生が混在しています。その奇妙な空間を渡りながら4600mの峠を越え、人権問題(ありていに言えば虐待と収奪)で世界に問題を投げた「ウイグル」に向かうのだそうです。目前の風景と掌の抽象が電子世界でどう結ばれるのか、誰にでもできる旅ではないので興味津々です。

 

ネットで「カラコルムハイウェイ」を検索すると

現地を通過した日本人が旅の迫力でいろいろ書いています

道の検問所でAK47が見えた

山賊だ、急げ!という文脈で

 

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シャングラ峠への悪路で出会った乗り合いバス。満席になると若い男性客は、後部にぶら下がったり、屋根の荷物置き場に乗る。こんな悪路で振り落とされないか、心配だ。(こちらのミニバスの車内から撮影)

写真・文ともネットのブログより転用

 

日本のハイウェイとはかなり様相を異にしていますが、イスラエルはテルアビブに駐在し、死海のほとりのヨルダン川西岸を車で行き来した彼にあってみれば、どってことのない道かも知れません。ただ、エベレストを目指す登山家でも時間をかけて高度順応するそうなので、高山病と低体温症にはお気をつけください。

2022.01.27記 つづく

 

 

 

付記

「3回目接種、埋まらぬ予約」と題し

毎日新聞がワクチン接種の不人気を

ファイザーとモデルナの対立構造に落としています

Yahoo!ニュース1月27日7:26現在

 

読者の投稿欄ではメディアの偏向もしくは

意図的な情報操作を見抜いた善男善女が

初回2回目とは違った意見を述べています

 

「4回打ったイスラエルは人口あたりの感染者数が世界トップ」「バイエルのCEOが~30年間一度も成功しなかった遺伝子組み替え治療薬ですからパンデミックのおかげで世界中の方々から治験データを得ることができました。感謝しています、と」「政府は~オミクロンの第2変異株が既に国内でも発見されていることを発表していない」「私はワクチン接種を2回しておりましたが、先日39.5度の発熱でコロナ陽性となり、ホテル療養中です」「情報開示が全くないのも不安になります。今までの実績としてコロナで亡くなられた方とワクチン接種が原因で亡くなられた方はどちらが多いのですか?」「去年の接種後からの異様な超過死の多さ。10月までで6万人オーバー」「なぜモデルナ3回目は半量なのか。なぜ1、2回目は全量だったのか」「23歳の知り合いの女性は2回目のワクチンを打ったあと生理が2ヶ月なかったそうです」「娘がコロナワクチンを打ったあと慢性蕁麻疹を発症して半年経ちました」「ブースターすればするほどウィルスはなんとか生き延びようとし感染が広がりやすい形態に変異します」「ワクチン接種で重篤な後遺症が若い世代に発生していることをマスコミは一切報じないしSNSでは削除されてしまう」等々

 

テレビ紙の新聞ネットニュースはワクチン押しですが、押されて打って疑念を覚えた人々の膨大な声が書き込み欄を埋めています。どのサイトもそうであるようにYahoo!ニュースも癖のある配信元ではありますが、GoogleニュースMicrosoftニュースにはない書き込み欄を開放しています。ネットの本質は双方向の意見交換にあるはず、記者とデスクが記事を作る時代は過去のものです。ただ何が正しくて何が間違っているのか訳の分からない時代ではあります。ご興味の方はご自身でご判断ください。

 

K君ご無沙汰コメントありがとう

お元気そうで何よりです

 

M君東京の封鎖はまだまだ続きます

お気の毒としか、

 

kさん

お元気ですか