230415 < 2023年の現在史 >

 

 

 

 

 

高知新港のクルーズ船  2023.04.05

 

仕事場へ向かう道路脇にクルーズ船が見えるようになり、先日は珍しく同時に2隻の「豪華」客船が停泊していました。2020年に横浜港で大騒ぎしたダイヤモンドプリンセス号を最期に、ぴたりと途絶えていた周遊船旅行が復活し、コロナ禍も終息に向かってきたようです。(というかぼくはコロナ禍よりワクチン禍が気がかりですけど)

 

コロナに負けない業界だってあり高知競馬のネット売上とスーパーマーケットはむしろ稼ぎを増やしたようですが、ぼくら農家は肥料、農薬、重油、資材費等このときぞとばかり値上げしてくれるので青息吐息です。

 

景気変動にからむ投資のタネは新聞広告から読めと言った評論家がいます。コロナにやられて広告が入らず新聞はノンズロ⇒パンツをはかない状態(某紙女性記者が教えてくれました汗!)でした。コロナ後の日経新聞は上から下まで記事だらけでなんか高級っぽい感じがしたものですが、ここに来て内外の旅行広告が見られるようになりました。かつてLCCの安席でぶっとばした海外旅行が驚くほどの高値で売られています。国内旅行もけっこうなお値段ですが、カネの使い道がなくて困る人たちにはじゃんじゃん乗っていただき名所旧跡温泉美食を愉しんでくださいなと…3月のマスク外し、5月の2類移行にあわせコロナで落ち込んだ業界が息を吹き返しつつあります。

 

4月12日の日経一面には「バフェット氏 日本投資を拡大 買いの好機」という見出しが踊りました。2011.03.11津波の年にウォーレン・バフェット氏が工作機械で有名な福島県タンガロイ社の株を大量購入したことを覚えています。あの混乱の中で投資した勇気には畏れ入りましたが、先が読める人には読めるのでしょうね。

 

猫をかぶっていたChinaが虎の爪を出し「台湾有事」が囁かれるなか宮古島自衛隊ヘリが墜落しました。まさにその今「日本投資を拡大」というニュースは嬉しいような、なんかありそうな気もしますが、素朴な気持ちで日本景気がよくなることを祈ります。

 

私事ながら毎夜遅く青果市場へ荷をおろして帰宅という日がつづき、日の半分を田んぼに取られ、残り時間を盗みながらカタコトやっています。誰に頼まれたわけでもありませんが、週1ペースで長く綴った「ひとり旅」を中断するのも悔しいので< 2023年の現在史 >で代替します。

 

週末の今日は悲しいことばかりつづく実家へ帰らねばなりません。このトシになってとも思いますが、このトシにならねば見えない何かが見えたことも事実です。手もとの新古今和歌集「哀傷歌」が身に沁みます。春夏秋冬、喜怒哀楽を部立てとした和歌集編纂者の意図がちらと見えてきました。トシはとってみるものです。乱文失礼します。

2023.04.15記 つづく