ひとり旅 230530 Korea所々5  むくげの花の少女➀

 

 

 

 

 

 

四国のまんなか梼原町の廃校舎に韓国人学生を迎え、昼は町民とふれあい、夜ともなれば呑めや歌えのドンチャン騒ぎしていたころ知人経由で絵本「むくげの花の少女」が届きました。絵本の発行年は1997年。当時の韓国は、軍事政権から民主政権に移行し、抑圧から解放された自由の気風が学生や引率教授の表情から感じられたものです。インターネットが未発達の当時、日本国内の韓国情報はわずかなものでした。

 

ストーリーは至って単純です。豊臣秀吉の時代に日本は朝鮮を侵略した。土佐の大名長宗我部元親は「おびえる人たちを力づくで土佐の国までつれてきた」「少女は機織りをすることで悲しみを忘れようとけんめいにはたらいた」土佐西部幡多の「人たちの心暖まる親切はかたくなな少女の心を少しずつやわらげた」「不思議なことに少女がなくなるとともにあのむくげの花も咲かなくなった」「少女の魂とむくげの花はふる里朝鮮に帰っていったのでしょう」といった内容であり、侵略者と被害国を対比させ、少女に向けた愛にあふれる物語は日本人の心を悲しませます。

 

しかしながら

思い入れたっぷりの本書が

悪い日本人と可哀そうな朝鮮人という

素朴な感情をベースにした絵本であり

創作であることには留意すべきです

 

1980年代に日本の新聞テレビで韓国情報が伝えられることはまずありませんでした。1990年代に民主化され、経済が拡大するにつれ韓国情報は増えましたが、それでも日本国民の情緒には、日本人は悪いことをしたという贖罪意識あったように思います。「過去を忘れるわけではないがオレらは前向きに酒を飲もう」を日韓交流の標語としたぼくもその一人でした。

 

ところが20世紀に入りインターネットが普及するにつれ、半島には強い「反日」意識があり、若者は映画テレビ漫画さらには教科書で「歴史」をインプットされていることに気付きました。パソコンの進化とともにネット情報は爆発的に増え、新聞テレビの選択的二次情報とは全く違う生々しいKorea世界が見えてきました。

 

歴史とは何か?

タイムマシンで過去世界をつぶさに写し取ったとしても、それを見た現代人が「嘘だ」と言ってしまえばお仕舞いです。現実に相手国民と付き合ったからといって相手国の真実が見えるわけでもありません。歴史とは見る側と見られる側の関係の中にあり、ヒトは見たいものだけ見、見たくないものは見ないので、歴史の全体像などというものは原理的に存在しません。

 

文字と映像は歴史の一面をあらわすに過ぎず

好みに応じて作られた歴史もまた真実の一部ではあるのでしょう

正しい歴史なんて無いのだと覚悟を決め、しばらく

ぼくなりの日韓をふり返ってみます

2023.05.30記つづく

 

 

 

< 2023年の現在史 >

今日の日経新聞2023.05.30に「旭日旗は、韓国内で侵略の象徴として反発する声がある」ものの「ユン政権は通常の国際慣例として問題はないとの立場を示す」とありました。就任当初から異常な反日政策を取り続けた文在寅前大統領は、海自艦が旭日旗を掲げて入港することを許さなかったのですが、大統領が交替し、日韓融和が演出された途端okだそうです。しかし次の政権に替わるとどうなるかはまだ誰も知りません。

 

韓国で旭日旗といえば反日で有名な徐教授を連想します。かつてサッカーW杯に参加した日本人選手のユニフォームが旭日旗を思わせることから(本人は)問題ありと騒ぎ立てました。へえと思ってぼくは店に置かれていた現物を繁々と観察したことですが、青いシャツに斜めの縞があるから旭日旗だと主張する徐教授の想像力はすげえと思いました。同教授は旅客機で提供されるプラスチックの弁当箱に斜めの縞があると指摘したこともあります。あろうことか病的な指摘を受けた航空会社は、あの弁当箱を引っ込めたはず…かくも旭日旗が彼の精神を刺激するのであれば、朝日新聞の社旗は、軍国主義の象徴であり、とても許せるものではないはずですが、なぜか彼は知らんぷりです。Koreaメディアも朝日社旗には触れようとしません。ばからしいのでこの件おしまい(~~!