ひとり旅 220612 ハノイのバイク事情(6  BMW 水平対抗エンジン 4時間耐久レース 井上尚弥

 

 

 

ハノイ 2019.10.24

 

何屋さんかは分かりませんが

店頭に置かれた古風なドイツ車で

水平対抗エンジンだからBMW

オフ用タイヤがワイルドです

 

 

速度計 2019.10.24

 

近づいて細部を点検すると

古いパーツに味があります

部品を寄せ合って形がつくられ

積もった時間に磨かれて

カッコよかったです

 

速度計には160㎞/hの表示があります。それほどのスピードは出ないないだろうし、出たとしても制御できるとは思われませんが、メーターの数字は高いほど格好がよいからでしょう。この旧式バイクだと100㎞/hも出せば快感が恐怖に変わるはず…

 

大きな声ではいえませんがぼくは400㏄のオンロードで130㎞/hを体験したことがあります。背中を曲げて重心を落とし、風圧を避けながら右手を強く握ると前方の道路幅が急激に狭まります。元投手イチローがライトで拾った球を三塁めがけて矢のように飛ばす「レーザービーム」は球速130㎞/hほどです。してみれば、ぼくはイチローの全力投球に乗ったことになりますが、小石を踏んだら一巻の終わりなのでバカな遊びはやめませう(--!

 

ちなみに

ボルト選手の最高速が45㎞/h

ケイリン選手は70㎞/h

大谷翔平と佐々木朗希のフォーシームが160㎞/h

このあたりが人力の限界です

 

若いころバイクで北海道を走ったとき鈴鹿の4時間耐久レースに出たというレーサーと出会いました。スズカはメーカー支援による宣伝のためのレースだと思っていましたが、彼は個人の情熱で企業メセナを集めたそうです。(どの会社にもカネがうなっていた1980年代の話です)

 

スズカの直線コースを最前列の席から見ると目の前を右から左へ黒い影がよぎります。コーナーをひらりひらりと舞ってきたバイクが、ここぞとばかりぶっ飛ばすので、レースをじっくり見たければ観客席の上段に移動した方がよいです。そのときの最高速は300㎞/hになるそうだから素人のバイク乗りとは異次元の世界です。

 

「コーナーに突っ込むときは?」「150㎞/hほどに落してバイクを傾ける」「曲がり切れなかったら?」「バイクと一緒に滑ってコース脇のクッションにぶつかる」「……w」「当たる寸前に尻をクッションに向けるのがコツだ」「……?」「浣腸されたような気がする」というから世の中には色々な趣味をもつヒトがいるものです。

 

 

ドラム式ブレーキ 2019.10.24

 

今はディスクブレーキが主流ですが、これはドラム式。ディスクのように効きすぎて前につんのめることはありません。いかにも手作り感ありありで、なんか嬉しいですね。Crossover a life and playを謳うぼくの愛バイクCross Cub110もドラム式です。

 

 

エンジン 2019.10.24

 

こちらにシリンダーがひとつ

あちらにもシリンダーがひとつ

あちらとこちらが行ったり来たりする

BMW特有のつくりです

 

水平対抗エンジンは平たいので、重心が下がる、震動が少ないという利点はありますが、横に出っ張るのが欠点です。このエンジンを搭載した二輪はBMWのみ、四輪だとスバルとポルシェがあります。かつて買い換えに迷ったとき車オタクがスバル車を勧めてくれました。オタク自慢のスバル⇒水平対抗車を借りて走ってみましたが、普通の道でカーブを曲がっても重心が低いことによるメリットは実感できませんね。スズカのカーブに突っ込んだら違いはあるのでしょうが、まあ素人には関係のないことです。BMWには乗ったことがないので何ともいえませんが、二輪だと体を沈めるだけで車体が安定するのでエンジンの位置が低ければそれなりの効果はあるでしょう。BMWには根強いファンがいます。

 

水平対抗エンジンのピストンは

ボクサーが繰り出すパンチに似ているので

「ボクサーエンジン」とも呼ばれます⇩

 

井上尚弥vsドネアの試合は凄かったです。ビデオの早送りみたいなフットワークとともにピストンパンチが、目の前から、あの速度で飛び出したら逃げようがないと思いますけど、それをひょいひょいとかわすドネアも大した選手なのでしょう。しかし第1ラウンドで一発くらいました。

 

試合の全容(みじかいです)

世紀の一戦を見逃した方はどうぞ

https://www.youtube.com/watch?v=E8urEs3_SYc

 

プロの解説(おもしろいです)

https://www.youtube.com/watch?v=yaGjeUcdASM

 

ついでに

ハーレーダビッドソンはV型ツイン方式、しかも

両者を微妙にズラすことによって特有の震動と爆音が生まれ

それが乗り手をヤクザっぽく悦ばせます

後部席でサングラスのお姉さんが、つんと澄まして

黒髪をなびかせたりすると完璧ですね

そんな人生が欲しい方は

今からでも遅くありません

がむばりませう

2022.06.12記 つづく

 

 

 

< 2022年の現在史 >

今日の日経新聞」2022.06.12によると「3団体統一世界バンタム級王者、井上尚弥が10日もっとも権威があるとされる米ボクシング専門誌“リング”が発表する全階級を通じた最強ランキングPFPパウンドフォーパウンドで1位に選出されたそうです。「PFPは階級の差がなかったものと仮定した場合、だれが一番すぐれたボクサーかを比較検討する考え方」であり「ヘビー級統一王者マイク・タイソン」も名を連ねているそうだからきっと凄いことなのでしょう。

 

むかしボクシングをやっている若い子と付き合ったことがあります。朝から机に臥せっているから「なんかあったのか?」って訊くと「リンゴ半分しか食べてない」と、試合前の減量中なのでした。リンゴ半分で殴り合いするのも可哀そうだなと思いながら練習場を覗きに行くとリング上の彼は別人でした。裸の井上尚弥選手は見事な筋肉の持ち主ですが、あの体は食事制限を乗り越えて作られたものでしょうね。ボクシングはリングの上でも下でも過酷な闘いが続くとんでもないスポーツです。

 

東京の某編集長から

「ブログが消えていますよ」とメールをもらいました

何かの拍子に触っちゃいけないボタンに触ったようです

ちょっと付け足して

再度アップします

 

ひとり旅 220608 ハノイのバイク事情(5 スズキ アミノ酸発見 生命のルーツ

 

 

 

 

 

ハノイ 2019.10.24

 

二輪を発明したのはドイツ人かと思っていたら

フランス人説もあります、しかし戦後

世界のバイク界を席捲したのは

ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの4社です

ピカピカのこいつは脇腹にスズキのマークがあります

乗っても磨いても嬉しいバイなのでしょう

 

 

ハノイ 2019.10.24

 

おっとこれがたまるか、カッコええと流し取りした写真は、たまたまですが構図どんぴしゃ、旧宗主国フランスを思わせる街並みによく似合うお洒落バイクでした。タイヤの泥よけを外したところがワイルドで、ぴかぴかに磨いた革靴の下で消音器がちょん切られています。切れたパイプの先からエンジンの燃焼音が丸ごと吐き出されるので日本ならたちまち「御用」ですが、ケチなことにはこだわらないのがハノイです。バイザーの下の黒眼鏡がキリッと締まり、昼間なのに点灯したライトの色合いもよく、パソコンの壁紙にして眺めているうちに映画「大脱走」のラストシーンを思い出しました。

2022.06.08記 つづく

 

 

 

< 2022年の現在史 >

日経新聞2022.06.07一面に「はやぶさ2 砂に生命の源」と見出しを置いて「小惑星りゅうぐうから地球に持ち帰った試料の砂から生命の源となるたんぱく質の材料のアミノ酸が見つかった」との記事がありました。「生命の活動にはたんぱく質や水が不可欠だが、その材料がどこでつくられたのかは、地球か宇宙かで学説が分かれて」おり、今次の発見で「地球外の天体にもアミノ酸が存在する可能性が濃厚になった」とのこと。これは生命科学の歴史をゆるがす大発見です。

 

宇宙関係者の最終目的は生命のルーツをさぐることにあります。火星探査機Perseveranceのミッションは「生命の痕跡」を探すことにあり、宇宙の歴史を138.2億年と算出したビッグバン仮説もまたヒトが住む太陽系のルーツを訪ねる学術の旅と言ってよいでしょう。鮭が川へ戻るようにヒトもまた故郷を恋しく思います。親のない子が成長し、ふと自分は何者かという想念にとらわれたとき、あらゆる手段を使って親を探すことでしょう。辛苦の果てに親と面会した子はいかなる表情を見せるのでしょうか。それは研究者が地球外のアミノ酸から生命を誕生させた瞬間に見せる顔かもしれません。

 

ソ連崩壊後のロシアでは宇宙技術の進化が停止したようです。のみならず宇宙船への往還機まで「特別軍事作戦」におけるNATOとの取引材料に使いそうなので、もしもそうなればロシアの名誉は地に墜ちます。中国は探査機を月の裏側へ降ろし、いま火星探査を始めてもいます。たまにそれらしい映像を配信していますが、あれって本当だろうか、失礼ながらCGではないかという疑念も拭いきれません。本当だとしても所詮はアメリカが開発した宇宙技術の写しであり、探査目的もまたアメリカ発の着想に由来します。真の目的が軍事⇒国威発揚にあることは疑う余地もありませんが......

 

プーチンは戦術核を使うのだろうか?  もしもエスカレートして戦略核を撃つことになったら人類の歴史は終わり、おれの人生も終わると普通に想像力のある人なら誰だって考えます。中国が保有する核爆弾は米ロに比べればわずかなものですが、そもそも歴史を終わらせるには800発ほどあれば充分だという説もあり、更には都市を狙わなくても成層圏で爆発させればEMP(電磁パルス)が地上の電子機器に潜り込み、広範囲に渡って文明は終わるというリアルな説もあります。武力の争いは崖っぷちに来ました。

 

そんなことより

軍事のステージから

文化のステージに移行してはどうか

と思うわけです

 

国を挙げて生命のルーツを探る

先行した国家は他国の賞賛を得る

そのことを国民が誇りに思う

後塵を拝した国は全力を挙げて新型ロケットの開発にいそしむ

 

という文化のリングが作られ

そこに人類の意志が統合されれば

井上尚弥のボクシングよりスリリングな闘いになるかも

 

JAXAは次なる目標として

火星の衛星フォボスからの

サンプルリターンを挙げました

アメリカ、中国は火星の土を持ち帰るそうです

 

そのノリで世界をあげて

宇宙オリンピックが展開されれば

FIFAワールドカップみたいに世界は熱狂します

核の火に焼かれて死ぬよりマシだと思いますけどね

 

 

 

ひとり旅 220605 ハノイのバイク事情(4 タイ ビルマ ラオス ウクライナの小麦

 

 

 

 

ハノイを行く「トクトク」 2019.10.24

 

人力タクシーが進化した三輪車「トクトク」は今もハノイの主役です。いわゆる東南アジアではどの国でも現役の「トクトク」は街風景に欠かせない乗り物です。2018年にタイはアユタヤで宿のご主人になぜ「トクトク」と呼ばれるのかと尋ねたところ、氏は口を尖らせ「ツクツクツクツク」というエンジン音に由来する名称なのだと教えてくれました。言われてみれば小型トラクターがタイヤを回すような音に聞こえなくもありません。静音をつきつめたレクサスには作れない音です。

 

 

タイ アユタヤの路上にて 2018.09.10

 

なぜ四輪でなく三輪かといえば、バイクをちょん切って荷台を付けたという説もありますが、路地裏を行くとき前輪はひとつの方が角を回りやすいという説もあります。四輪にバイク感覚の乗りやすさを求めたら三輪になったということでしょうか。タイ北部のビルマラオスの境では今も年代物のトクトクが大活躍しています。

 

 

タイ北部ビルマ(ミャンマー)との国境タチレクの入管 2018.09.15

 

朝はビルマからタイにむけて人が流れ

日が暮れると向きが変わります

検問を待つ右端トクトクの風防がユニークです^^

 

かつてタイ・ビルマラオスが国境を接する

三角地帯は麻薬のふるさとでもありました

ひょっとすると今も簡単な検問をすり抜け

ブツが行き来するのかも~~

 

麻薬のマの字を「魔」に置き換えるとヤバイことになりますが

麻酔薬がなければ手術はできないので阿片は人類に必須の医薬でもあります

オピウムの原料ケシが高知県牧野植物園でも栽培されていると

市民大学で聴いたときにはやや驚きましたが、むろん実験栽培です

三角地帯には阿片の使い方を間違うと大変なことになるよと

様々なデザインの煙管を並べ、恐ろしげな写真を添えて

釘を刺す麻薬博物館もありました

 

 

タイ北部タチレク 2018.09.15

 

これもトクトクかなと思っていたら

サイドカーならぬサイド屋台なのでした

 

 

タチレク 2018.09.15

 

サイドを外せば

お店になります

 

屋台の料理を眺めていると

毎日が縁日みたいなもので

生きることの楽しさ感じます

むしろ病院のように清潔な日本のスーパーが

異常な風景に見えますね

 

 

ラオス ビエンチャンにて 2018.09.20

ピッカピカに磨かれたトクトク

 

 

ラオス ルアンプルバンにて 2018.09.20

 

支配と被支配の歴史はさておき、ラオスの古都ルアンプルバンは旧宗主国フランスの人々がこよなく愛した街でもあります。街なかには至る所にフランス風の建物が並び、ラオス名物カオチー(フランスパンサンドイッチ)は小麦と野菜がつくる西洋の味です。▼小麦のふるさとウクライナは、黒海を封鎖され、いま大量の小麦が輸出できぬまま滞っており、ウロ戦争の行方によっては世界に飢餓をもたらすだろうと言われます。日本のスーパーでも、ひそかに値上げが進行しており、パンやうどんも庶民価格では買えなくなるかもしれません。

 

 

< 2022年の現在史 >

ロシアとウクライナは民族・文化において不可分の存在だそうです。侵攻当初、在日ウクライナ人が「いわば東京人が京都を攻めたようなもの」だと言っていました。世の中には正邪の境がきっぱり分かれることはないので、ロシアにも言い分はあるはずだとぼくなりに探りましたが、ウクライナ東部の親ロ派がウクライナ人によって迫害されているという事実はあったにせよ、何をどう考えてもプーチンのロシアに正義は見当たりません。

 

いま日本では、正義の味方ウクライナが邪悪なロシアに攻撃されて可哀相だという図式でニュースが作られており、ネットは判官贔屓の書き込みで一杯です。それはそうではあるのだけれど、戦争は政治の結果であり、末端の兵士がつくるものではありません。プーチンvsゼレンスキーの争いに巻き込まれ、何も知らずに戦場へ連れて行かれたロシアの若い兵士は今いったい何を考えているのでしょう。

 

どうやって入手したのか知りませんがネットには、ロシアの戦車をドローンがミサイル攻撃するビデオが山ほど置かれています。戦車に積まれた砲弾が誘爆し、鉄の砲塔が空中に吹っ飛ぶ映像には、テレビゲームにはない迫真力があります。にもかかわらずさっきまで生きていた戦車兵3人がどうなったかを示す絵はまったく見当たりません。「政治の戦争」と「兵士の戦争」は分けて考えるべきではないかと思うのです。

2022.06.04 つづく

 

 

 

 

220531 ひとり旅 220531 ハノイのバイク事情(3 自転車タクシー BBC ウイグル

 

 

 

 

 

ハノイ市街の鉄路 2019.10.24

 

廃線ではなく

ばりばり現役の鉄路です

列車が通らないときはバイクが走ります

 

 

鉄路と交差点 2019.10.24

 

歩くような速度で列車が顔を見せると

交差点に観光客が群がり

鉄路脇のヒトは壁に張りつきます

 

学生のころ東京豊島区で安下宿を借りていました。電車道がすぐ傍で、昼間は気づかないのですが、夜になると微かな震動をともなって鉄路がガタンゴトンと響きます。うるさくて眠れないということは全くなくて、むしろ車輪と鉄路が遠慮がちに奏でる音楽なのでした。

 

1980年代にChina南部の雲南省昆明のホテルで夜が更け、眠れぬままうとうとしていると、荷車を曳く馬の蹄の音が聴こえました。生きものがつくる規則正しい響きは、耳にやさしい子守唄です。馬ってこういう足どりで歩くのだと、記憶の引き出しを開けたような気がしたものです。

 

その昆明市をGoogle mapで広げたところ、わずかな年月の間に変われば変わるもの、かつての田舎町に20階ほどの高層ビルが林立しています。もしも武漢肺炎がなく、2012年の反日大暴動がなく、目つきの悪いスポークスマンが命令口調で威嚇することもなければ、40年前の記憶を提げてChinaの地方をまわりたいものですが、あの国の深部にひそむところの見てはならないものを見せられた今、多くの旅行者と同じくぼくもまた地図を広げてためらいます。摩天楼が林立する超近代都市上海はChineseの誇りだそうですが、ヒネた目で見れば、世界のどこにでもある都市風景を置き換えただけのようにも見えます。かつての面影を引きずる者にとって、旅先での発見と落胆のどちらが重いか、なんとなく予想がつきます。

 

 

ハノイ自転車タクシー 

後ろのおっさんが人力エンジン 2019.10.24

 

かつてマレーシアで、人が人を乗せて汗をかく「自転車タクシー」は人道にもとるのではないかという議論がありました。結果として自転車タクシーが禁止されたかどうか、記憶に定かではありませんが、オランダ、イギリスの植民地支配を受けた国にあって「人は人の上に」ヒトをつくりヒトの下にもヒトつくるのは当たり前のことなのでしょう。それは西欧がインドシナ半島に残した階級思想かもしれず、もともと現地にあった差別思想なのかも知れません。いずれにせよ文化的に低いレベルの考え方なので、ぼくには興味がわきません。

 

 

ハノイ自転車タクシー  2019.10.24

 

むかし友人と連れ立ってインドを旅したとき「自転車タクシー」のおっさんがしつこく迫るものだから負けて乗りました。上の写真は、荷台が前方に置かれ、恋人の前には街風景が広がるばかりですが、ぼくたちが乗った自転車タクシーは、前に自転車、後ろに荷車だったので左右に揺れるおっさんの尻が気にかかって「なんか申しわけないな~」と観光気分になれなかったです。むこうは仕事を求め、こちらはカネを払うのだから悪いことをしているわけではありませんが、人と人の間にはカネ以外のやりとりもあることを知りました。

 

カルカッタでは「大八車タクシー」に乗りました。この道何年のモサかは知りませんが、日に焼かれ、鍛えられた筋肉の持ち主はかなり老齢のように見えました。「トシなんぼ?」と訊いたら40代のわれわれと同い年だったから思わず友人と目が合いました。

 

 

ハノイ市 倉庫の壁絵に観光人力車?  2019.10.25

 

観光人力車は京都にも大分県湯布院にもあります。むかしは高知城界隈にもありました。同じ人力車でも、カネを払った客が、引手を下に見てエラソーな顔をするのではなく、アルバイトの学生が引っ張り、観光客がお遊びで乗ってみたというていどの話なので両者は水平の関係にあります。立場が逆になっても、それは遊びだから何ということもないわけです。しかし複雑な歴史をもち、階級化された国にあっては、日本のそれとは似て非なるものがあるのだろうなと思いました。

 

 

街なか美術館? 2019.10.25

 

右端に自転車タクシーが描かれています

油絵風の筆遣いは旧宗主国フランスの置き土産でしょうか

道端の物入れに、このレベルの絵を描いて

とりたてて威張る風もありません

遊び心と文化力を感じます

 

会社も役所もすべての組織が軍隊式の序列をもちます。が、職場は一種の芝居小屋であり、芝居がハネたら人は人、日本社会にあっては「天は人の上に人をつくらず」ヒトの下にもヒトをつくらないのがルールです。そもそも組織上位にいる人間が、人格上位であるとはかぎりません。海という防塁に囲まれ、長い安定の中で歴史を育んだ日本国と圧政に苦しんだ諸外国では「自転車タクシー」ひとつ取っても背景がちがうのだろうなと思いました。

2022.05.31記 つづく

 

 

 

< 2022年の現在史 >

2022.05.25「中国・新疆ウイグル自治区における、ウイグル族など少数民族に対する中国当局の対応に関して、大量の文書や写真が」BBCから発せられました。世界を駆けたBBCのニュースはNHKの定時ニュースでも扱われましたが、悲しむべきはウイグルの当たり障りのない風景が映され、BBCをオリジナルとする間接取材が淡々と述べられただけでした。そのむかし喜多郎シンセサイザーに乗せてタクラマカン砂漠をロマンチックに描いたNHKにしてみれば、いろいろあったにちがいなく、刺激的な映像はつくりたくないのでしょう。税金なみに視聴料を召し上げる組織が、こんなニュースでお茶を濁してよいのでしょうか(~~!

 

2022.05.25 BBCニュース

https://www.bbc.com/japanese/video-61574856

 

ウイグル関連の用語で検索すると

ネットに山ほど記事があります

ひとり旅 220527 ロシア編(17  全ロシア将校協会イワショフ退役大将「プーチン大統領は謝罪すべき」

 

 

 

< 2022年の現在史 >

220222ひとり旅「全ロシア将校協会のウクライナ侵攻は”ある”」 で引用したイワショフ退役大将が、侵攻3ヶ月後の3月16日ふたたび分析と予測を置きました。このように気骨ある人間は日本にいて欲しいと願いつつ前回論文と今回論文を一部引用します。

 

 

イワショフ退役大将

 

2022.02.22ひとり旅での引用部、

「ロシアは魅力的なシステムを作ることができなかったので、ウクライナは、欧米に行ってしまった」「世界のほとんどの国がクリミアを今もウクライナ領と認識している。このことは、ロシア外交と内政の失敗をはっきりと示している」

 

イヴァショフ氏がロシアのウクライナ侵攻に反対する理由は「 第1に国家としてのロシアの存在を危ういものにする。第2にロシア人とウクライナ人を永遠の敵にしてしまう。第3にロシアとウクライナの若くて健康な男性が、数万人亡くなる」ことだ。「NATOは結局、ウクライナ側に立ち、ロシアに宣戦布告。ロシア軍はNATO軍と戦い」結果としてロシアは「国際社会で孤立し、おそらく独立国家の地位を奪われるだろう」ウクライナ侵攻はプーチンが自分の権力と富を守るためだけの戦争なのだ」「ロシア軍のかなりの数の将校がウクライナとの戦争を望んでいない」

 

「ロシアは、ドネツク、ルガンスクを完全支配できるようになるだろう。おそらく両州の独立を認めるという形になるはずだが、実際は”完全属国化”だ」「ロシア経済が今以上にボロボロになることだけは間違いないだろう。だが、一番悲惨なのは、NATOとロシアに挟まれて翻弄されるウクライナだ」

 

以上の分析と予測は

3ヶ月後の今からふり返り

ほぼ当たっています

 

***

 

それから3ヶ月後の2022.05.24テレ朝newsに配信された

プーチン大統領は謝罪すべき」とするイワショフ退役大将の論文を一部引用します

正確には下記URLをご覧ください。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ee52e38b84caf9256edb4523673618e1c0699884

 

「大局的な戦略というものは、対立する他国との関係のなかで自国の最大限の利害を探る地政学的に、どんな結果をもたらすかを精査したうえで決定されなければならないのだが、ロシア軍ではその研究が行われていない」「ウクライナ領土のいくばくかは獲得できるかもしれないが、地政学的にはすでに敗北を喫した」

 

アメリカや欧州各国は、NATOの元で団結し、”ひとつの拳”となってロシアを叩きのめすことを長い間、望んでいた。EUもロシアの石炭産業を締め出したかったのだが、結局今回、貿易そのものを止めることになった」  

 

「いまやアメリカと欧州の対立は解消され、アメリカは自らの原理原則のもとに、経済制裁だけでなく、反ロシア、ウクライナ支持という旗の下に、すべての欧州の国々を結集させてしまった」「アメリカがやりたかったことは、19世紀のドイツ帝国宰相ビスマルクが望んだように、ウクライナをロシアから切り離しさえすれば、ロシアに勝てる、ということだった」

 

「1948年8月にアメリカの安全保障会議がまとめた『米国の対ソ戦略』の中で、軍事戦略とならんで中央アジアコーカサス、バルト3国に対する対応が書かれているが、ウクライナについては特に重点が置かれている。そこには、ウクライナ人とロシア人を分けることは困難だ、彼らは一つの民族である、それゆえに亀裂を作り出す必要がある、さらにこの亀裂を政治的対立や軍事紛争にまで拡大する必要がある――と書かれていた」「英米両国にとっては、中央アジアコーカサスもロシアからもぎ離し、ロシアを孤立させる、というのが19世紀末以来の構想だった。 こうした長年の夢を今回の「特別軍事作戦」は実現させてしまった」

 

「たとえキエフ(キーウ)を奪取しても、われわれは世界で孤立している。国連で誰がロシアに賛成票を投じてくれるというのか。中国さえ棄権している。CIS諸国(旧ソ連の国々)も、反ロシアの経済制裁に加わっていくだろう。残るのはベラルーシだけだ」

 

「ロシアがこんなに孤立したことはなかった。スターリンが第二次大戦直前にやったことを思い返してみればわかる。戦争の匂いをかぎ取ったスターリンは、英米というアングロサクソンの大国をさえソ連の側に引き寄せた。日本との関係には問題があった。しかし1941年春、日本の外務大臣松岡洋右)がモスクワを訪問した時、スターリンは自ら4度も会い、出発の際には、未曾有なことだが、スターリンが駅頭で見送ったのだ。外務大臣スターリン自身が見送りにきた唯一の例だ。そして日本と中立条約を結んだ」

 

「1941年6月、ナチスドイツが電撃作戦を開始した当初は困難な立場に置かれたが、スターリン英米ソ連支持を表明することを確信していた。日本も動かなかった。その間、ソ連は日本に対する軍備を整え、蒋介石の国民党にも中国共産党にも援助をして日本をがんじがらめにした」  

 

「ロシアは情報戦争でも『完全に敗北した』ハリコフを取ろうが、たとえ沿ドニエストル地方を奪って戦闘に勝利しようが、対立する他国との関係のなかで自国の最大の利害を探るという『地政学的な』戦争では敗北した」

 

「『勝利勝利!』と叫ばされ、『戦争反対』と言っただけで投獄されるような法律はスターリンの時代にもニコライ二世の時代にもなかった。大統領は知恵と経験のある者たちを集めて虚心に意見を聞くべきだ」

 

「ロシア大統領に電話しようという指導者がこの世界のどこにもいない状況だ。大統領は謝罪し、処罰すべき者を罷免し、政府のトップには「特別軍事作戦」に反対する者を据えることだ。大統領も詫びるのだ。いま世界中の国でロシア人は大変困難な立場に置かれている。ロシア語を話しただけでいじめられたり殴られたりしている。われわれは情報戦争に完全に負けたのだ」

 

「最高の愛国主義者は、テレビでプーチンの腰巾着ぶりを見せる者ではなく、プロの軍人だ。軍人と言う職業を愛し、民衆を思う者こそが最高の愛国者だ。今日ロシアに必要なのはそういう人間だ」……以上、普通に考えて正論です。

 

***

 

アジア太平洋戦争の開戦前にスターリン松岡洋右を駅で「見送った」「そして日本と中立条約を結んだ」⇒その中立条約を破棄し満州に攻め入った。武装解除した日本人をシベリア送りし6万人ともいわれる死者を出した。戦争終結後に北海道鬼鹿沖で引揚げ船を撃沈した、わけでもあります。

 

それにしても「シンゾー、ウラジミール」と名を呼び合い、樺太開発と北方領土をめぐって蜜月を演じた両国首脳の笑顔は何だったのか、騙し騙されは外交の常であるにせよ、政治以前に大陸と島国の大いなる文化的差異を感じます。

 

嘘をつく人の顔には陰があり、満面の笑みをもって他者をだますことは、ぼくらヤマト島の人間にはできません。その文化的背景に何があるのか? ハンチントン教授は世界を7文明に分け、日本を1国家1文明と規定しました。文明のむこうに文化があります。情緒優先のヤマト文化がどのようにしてつくられたかについてぼくは興味があります。

2022.05.27記 つづく

 

ひとり旅 220522 ハノイのバイク事情(2 チャリでお店 団子4きょうだい

 

 

 

 

 

ハノイを行く果物屋さん 2019.10.14

 

 

お菓子屋さん

 

 

花屋さん

 

 

?? 屋さん

 

 

かつてベトナムは漢字の国でしたが

今はローマ字表記です

何屋さんかはわかりません

 

 

ベトナムの蓑笠⇒葉笠⇒ノンには

男用と女用があるそうです  2019.10.14

 

帰りの飛行機でふたりの女性が

蓑笠を機内持ち込みしていました

おれも買っときゃよかったと残念です

 

 

芝生屋さん

 

 

?? 屋さん

 

 

こんだけ積んだら

風の日は御用心

 

 

孫とぢっさま 2019.10.14

 

 

左は赤ちゃん、右は子ども

 

 

父と子 2019.10.14

 

タイ北部に住む友人によると目下のベトナムは経済絶好調だそうです。時代の波に乗り、バイクに乗って、子どもを学校に降ろしたあと「しっかり勉強するんだぞ」「うん」という遣り取りのあと父は職場へ、子は教室へ急ぐのでしょう。ハノイの街中でもディエンビエンフーの山奥でもしばしば見かけた懐かしい風景です。この子はよい目をしています。かつての日本にもそのような時代があり、学校に行かせてもらえることは大きな悦びでした。ところが今となっては登校が苦痛だから不登校だなんて、、

 

「登校拒否」は大阪大学清水将之博士の造語です。当初普通に使われていた用語ですが「拒否」に含まれる強制の要素に問題があり、いつしか「不登校」と言い替えられました。学校に行けない子の人権を擁護する柔らかい配慮ではありますが、そこまで人権にこだわるのであれば、言葉を変える前に行政的な枠作りを考えるべきでしょう。それなりに環境を整えれば子どもは普通に育つものです。にもかかわらず悪いのはお前の「心」だと、見えない心を問題にして何かよいことがあるのだろうか? それは言葉狩りの一種ではないだろうか? 教育とは別の目的をひそませているのではないかと勘繰りたくなります。というのも今の学校教育には気付かぬところで怪しい仕組みがいっぱい持ち込まれているからです。

 

 

右のスクーター乗りは

通学途中の女子高生でしょうか

服飾とマシンの黒がコーディネートしてお洒落です

スカートじゃ危ないよと思っていたらズボンでした  2019.10.14

 

どんなバイクにもファッションとの相関性があります。黒のメットに黒の革ジャン、各所に銀のボタンを散らし、あぶないオジサンを装うハーレーダビッドソンのライダーは、きっちり文法を守って例外がありません。あったら石を投げられます(^^

 

 

通学途中の3人乗り

 

 

青でコーディネートした親子3人

3人乗りはフツー

 

 

おしくらまんじゅうは

4人が限界かと思っていたら

 

 

5人乗りもアリでした(~~!

明るい団子4きょうだいです

おかあさんちゃんと前見て運転してよ!

 

2022.05.22 つづく

 

 

 

ひとり旅 220518 ハノイのバイク事情(1 走りスマホと電動バイク

 

 

 

 

 

職場を離れ、晴れて自由の身になったら日本を北から南まで見てまわり、日本列島の印象をもって海外を訪ねようと考えていました。車に鍋カマ布団を積んで走っただけではありますが、プレートが4つもぶつかる天災の国には、災害と引き換えに美しい山々があり、四海に島々が点在し、亜寒帯から亜熱帯まで全部あって植物学者も気象学者も退屈することのない広い国であることがわかりました。

 

その目で台湾、タイ、ラオス、韓国、ベトナムと渡っているうちにコロナ禍に襲われました。すわ生物兵器の漏出かと、ネットで結ばれた世界がこの世の終末を演じてくれましたが、やがてなんか怪しいぞ、数字の扱いもおかしいし、身近なところでヒトがばたばた倒れているわけでもない。にもかかわらずテレビもネットも王冠状の不気味なウィルスをカラー映像で印象づけ、待ち構えたようにワクチンが登場し、接種を誘導する報道が観光産業を焼け野原にしました。トランプ大統領が「中国ウィルス」と呼んだ感染源の武漢では、真っ先にコロナ禍を克服し、ゼロコロナを達成したかに見えましたが、ここにきて西安、上海、北京といった大都市に異常な動きが見られます。

 

誰も予想しなかった2月24日のウクライナ侵攻以来、報道の主体はコロナから戦争へと移り、テレビもネットもおぞましい話でもちきりです。そんなこんなで予定した旅はベトナムで中断され、ハノイサイゴンカンボジアの旅はお預けとなりました。なんだかな~と思いながら写真のフォルダをめくっていると今となっては懐かしいハノイの写真が山ほど出てきたので、鬱陶しい「ロシア編」はお休みし、バイク写真でコーヒーブレイクにします。

 

 

 

ハノイの中心街 2019.10.24

 

この時点では

まだコロナは発生していなかったので

お洒落なマスクは排ガスとホコリ対策です

 

 

ハノイ 2019.10.24

 

ベトナムのバイクはホンダとも呼ばれますが

仕事バイクは機能重視なので出自は問わないのかも

 

世界がコロナで大騒ぎしたときベトナムが至って平穏だったのは

普段からマスクを付ける習慣があるからかなと思ったりしました

 

 



ハノイ 2019.10.24

 

ど派手な衣装のお母さんは

マスクを外してスマホに夢中

よい子はしっかり抱きついています

 

 

ハノイ 2019.10.24

 

股を広げて

どこでもスマホ

 

タイでは高校生くらいの女の子が

バイクの後部座席にかわいく横がけして

スマホをすりすりしていますが

急ブレーキを踏んだらどうなるのだろと心配です

その点スカート股びらきのハノイのお嬢さまは

やや安心かなと思いました

 

 

ハノイ 2019.10.24

 

ティーブジョブスがiPhoneを開発したとき

まさかこれほど流行るとは思わなかったでしょう

あちら世界から連絡船に乗って

こちら世界を眺めたら

どんな顔するんだろと興味津々です

 

 

ハノイ 2019.10.24

 

通学途中のお嬢さんも

お父さんの背中ですりすり

 

 

ハノイ 2019.10.24

 

走りスマホ

やめませう(--

 

 

ハノイ 2019.10.24

 

むかしエンジンの出力不足を足で補う

「踏んだらモーター」というのがありました

これは電池が応援してくれる「踏んだらバイク」

日本のおばさんは電動チャリを漕ぎますが

彼女のバイクは腰の下に電池ボックスを仕込んだ電動です

 

ヘルメットを被っていないのは趣味の問題であり

おまわりさんに咎められることはありません

 

 

ハノイ 2019.10.24

 

これも電動バイク

複雑なエンジンが要らないので

つくりがオモチャっぽくなります

 

台湾でバイクを借りようと交渉しましたが、免許証の「中国語訳文」が必要とのこと。知ってはいたものの南の国なら交渉次第だろうとタカを括って出かけたのが間違いで、ねばってもダメでした。一方タイ北部のバイク屋は、日本の免許証には興味がなくて、デポジットを1万円受け取ったら、ハイどうぞとおおらかなものでした。台湾のように文明が進み、日本化すると段々うるさいことになります。仕方なくエンジンバイクはあきらめ、サーカスの猿が乗ったら似合うかなというチャチな電動バイクを借りました。(エンジン付きがいけなくて電動はかまわないという理由はよく分かりません)

 

 

ハノイ 2019.10.24

 

ぼくの世代は記憶の底にマンガン電池があるので、電動バイクで遠出するのはヤバイなと思っていたのですが、台湾でバイク屋のおばさんが自慢げに差し込んでくれた「日立の最新式電池」は思いのほか出力が強く、坂道だってがんがん登りました。さすがに日が暮れたころには出力が落ち、走るには走りましたが、右手を回しても反応が鈍く、人里はなれた山道でエンスト(電スト?) したらどうやって帰ったものかと不安でした。

 

 

ハノイ 2019.10.24

 

二人乗りでも

がんがん走る

 

 

ハノイ 2019.10.24

 

子どもの自転車みたいですが

デザイン的には日本のママチャリ改より

かっこいいです

 

 

 

ハノイ 2019.10.24

 

ハノイは花の都

胡蝶蘭も走ります

2022.05.18 つづく

 

 

 

 

< 2022年の現在史 >

唐人テレビや大紀元といった現代Chinaの暗部をえぐるメディアは、事実を誇張していないかどうか眉に唾を付けて観るべきです。一方Chinaの美徳しか伝えない親中新聞テレビもまた眉にたっぷり唾を付けて斜めに読みましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=ckz-E_GjZeA

 

日経新聞2022.05.17一面に「中国ゼロコロナ、経済直撃」とあります。フツーに考えて、弱毒性かつ感染力が強いオミクロン株を防ぐ手だてはありません。ぼくの身内の者にも陽性反応が出ましたが、元気一杯で走り回っているから、むしろ注射せずに免疫がつくられてよかったんじゃないのと思ったことです。メディアが伝える数字のいかがわしさを事々しく述べる必要はないでしょう。80歳を過ぎていつまでも元気な人間なんていません。

 

不思議でならないのは、コロナは終息しつつあり、オミクロンの感染を防げないことは中国政治局にも分かっているはずなのに、なぜ習体制はゼロコロナにこだわるのか? そこには深謀遠慮があるにちがいないと色々考えました。思いついたのは、エンペラー習が「コロナに勝つ」と言ったから勝つ。「ゼロコロナを遂行する」と言ったから遂行する。そのことを疑ってはならないという原理主義的無謬主義です。原理主義だから疑ってはならず、そのための手段はすべて正当化されるというわけです。そのあたりのロジックを利権がらみで敷衍すれば、都市封鎖という途方もない愚挙が説明できるかなと思うに至りました。ウクライナで苦戦する独裁者プーチンとほぼ同じ罠に嵌まったのではないでしょうか。