ひとり旅 220518 ハノイのバイク事情(1 走りスマホと電動バイク
職場を離れ、晴れて自由の身になったら日本を北から南まで見てまわり、日本列島の印象をもって海外を訪ねようと考えていました。車に鍋カマ布団を積んで走っただけではありますが、プレートが4つもぶつかる天災の国には、災害と引き換えに美しい山々があり、四海に島々が点在し、亜寒帯から亜熱帯まで全部あって植物学者も気象学者も退屈することのない広い国であることがわかりました。
その目で台湾、タイ、ラオス、韓国、ベトナムと渡っているうちにコロナ禍に襲われました。すわ生物兵器の漏出かと、ネットで結ばれた世界がこの世の終末を演じてくれましたが、やがてなんか怪しいぞ、数字の扱いもおかしいし、身近なところでヒトがばたばた倒れているわけでもない。にもかかわらずテレビもネットも王冠状の不気味なウィルスをカラー映像で印象づけ、待ち構えたようにワクチンが登場し、接種を誘導する報道が観光産業を焼け野原にしました。トランプ大統領が「中国ウィルス」と呼んだ感染源の武漢では、真っ先にコロナ禍を克服し、ゼロコロナを達成したかに見えましたが、ここにきて西安、上海、北京といった大都市に異常な動きが見られます。
誰も予想しなかった2月24日のウクライナ侵攻以来、報道の主体はコロナから戦争へと移り、テレビもネットもおぞましい話でもちきりです。そんなこんなで予定した旅はベトナムで中断され、ハノイ⇒サイゴン⇒カンボジアの旅はお預けとなりました。なんだかな~と思いながら写真のフォルダをめくっていると今となっては懐かしいハノイの写真が山ほど出てきたので、鬱陶しい「ロシア編」はお休みし、バイク写真でコーヒーブレイクにします。
ハノイの中心街 2019.10.24
この時点では
まだコロナは発生していなかったので
お洒落なマスクは排ガスとホコリ対策です
ハノイ 2019.10.24
ベトナムのバイクはホンダとも呼ばれますが
仕事バイクは機能重視なので出自は問わないのかも
世界がコロナで大騒ぎしたときベトナムが至って平穏だったのは
普段からマスクを付ける習慣があるからかなと思ったりしました
ハノイ 2019.10.24
ど派手な衣装のお母さんは
マスクを外してスマホに夢中
よい子はしっかり抱きついています
ハノイ 2019.10.24
股を広げて
どこでもスマホ
タイでは高校生くらいの女の子が
バイクの後部座席にかわいく横がけして
スマホをすりすりしていますが
急ブレーキを踏んだらどうなるのだろと心配です
その点スカート股びらきのハノイのお嬢さまは
やや安心かなと思いました
ハノイ 2019.10.24
まさかこれほど流行るとは思わなかったでしょう
あちら世界から連絡船に乗って
こちら世界を眺めたら
どんな顔するんだろと興味津々です
ハノイ 2019.10.24
通学途中のお嬢さんも
お父さんの背中ですりすり
ハノイ 2019.10.24
走りスマホは
やめませう(--
ハノイ 2019.10.24
むかしエンジンの出力不足を足で補う
「踏んだらモーター」というのがありました
これは電池が応援してくれる「踏んだらバイク」
日本のおばさんは電動チャリを漕ぎますが
彼女のバイクは腰の下に電池ボックスを仕込んだ電動です
ヘルメットを被っていないのは趣味の問題であり
おまわりさんに咎められることはありません
ハノイ 2019.10.24
これも電動バイク
複雑なエンジンが要らないので
つくりがオモチャっぽくなります
台湾でバイクを借りようと交渉しましたが、免許証の「中国語訳文」が必要とのこと。知ってはいたものの南の国なら交渉次第だろうとタカを括って出かけたのが間違いで、ねばってもダメでした。一方タイ北部のバイク屋は、日本の免許証には興味がなくて、デポジットを1万円受け取ったら、ハイどうぞとおおらかなものでした。台湾のように文明が進み、日本化すると段々うるさいことになります。仕方なくエンジンバイクはあきらめ、サーカスの猿が乗ったら似合うかなというチャチな電動バイクを借りました。(エンジン付きがいけなくて電動はかまわないという理由はよく分かりません)
ハノイ 2019.10.24
ぼくの世代は記憶の底にマンガン電池があるので、電動バイクで遠出するのはヤバイなと思っていたのですが、台湾でバイク屋のおばさんが自慢げに差し込んでくれた「日立の最新式電池」は思いのほか出力が強く、坂道だってがんがん登りました。さすがに日が暮れたころには出力が落ち、走るには走りましたが、右手を回しても反応が鈍く、人里はなれた山道でエンスト(電スト?) したらどうやって帰ったものかと不安でした。
ハノイ 2019.10.24
二人乗りでも
がんがん走る
ハノイ 2019.10.24
子どもの自転車みたいですが
デザイン的には日本のママチャリ改より
かっこいいです
ハノイ 2019.10.24
ハノイは花の都
胡蝶蘭も走ります
2022.05.18 つづく
< 2022年の現在史 >
唐人テレビや大紀元といった現代Chinaの暗部をえぐるメディアは、事実を誇張していないかどうか眉に唾を付けて観るべきです。一方Chinaの美徳しか伝えない親中新聞テレビもまた眉にたっぷり唾を付けて斜めに読みましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=ckz-E_GjZeA
日経新聞2022.05.17一面に「中国ゼロコロナ、経済直撃」とあります。フツーに考えて、弱毒性かつ感染力が強いオミクロン株を防ぐ手だてはありません。ぼくの身内の者にも陽性反応が出ましたが、元気一杯で走り回っているから、むしろ注射せずに免疫がつくられてよかったんじゃないのと思ったことです。メディアが伝える数字のいかがわしさを事々しく述べる必要はないでしょう。80歳を過ぎていつまでも元気な人間なんていません。
不思議でならないのは、コロナは終息しつつあり、オミクロンの感染を防げないことは中国政治局にも分かっているはずなのに、なぜ習体制はゼロコロナにこだわるのか? そこには深謀遠慮があるにちがいないと色々考えました。思いついたのは、エンペラー習が「コロナに勝つ」と言ったから勝つ。「ゼロコロナを遂行する」と言ったから遂行する。そのことを疑ってはならないという原理主義的無謬主義です。原理主義だから疑ってはならず、そのための手段はすべて正当化されるというわけです。そのあたりのロジックを利権がらみで敷衍すれば、都市封鎖という途方もない愚挙が説明できるかなと思うに至りました。ウクライナで苦戦する独裁者プーチンとほぼ同じ罠に嵌まったのではないでしょうか。