ひとり旅 221116  日本所々(4 奥入瀬川 十和田湖 乙女像 飼い猫

 

 

 

奥入瀬川沿の道路  2013.05.25

 

奥入瀬渓流の緑のトンネルを抜けると

源流の十和田湖に着きます

 

 

十和田湖畔の神社参道  2013.05.25

 

秋田スギ青森ヒバ木曾ヒノキは

日本三大美林と呼ばれ ます

ここ秋田と青森の境では立派なスギが

神社の参道をつくっていました

 

見上げると首が痛くなるほどの高みに

葉っぱの屋根を葺いた天然のお屋敷なので

雨が降っても風が吹いても根元は穏やかなものです

 

奈良京都の寺院を支える檜の列柱は

優に欧州の石像建築と対抗できます

あの柱も元はといえば森の大黒柱だったのですね

 

 

十和田湖畔の乙女の像  2013.05.15

 

かの有名な像をめがけて若い女性の一団が

黄色い声をあげながらやって来ました

ところが像は彼女らの予想とちがっていたらしく

「なにこれ、おばさんじゃん」と

乙女像を見上げて頓狂な声をあげました

「おばさんでわるいか」と

高村光太郎が草葉の陰でつぶやいた

かどうかは知りません

 

ネットによるとモデルは光太郎の妻智恵子であり

完成は昭和28年光太郎70歳時なので

駆け込み女性の感想は当たっているのかも

 

                                     

乙女像  2013.05.25

 

なぜ二人の「おばさん」が対面しているかといえば

これは裸の女性が姿見に掌を当てた図なのですね

湖面に映る倒立像からイメージしたかと思われます

 

 

鳥がつくる倒立像  2013.05.25

 

 

遊覧船がつくる倒立像  2013.05.25

 

なんせ湖面が鏡なので

一羽の鳥が二羽となり

5隻の船が10隻になります

 

それにしても、です

あたまがヘンタイのおじさんが

ちょっと変なことをしただけで逮捕される今

乙女の裸像は猥褻物陳列罪に問われないのかと

ついいらん心配をしてしまうのです

 

高知市中の公園には「服を脱ぐ」というテーマで

女性の裸像が置かれていますが、なぜ公共の場で

服を脱がねばならないのかについての説明はありません

 

高知市中央公園には「龍馬」「お龍」と題し

とても許せない男女の部分を抽象化したオブジェがあります

作家の速水史郎氏は黒御影石をピカピカに磨いたデザインが得意で

東京都庁に置かれた作品にはウ~ンとうなって足を止めたことですが

いかにデフォルメしたとはいえ中央公園のモノはやりすぎ

ぼくなど歩くたびに品のねえものこさえやがって

高知をなめとんのかと怒りを覚えます

にもかかわらず市民ないし役所から声があがらないのは

高名な作家の作品でござるぞという魔法にかけられ

理性を失ったからでしょう

こんなものに税金使うなよと…

2022.11.16記 つづく

 

 

 

< 2022年の現在史 >

私的な話で恐縮ですが

さきほど飼い猫が息を止めました

一月ほど前から極端に食が細くなり

一週間ほど前からは水だけ舐めて

深夜の仕事帰りを待ってくれました

急速に痩せ細り抱いても重さを感じないほどで

昨夜はいよいよと思っていました

 

猫の16才は相当な年齢らしく

天寿を全うした幸福な生ではありましたが

別れは涙をさそいます

 

今秋伊勢神宮へ参拝したところ

ペットは家族だから同行可の案内板がありました

 

武器を突きつけ

憎しみの応酬をする戦場の兵士も

心が通う犬や猫は仲間と同じ存在のようです

つまるところ愛とは心のつながりなのだと知りました