ちょっと道草 210413  写真で Go to西表島13  別荘民宿車中泊たまに野宿 a

 

210413 ちょっと道草 写真で Go to西表島13  別荘民宿車中泊たまに野宿(a)

 

 

 

ヒトはみな、カネさえあれば、宝籤が当たればどんなに仕合わせだろうと夢見ますが、本当に札束が降って湧いたらどうします? むかし株の神様=邱永漢が「年に1億円散財しよう。この指たかれ」と募集したところ、たちまち仲間が集まり、神様が旗振りをしました。

 

 

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マングローブ林に埋もれた仲間川 170630

この視野角で人工物が見えない風景は珍しい

 

遊び暮らして1年で1億円を使い果たすには27万円/1日の計算になります。それが2日や3日ならぼくだって愉しく遊べそうですが、毎日27万円使うことが義務化されたらどうなのか。風邪をひいて1週間も休めば翌週は189万円の追加消費が求められます。LCCなら10万円で乗れるヒコーキに100万円も払ってファーストクラスに坐り、星が3つも4つも付いたホテルで最高級ワインを開けたところで追いつきません。それを年がら年中やらねばならないのだからだんだん苦しくなって脱落者が続出し、参加者は「使うより稼ぐ方が楽だ」という教訓を得たようです。事業の1億は小さな資金ですが、暮しを担保した上での遊興費1億エンはとてもじゃないけど使えんよ、要らんワというレベルのお金みたいです。

 

 

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浦内川の遊覧船 140426

 

それでもヒトはカネを欲しがります。野球やサッカーの高所得選手は、どんな暮しをしているのか、下世話な好奇心ではなく、生きる意味をカネの流れから考えるため家計簿を見せてもらいたいものですが、そのようなレポートってないですね。噂によると新庄選手がとてもユニークなカネ人生を送っているようですけど進んでプライバシーを丸裸するバカはいないので本当のところはわかりません。

 

 

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浦内川で舟遊び 140424

手漕ぎのカヤックには森の音が届きます

 

巨万の富を得た個人は何をするか? いつかのブログに宝籤で1000万円当てた友人が何をしたかについて書きました。その程度のカネだと、飲み屋で配って、新車に替えて、ゴルフで握って…小遣いの延長線上にある夢を叶えてお疲れさまって感じです。ぼくの身近なところに億のカネがドンと降ってきた人が複数います。慎ましい暮しを立てていたところへ数字が0の行進を始めたので正気を失い、冷たく言えば、得た悦びより失った日常の方が大きいかも知れんなと、、カネは使う訓練をした人のところへ必要額が降りたとき最大の効果を発揮します。

 

 

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沢に沿った登山道140424

 

トロイの遺跡を発掘したドイツ生れのシュリーマンは、不遇な幼少期を経、南米北米を転々としたあと武器輸出で巨万の富を得ました。Wikiにはいくらか冷たい筆で人物評が置かれていますが、旅行家として日本を訪れ「シュリーマン旅行記清国・日本」講談社学術文庫をものにし、その8年後にトロイの遺跡を発掘したシュリーマンは、死の商人であったとも言えますが、考古学の功績を素直に認めれば、カネは有効利用されたと言えるのではないでしょうか。

 

 

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板根に沿って這い上がる蔓140424

 

フランスで生れ、世界を転々とした画家Pゴーギャンもまた幸せとはいえない幼少期を経、株式仲買人として稼ぎ、ゴッホとの共同生活を経て、タチヒへ向かいました。浮世絵に強い影響を受けたゴーギャンの随筆「ノアノア」には、見たこともない日本の二文字が、日本のように、日本のような、と美を象徴する修飾語として使われています。ゴーギャンは生涯の節々でカネを得たり、失ったりしながら画家として一時代を画したわけですが、いま少しフトコロに余裕があって来日していたら、新たな着想を得たかもしれません。

 

イギリスの旅行家イザベラ・バードは、容赦ない筆で「朝鮮紀行」「中国奥地紀行」を書きました。一方、明治期の日本を東京から北海道まで歩いた「日本紀行」では、その大半に称賛の言葉を置いています。もしもバードとゴーギャンが、日光あたりで落ち合って互いに刺激し合いながら、山形秋田北海道と股旅を続けたらゴーギャンは、タヒチ時代とは違う画風をものにしたことでしょう。幕末から明治にかけて白人どもが世界を荒し回った時代は、異文化が衝突しダイナミックな火花を散らした時代でもありました。

 

 

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マリユドの滝 140424

滝壺と呼ぶには大きすぎる池でした

 

株の神さま邱永漢は、戦後日本の経済成長期にドンと儲け、2001年に始まるChina経済の成長路線に乗って再び大儲けしました。得たカネ(と呼ぶより途方もない資金)をもって何をしたかと言えば、旅をする。旨いものを食う。新商売を発案する。カネにまつわる文を書き講演をして拍手喝采される等々 (傍目には)たのしい人生を送り「私は77歳で死にたい」という本を書いたにもかかわらず、Chinaで反日暴動が起こる2012年の春、88歳まで生きました。

 

台湾生れとはいえ氏の心の故郷はChinaにあったのだろうと推察します。その古き懐かしきChinaの街並みが、経済成長と引き換えにどんどん壊されることを悲しみ「Q天地」と称して旧市街の保存活動をしてもいます。「溜めたお金は使って完成」という名言を残したQ永漢は、日本とChinaの成長風に吹かれ、カネに遊ばれるのではなく、むしろカネを使い倒した人生でした。

 

 

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ピナイサーラの滝 170706

 

ハブを恐れず

蛭に献血したい方は

潮が満ちたころ

カヤックで向こう岸へ渡り

歩いて滝壺までどうぞ

 

正確な引用をするには本を100冊も読み返さねばならないのでご勘弁いただくとして、氏の箴言に「100億のカネをもてば100億の風景が見える」といった言葉があります。とすると邱永漢の弟子であり葬儀委員長でもあったUNIQLO柳井正社長には、その純資産438億ドルの風景が見えているのかどうか、まあぼくにはカンケイのない話ですが、逆にいえばサラリーマンには所得に応じた風景しか見えていないことになります。預金通帳を見つめ「この命なにをあくせく明日をのみ思いわづらふ」とうそぶくのがフツーの日本人なわけで、持つ者と持たざる者が同一の座標でカネを論じても無意味です。

 

 

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ヒルギ(マングローブ)の膝根 140422

膝を立てたような根っこで呼吸するのですと!?

 

では持つ者が持たざる者より多くのものが見えているかと言えば、認識の容量には限界があるので、必ずしも金持ち有利とは言えません。まばゆいばかりの金の光に愛された邱永漢が、野に咲く一輪の百合の花に目を止めたかと言えば、ぼくの読書記憶にそのようにしっとりとした文句は1行もありません。ものを書く日本人作家は例外なく身近の自然に眼差しを向けますが、Q氏は大陸由来の血が濃かったらしく、カネを稼ぎ、旨いものを食し、ロールスロイスに乗って、良い家に帰ることに人生のエネルギーを注力したかのようです。したがって「棒切れで球を打つ」スポーツには何の感心も持たなかったようですが、そこらあたりがカネ人生の限界だろうなとぼくは睨んでいます。博打の賭け金を吊り上げた世界で生きる人間が、この世の何もかも味わったことにはなりません。金持ちが見失った足元の世界は、フツーの人間が見損ねた金満世界と等量の空白なのでしょう。

 

 

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森の忍者サキシマカナヘビ 140420

 

長い前置きになりました この世には

持たざる者にしか見えない風景だってあるはずなので

わが後半人生はLCCと民宿と車中泊に捧げるだけで満足なのですが

それさえコロナで怪しくなりました

210413記 つづく

 

 

 

 

    # # # 高知の今 # # #

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高知市春野の梨園 210411

 

2020年12月31日号で紹介した井上正康医師は、

コロナは風邪だ

日本人は抗体をもっている

PCR検査には問題がある

鎖国をしても何の効果もない

桜のころには消える

風邪とインフルエンザの行方?

外食産業は濡れ衣を着せられた

人類が初めて経験する遺伝子ワクチンは様子を見るべし

感染症指定2類を5類に落とせば医療崩壊はただちに解消する

等々の見解を述べました

 

 

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梨の実 210411

 

4月13日現在その予想はほぼ当たっているように思われますが「桜のころには消える」はずのウィルスが変異し拡散し大騒ぎです。ぼくなどウィルスは変異しつつ弱毒化するものだと聞きましたが、本当のところはどうなのでしょう。メディアとしては話を膨らました方が得策だし、製薬会社ももうひと頑張りしたいであろうから煽りっぽい感じもしますけどね。ニュースで見た日本医師会会長の談話には、では医師会は何をしてきたのか、何をしたいのかという具体策が全くありませんでした。

 

井上正康医師によると「政府の決断を促した小池都知事に加え、専門家会議の(尾身)会長が『感染経路の大半は不明だが、飲食店が怪しいと思う』などと耳を疑う非科学的発言をされたことで、”本当に彼らが都政の責任者や政府を指導する専門家なのか? 自分が何か悪い夢でも見ているのではないか? と言い知れぬ不安が脳裏を横切った」そうです。(末尾に全文引用しました。ご興味のある方はどうぞ)

 

4月9日に高知でも8人の感染者が追加されました。しかし「全員が軽症」とのことですから鼻水たらして1週間も寝込んだら完治するのではないでしょうか。高知では過去19人のコロナ死がカウントされていますが、県人口76万人中わずか19人という数字は大騒ぎするほどのことなのかどうか、しかもその殆どが高齢者のはず、年寄りが「風邪をこじらせて」逝っても珍しいことではありませんが、コロナという言霊がかぶさるとニュースにされます。

 

ならばインフルエンザはどうなんだ? 肺炎は?

と誰もが疑問に思うことをさっき届いた大前研一のメルマガが

クールに指摘しているので全文添付します。ご参考までに。

 

 

 

 

大前研一のメルマガ 210409

▼結果だけを見れば、日本は新型コロナによって生き延びた人が多かった1年

日経新聞は先月29日、
「コロナ禍、超過死亡なし」
と題する記事を掲載しました。

2020年の1年間の死亡数が、
欧米では死亡数が平年を上回る
「超過死亡」となった一方、
日本は11年ぶりに減少しました。

マスクの着用や手洗いの徹底などで
季節性のインフルエンザが激減したことなどが
要因と見られる一方、
国内の新型コロナによる死亡数の9割は
高齢者であるほか、
集団感染の発生も高齢者施設が最も多く、
急所を突いた対策への転換が
急務としています。

日本人が様々な「言いつけ」を
律儀に守った結果だと言えるでしょう。

手洗い、マスクの着用を徹底し、
インフルエンザのワクチン接種も
積極的に行ってきました。

海外の論文によると、
インフルエンザのワクチンでも、
新型コロナウイルスに効果が見られた例も
あるとのことです。

日本では、2020年の
新型コロナによる死亡数は1673人でした。

感染性胃腸炎による死亡数よりも少ないのは驚きです。

また、インフルエンザの死亡数が
前年の3281人から941人に激減しているのも
驚異的だと思います。

呼吸器系疾患による死亡数を見ると、
肺炎による死亡数は7〜8万人ですから、
新型コロナによる死亡数とは
比べものになりません。

この結果だけを見れば、新型コロナ対策よりも、
肺炎対策に力を入れたほうが良いという
意見が出てもおかしくありません。

新型コロナウイルス感染が拡大し、
その対策をしたことで、
日本は結果として
「超過死亡」がマイナスになるという
世界的に見ても非常に珍しい国になりました。

欧米では新型コロナによる死亡数が多く、
「超過死亡」になっています。

すなわち、結果だけを見れば、
新型コロナウイルスによって、
日本では「生き延びた人が多い」と言えます。

 

 

井上正康医師の

▼医者いらず健康長寿処方箋87

「マスク依存症と自粛強要社会の不条理」

 

健康科学研究所所長・大阪市立大学医学部名誉教授 井上正康

先生は、癌や生活習慣病を「活性酸素」やエネルギー

代謝の観点と、地球や生命の歴史という大きな視野で研究され

ている国際的研究者です。現在、多くの府県医師会主催の公開講

座で講演され大好評を博しています。ぜひ貴師会でも!!

ご連絡はURLより。http://www.inouemasayasu.net

 

本年も早々に新型コロナ緊急事態宣言が発動され、その

延長と飲食業界をスケープゴートにした自粛時短強要が続い

ている。政府の決断を促した小池都知事に加え、専門家会議

の会長が「感染経路の大半は不明だが、飲食店が怪しいと

思う」などと耳を疑う非科学的発言をされた事で、“本当に

彼らが都政の責任者や政府を指導する専門家なのか?自分が

何か悪い夢でも見ているのではないか?”と言い知れぬ不安

が脳裏を横切った。メディアも相変わらず無意味なPCR陽性

者数を発表し続け、スパコン富岳の呼気画像が“口内はコロ

ナの巣窟!”との印象操作で国民を震え上がらせてマスク依

存症を増悪させている。今では大都会から田舎の過疎地に至

るまで、マスク姿が屋内外の異様な日常風景と化してしまっ

た。他者に感染させない“鼻出しマスク”で排除された受験

生や不着用で搭乗を拒否された方々はマスクヒステリーの被

害者である。“幽霊の正体”ではないが、ヒトの脳は得体の

知れないモノに恐怖を感じて忌避行動を起こすようにデザイ

ンされているのである。

 

吸気と供に侵入するコロナウイルスをマスクで排除する試

みは“鶏小屋の金網で蚊の侵入を防げ!”と主張するに等し

く、“竹槍でグラマンを落とせ!”と根性論で叫んでいた大

戦中の大本営発表と大差がない。一方、鶏が金網で逃げら

れない様に、咳やくしゃみで飛散する唾液中のウイルスは多

少トラップされるので、発症時にはマスクも意味があり、手

で顔を頻繁に触る人ではウイルスの移動も減少するかも知れ

ない。しかし、デンマークで行われた大規模比較試験では、

“新型コロナの感染予防にマスクは無効である”と報告され

ている。

 

実は、食事の度に口腔粘膜には無数の小さな傷が生じてお

り、ここから病原菌が入らない様に唾液中にIgA抗体や様々

な感染防御因子が分泌されている。しかも、傷口から毎日

数千万個もの活性化された白血球が出てきて口内を常時パ

トロールしている。戦闘モードの彼らは活性酸素や一酸化窒

素(NO)を常に放出しながら病原体を分解排除しているの

で、不安定なRNA遺伝子などは簡単に断片化されてしまう。

 

日本のPCR検査では40サイクル以上も増幅して感染力のない

RNA断片を検出して多数の偽陽性数を出している。熾烈な攻

防戦を1週間近く繰り返した末に傷口から侵入したコロナウ

イルスは血管壁のACE2受容体に結合して感染する。一方、

インフルエンザは気道粘膜のシアル酸を介して感染して短い

潜伏期で発症する。インフルエンザとコロナの感染特性の差

を理解することが感染予防策の鍵となる。

 

ACE2を介して感染する新型コロナの病態の本質は血管炎

血栓症である。従来のコロナ風邪もこじらせると重症化し

血栓症などで高齢者の命取りとなっていた。“風邪が万病

の源”と言われる所以である。

 

新型コロナは突然変異で感染

力が従来の6倍に増強し、インフルエンザよりも感染しやす

くなった。感染防御に重要な自然免疫系は、活性酸素やイン

ターフェロンなどでウイルスを排除するので後続のウイルス

は感染しにくくなる。

 

“ウイルス干渉”と呼ばれるこの現象

のお蔭で今年はインフルエンザが世界的に激減し、小児の手

足口病なども1%以下に抑制された。新型コロナはインフル

エンザよりも感染力は強いが、風邪と同様の病原性なので大

半は無症状で経過するが、免疫力の低下した高齢者ではこれ

までよりも注意が必要である。

 

繰り返される非常事態宣言と不毛な自粛強要により疲弊

した国民は平常心を失い、ワクチンに対して過剰な期待を抱

く様になった。従来のワクチンは病原体を用いる死菌ワクチ

ンや生ワクチンなどであるが、今回は大半が遺伝子ワクチン

である。遺伝子ワクチンの開発は米国の9.11同時多発テロ

に起こった炭疽菌テロ事件に端を発している。これに危機感

を強めたペンタゴンが軍事物資として開発を始め、米国、中

国、ロシア、フランスなどで密かに進められてきた。

 

遺伝子ワクチンは

どの様な病原体に対しても短期間に低コストで大

量生産可能であるが、何故か20年以上も陽の目を見ること

はなかった。何億人もの健常者に接種するワクチンには極め

て高い安全性が要求され、何年もの開発期間が必要である。

しかし、今回はパンデミックで世界中がパニックに陥り、安

全試験が無視されて一気に表舞台に躍り出た。この為に安全

性が不明の遺伝子ワクチンをいきなり無数の健常人に接種す

る非常識な人体実験が世界中で進められている。

 

昨年秋にEUで新型コロナがミンクに感染し、強毒株の誕

生を心配したベルギーなどで全頭が殺処分された。動物のコ

ロナワクチンは古くから研究されてきたが、特に猫コロナで

の研究が進んでいる。猫コロナでは腹膜炎が起こるが、ワク

チンを接種された全例が2年以内に死亡する事が判明してい

る。18年前のSARSでもコロナワクチンが注目されたが、変

異しやすいRNAウイルスでは抗体依存性感染増強(ADE)と

呼ばれる致死的副反応が起こり、サイトカインストームで死

亡する事からワクチン開発が凍結された。同様の理由からエ

ボラ、エイズC型肝炎などのRNAウイルスでも安全なワク

チンは未だに開発されていない。

 

遺伝子ワクチン開発の製薬

企業はその情報を熟知しており、これが動物実験を省略(或

は既知情報非公開で)してイキナリ接種を強行した理由かも

知れない。現在、短期間での副反応が少ないとして接種が継

続されているが、血栓症の症例や死者が出て北欧では接種を

中断する国が増えている。これが修羅場的副反応への序曲で

ない事を祈りたい。

 

日本では土着コロナによる毎年の免疫軍事訓練に加え、昨

年春までに大量の中国人旅行者と共に入国した新型弱毒株で

早期に免疫強化訓練を済ませている。日本人は既にワクチン

を数度接種したのと同じ免疫状態にあり、ウイルス干渉でイ

ンフルエンザの死亡者を激減させて超過死亡数を世界一少な

くする事ができた。新型コロナの無症候性感染者ではIgG抗

体の体内半減期が約36日であり、感染した1年後には抗体価

が測定限界以下になる。

 

しかし、免疫記憶が保存されている

ので大半の日本人では再感染しても防御反応が速やかに活性

化される。この様な理由から、安全性が不明な遺伝子ワクチ

ンを慌てて接種する医学的必要性はどこにも診られない。百

歩譲ってワクチンを接種するなら、冬型コロナが元気づく11

月頃が意味のある投与時期である。海外でのワクチン争奪戦

で安倍前首相が大枚を叩いて購入した遺伝子ワクチンの入荷

が大幅に遅れているが、これは国民にとって大いなる福音と

なるかも知れない。どちらに転んでも販売企業には濡れ手に

泡のドル箱となるであろう。

 

多くの国民はワクチンさえ接種すれば元の生活に戻れると

期待しているが、接種の有無に関わらず新型コロナは感染を

繰り返しながら人々の生活に溶け込んでいくであろう。しか

し、それまでに人々が失うものはあまりにも大きい。この不

条理に対して医学関係者が口を閉ざして渦中の栗を拾わない

事は、己の存在意義を無いに等しくするものであり、近代医

学史での拭い難い汚点となるであろう。

 

 

 

▼引用者注

以上は、井上正康医師が、昨秋来主張していることをご本人がまとめたものであり、その指摘は「桜のころ」のいま実証されつつあります。ぼくは氏の説を正しいと思う者ですが、あえて疑念を申せば「大量の中国人旅行者と共に入国した新型弱毒株で早期に免疫強化訓練を済ませている」ことが医学的に正しいにせよ、発生地の責任を問わない氏の姿勢が気にかかります。「香港風邪」「日本脳炎」のように通常、新しい病気には発生地の名称が被せられますが、当初「武漢肺炎」「中国ウィルス」と呼ばれた感染症が、WHOではCOVID19、日本では新型コロナとイミフな名称に置き換えられ、責任の所在が曖昧にされています。井上正康医師は、あたかも「中国人旅行者」のおかげで日本人は安全が担保されたかのような物言いをし、書いてもいますが、それは何なのか? Chinaに対する忖度かとつい邪推してしまうのです。”いやいや、それは政治の話でしょ? 医学とは関係がありません”と反論されればそれまでですが、、